休肝日を設けてからというもの、胃の調子が良くて困ります。困るわけがない結構な話じゃないかと思うでしょう?ところがあまりにもメシウマで、なんだかお腹まわりが怪しくなってきたんですよね(怖くて体重計のれない)。
どうにかしなければと思いつつ、とんかつで白メシをかき込むべく車を走らせている自分が怖い。やってはいけないのは分かっているけど止まらない。衝動を抑えきれないシリアルキラーってこんな気分なんだろうか?
最近はカツとなるとカツカレーやカツ丼に行きがちなんですが、ルーとか卵とじの部分がカロリー的に余計な気がしなくもない。せめてもの気休めで純粋なカツとメシの定食にしよう、ヒレならなおよしというワケで、邑楽町の老舗「とんかつハウス 笹りんどう」さんにやってまいりました。
丸に笹りんどうの家紋も勇ましく、清和源氏の流れなのか石川さんなのか。オレンジに輝くモルツの暖簾をくぐると一番乗りらしい。テレビ前の特等席に案内していただきました。
瓶コーラー自販機がドリンク用冷蔵庫とテレビ台を兼ねる無駄のないレイアウト。42年以上続くという自家製ソースのアピールが輝いています。その他プレゼンや注意の貼り紙がたくさんあって怖いお店なのかと少し心配になりますが、実はすごく感じの良いベテランマスターなので安心してください。
前回はカキフライ一直線だったから、カツのメニューをよく見なかったんだよな。カツカレーの文字を見たら思わず注文してしまうが・・よし、無いな。あっ、カツ重が・・いけない、見てはいけない。ほ〜ら、ひれかつ定食やとんかつ定食があるよ〜。なぜか刺身定食もあるよ〜。
定食のつるとかめはグラムの違いらしいので、ひれかつ定食のつるをお願いしようと思ったのですが、
とんかつ定食のつる、ご飯少なめコールをしていました。やっぱりカツはロースだよね。ほら見て、このパーフェクトとんかつ定食!
キツネも恥ずかしがって隠れてしまいそうな色の衣はどうですか。キャベツパセリトマトの色合いも美しく、そして大ぶりのレモンがなんとも嬉しい。
カキフライの時も思ったけど、「ご飯少なめ」は通っているのだろうか?2回ともこんな感じだからな・・普通盛りはてんこ盛りになるってことかな?
もっともいざ食べてみると、このくらいコメがないことにはどうにもならんことが分かります。
だってホラ、味噌汁から具沢山ですごく美味しいんだもの。大根に油揚げといったノーマル味噌汁なので、とんかつ豚汁の豚かぶりもありません。かぶったらかぶったで嬉しいけどね。
8ピースにカットされたカツ、君たちはどう攻めるかと問いかけられているようだ。
左から2つは塩とレモンで、センターはもちろんソースとレモンで、終盤戦の脂と衣の比率が高そうなところはさらにたっぷりソースとたっぷりカラシと塗り分けてみましょうか。
シャオっとリアルに音が出る、活きた衣がたまらない。お肉も甘味があって良い豚さんをお使いですね。プロの揚げたとんかつって本当にウマい!
揚げたて熱々のカツの合間に口内を冷やしてくれる冷奴とキュウリよ、ありがとう。
ロースのお楽しみ、肉と脂の黄金比率!ソース・脂・衣の三位一体を噛み締め、白メシをぐわわ〜っと!ぐはふは、うんめえ〜!酸味強めだけど後味まろやか〜なオリジナルソースが「もう一丁行く?」とばかりに次の一口を呼んでやまない。ソースとメシのわんぱく味ってやっぱうめぇ。
カラシが効いたマカロニサラダは夜のお通しで出たら感涙しそう。卓上にマヨネーズはあるけれど、このキャベツはオリジナルソースでビタビタにしてしまうのが正解でしょう。なんならキャベツでメシが食える。
たっぷりと添加されたカラシを盛り盛りにして食べればツーンと来てからサッパリして、全く飽くことなく白メシがはかどります。
匠のワザと伝統のソース、たっぷりと堪能させていただきました。日曜以外はランチもあって、たしか千円を切る価格で楽しめたような。つまり・・とんかつを食べたい時に食べられるくらいのちょうどいい人生、このお店があれば達成か?今のぼく、ちょうどいいのか?やったぜ!とんかつ食べたくなったらホイホイ寄らせていただきます。
とんかつハウス 笹りんどう 群馬県邑楽郡邑楽町石打1114-1