少食の身なれどカツ丼やカツカレーは好き。でも両者ともただでさえボリューム過多なのに、デカ盛りの対象になりやすいんですよね・・
でも食べたい・・常識的な盛りで美味しいお店は・・ああ、あそこがあった。
太田市のとんかつ店ではトップクラスの人気を誇る「とんかつ 木村家」さんにやってまいりました。駐車場がいつもいっぱいなので開店直後狙い、無事2番乗りくらいに成功です。
月替わりメニューがまぐろとサーモンの赤の他人丼ですって。
館林の有名店は生ガキが第二の名物だったり、グンマのとんかつ屋さんは海鮮メニューを置くことが多いのは気のせい?海への憧れか?
店内は「へ」の字のカウンター席が何箇所かある、ちょっと不思議な造りです。もちろんボックス席や小上がりもありますが、おひとりさまは店員さんに言われんでもカウンターへ。
メニューを開いていきなり熟成上ロースかつの文字が目に飛び込んできた。熟成ですって?いきなり頼んでしまいそうなミリキの響き。
おや、こちらのお店はかつ丼でなくかつ重でしたか。卵とじとソースのどちらも選べるのが嬉しいところ。グンマでカツ丼といえばソースカツだけのお店が多いけど、やはり卵でとじてこそのカツ丼よな。でも桐生競艇場のソースカツ丼、君は許す。
かつカレーもヒレとロースが選べるのか。選択肢が多けりゃ多いでリンダこまっちゃうナ。
いっそ釜揚げしらす丼なんて飛び道具にいってしまおうか・・ギョギョ、カツカレーが「超!超!スパイシー!!」なのか!包丁人味平の「カレーは辛いからこそおいしいのだ!」という金言が脳内をかけぬける!すみませ〜ん。
「黒豚ロースかつ重をください」
・・おかしい、口が勝手に注文した。まあ初志からは外れていないわけだし、良しとしよう。
8月初旬の暑い日だったので冷たいお茶が嬉しい。
そして黒豚ロースかつ重の登場・・おおう、思わず「マゲワッパ!」と奇声を発しそうになった。丼とのハーフのような丸い重箱でしたか。隅のつつきようがなくていいじゃないか。
おう、蒸らすことを欲しているですね、と定型句を言ったらレッツオープン。ぱか。
まあまあ、美しい白身と黄身の上で三つ葉がバンザイしている。なんとフォトジェニックなカツ丼(重)でしょう。こんなの取り調べで出されたらイチコロですよ。え、今はそれやっちゃダメなの?
端の一片をガブリといけばさすがの名店、煮込まれてなおカラリとした衣。くどすぎぬ甘辛が豚の旨味を見事に引き出して・・そう、やっぱり肉がウマいの。ちょっとがんばって黒豚にしてよかった〜!
洋食屋さんのソレを思わせるスパゲティたっぷりサラダは熱いカツの合間にピッタリ。
ナムル・香の物・味噌汁といった縁の下軍団もしっかり力持ちで安心だ。
カツ丼にグリーンピースの緑がのると嬉しい、でも三つ葉ならもっと嬉しい。タマゴの具合も最適で箸が止まらぬ、止まらぬ。ゲフ〜、ここちよき満腹!
蕎麦屋のカツ丼もいいけれど、やはりとんかつ屋さんはカツそのものが違う。これではカツカレーも気になるじゃないか。カロリー的心情に余裕のある・・そう、寿司や蕎麦が続いた頃合いにでもまた来るとしよう。
とんかつ 木村家 群馬県太田市竜舞町5382-1