粉食にはちょっとうるさいグンマ、水沢うどんにひもかわにおっきりこみと、名物うどんがたくさんあります。
館林の花山うどんさんなんて日本橋や羽田空港にまでお店を出していますね、すごいですね。その館林のお隣、邑楽郡板倉町にお気に入りのうどんがあります。
上州まごころうどん・雷電の里を売っている「おぎの屋」さん。雷電の里と館林のめん小町さんこそが、安くてうまい持ち帰り生うどんの代表と信じています。
あまり広くはないけどイートインもできるようなので、この度初めてお店で食べてみようかなと来てみました。グンマのお約束で広々とした駐車場完備です。
お店に入ると「お食事ですか?」と聞かれるのでハイと答え、店舗右手のイートインスペースへ。案内してもらったのはおひとり様専用席だ。やはり狭いけどノレンでゆるく仕切られているので、逆に落ち着くかもしれん。
肌寒い日だったのでカレーうどんがあったら即決かな・・あった。その線で言えば田舎煮込みうどんもアリだな。
でもお店の推しは肉汁うどんらしい。あれ、グンマでなく埼玉に来ちゃったか?
豚骨に鯖・鰹・煮干を合わせた濃厚魚介つけ汁うどん・・もはや麺のジャンルまで飛び越えそうな勢いのメニューもあるな。うまそう。
ミニ豚丼がつけられるのは豚肉推しのグンマっぽい。そばもあるらしいけど今回は見送りかな。
さてどうするか・・そうか、つけ汁タイプのうどんを釜揚げにしてもらえば温かさと推しの汁を同時に楽しめるじゃないか。よし、肉汁・・ここでなんとなく「きのこ汁にせよ」と天からの声がした、気がする。
きのこ汁うどんを釜揚げで願いま〜す。
ドンと置かれた水がなんだかウマいような。この辺は酒造もあるくらいだから水が良いのでしょう。
サービスというサラダはごまドレッシングがものすごくゴマゴマしくておいしい。販売もしているようです。
注文を入れてから茹でてくれるので時間がかかるということでしたが、釜揚げは早いようで10分程度で登場しました。きのこ汁うどん・釜揚げ!
茹で上がりが早くなるよう秘術を尽くしておられるらしく、持ち帰り用の半生麺でも10分前後でオッケーなんです。練り上げの際の水に秘密があるとかなんとか。
雷電の里を買ったらいつも「もり」だから、釜揚げは初めてだ。たらいと大差ないほど大きな丼にたっぷり。
きのこ汁には肉の代わりか、好物のお揚げさんがたくさん入っているじゃありませんか。これだ、これが天の声の理由だ!
薬味はネギと生姜かと思ったら、黄色っぽいのは天かすだった。これまた好物、嬉しいねえ。
割り箸が曲がらんばかりの重みを感じるうどん。おお、こりゃ長い。どうですこの長さはとかつぶやきながら、なんとか汁に投入成功。
切り立ったエッジは包丁切りの証、凹んだ部分に汁がのるわけですね。
アツっ、フホっとすすってグミグミと噛むと・・めっちゃめちゃウマいな、何コレ。固いじゃなくてまさにコシ、もっちりむっちり艶かしい食感・・!ず〜っと冷やしで食べていたけど、釜揚げのつけ麺スタイルが最適解だったの?
長いから丼伝いに流し入れるのが楽チンだな。この透明感、おいしくないはずがない。
この辺でお揚げさんを食べてみたら、ただの刻みじゃなくて甘く煮てあるきつねタイプだった。いいね、肉不在の汁にアブラとコクをプラスするね。
熱い汁にどっぷり浸してもコシを失わない、エエ塩梅なもっちり感。たくましく優しいうどん、ハフハフズルズルとマンモス西化してしまうのは避けられません。並盛でも結構な麺量でしたが、瞬く間にすすり尽くしてしまった!大盛でも余裕だったかもしれん。
しかしすごい汗、すごい鼻通り!ふは〜っ、デトックス!
帰りのレジで生麺と半生麺を買ったのは言うまでもありません。どちらも2・3人前で400円!安いね〜。水沢うどんとかお高いうどんももちろん美味しいけど、粉食文化の代表はやはりこういう地域密着持ち帰り生麺だよな〜。また食べたくなってきたぞ。
おぎの屋 板倉店 群馬県邑楽郡板倉町岩田1912-5