氷見で美味しいお寿司をいただいて、金沢のひがし茶屋街などした観光した後はいよいよチェックインです。毎年恒例になってしまった「和倉温泉 加賀屋」さん!
オープンワールド和倉温泉のラストダンジョンにふさわしい、まさにダームの塔のような偉容。
2年前に撮った写真の方がタテにもヨコにもデカいのが伝わりますね。
20階・12階・9階・8階のタワーが連なって一つの旅館とか、いったいどんな規模なんだ。しかもそのテッペン、左タワーにある看板の上あたりに泊まるんですよ?今日限定で和倉温泉のラスボスはぼくと母です。むふー。
門の手前にさしかかれば仲居さんたちがすっとんでくる‥と思っていたら、ちょうど大型バスの直後だったのでそうでもなかった。1拍置いてから仲居さんがやって来て、車のキーと荷物を預かってくれます。
いや〜、バスツアーや海外のお客も戻っていますね。大箱旅館の多い和倉温泉は本領発揮だ。
チェックインを済ませ、仲居さんに部屋まで案内していただきます。
仲居さん「もう勝手知ったる館内と思いますけど、こちらのラウンジ飛天は少し変わったので後で覗いてみてくださいね」
はえ〜そうなんですね行ってみよと言いつつ、結局忘れてしまった。ドリンクサービスとかあったみたいでもったいない。
シアタークラブ花吹雪の脇を通り、エレベーターへと向かいます。母よ、歌謡ショーは観ますか?
母「う〜ん、たぶんお腹いっぱいになるしビール飲むから動けないんじゃないかな」
そうですね、ぼくもきっと動けないからやめておきましょう。1回観たけど圧巻と言いますか、女子プロレスの巡業のように魅せる特化でめちゃめちゃ楽しいです。
エレベーターに乗り、まずは18階へ。しかしなんでしょう、この造り‥これがバブルのパワーなのか?ちょっと昔の日本はすごかったのね。
18〜20階は特別階・浜離宮。まずはスカイラウンジ・雪月花倶楽部でウェルカムお抹茶をいただきます。
仲居さん「浜離宮のお部屋とかこの倶楽部は今年の4月にリニューアルしたんですよ」
あらホント、テーブルとかが新しくなっていますね。
仲居さん「展望風呂ができたお部屋もあります。今日お泊まりの白韻はまだ変わらないんですけど」
あ〜、客室風呂って好きだからそっちの部屋もいいなあ。でも加賀屋さんの大浴場は本当に「大」浴場、それこそバブリーで好きなんですよね。タオルとバスタオル使い放題だし。
熱いおしぼりと綺麗な和菓子、眼下に広がる和倉の街と能登の海。加賀屋さんに帰ってきたんだなあ。来者如帰〜。
抹茶はうまいし茶碗はきれいだ。
仲居さん「徳田八十吉さんの器なんですよ。四代目は女性の方なんです。色とか柔らかでいいですよね」
先代は人間国宝でしたっけ?恐ろしい器をカジュアルに出してくれますね。
仲居さん「7時までなんですけど、コーヒーだけじゃなくて生ビールも飲み放題なんで良かったら飲んじゃってください」
そんなところまでリニューアル!ぜひにと思ったけどビールの徒ではなかった。空港のラウンジみたいにハイボールマシンとかあってもいいんですよ?
改めてエレベーターに乗り20階へ。降りて右手が昨年泊まった天游、左手が本日のお部屋である白韻です。
母「去年は広すぎて部屋で迷子になっちゃったもんね」
そうですね。素晴らしい部屋なのは間違いないけど、2人で泊まるにはちと広すぎる。そんなわけで今年は白韻にしたわけですが、
こっちも余裕でオーバースペックだ。だってほら、部屋に入ったつもりが廊下に出ちゃいましたよ。何を言っているのかわかりませんがホントなんです勘弁してください。
逢瀬妻‥なんて変換をするんだMacさん。応接間なのか居間なのか知りませんが、だだっ広い洋間で煎茶をいただきます。
今回は荷物を運んでくれた方がそのまま部屋を担当してくれるそうです。他の仲居さんたちと着物から違うので、きっとこの道ウン十年の大変すごい方、かもしれない。雰囲気の柔らかさとか距離感の絶妙さとか、すごいの。
そういえばこちらの若女将が福井の旅館の女将となりましたね。つい先日そこに行ってきたんですよ。
仲居さん「行ってくださったんですか?研修ってことで行ったけど良い所ですよね〜。こっちにも来てくれたってLINEしよ」
‥元若女将と直LINE‥やはりエラい方なのかな?
その後は食事の時間を相談したり、母の浴衣を選んだり。ぼくの浴衣は当然のように特大を用意してくれました。2枚あるのも嬉しいポイント。寝る時用の柔らかい帯なんかも揃っています。
ルームキーと、18階以上の特別階に上がるためのエレベーターカード。
1階の各売店で部屋番号を告げれば部屋付けで会計できるので、財布は金庫に入れっぱなしでOKです。さらに買ったものはチェックアウト時にフロント受け取りが可能と、便利すぎて買いすぎまったなし。
仲居さんが去ったところで2年ぶりの白韻を改めて探索しましょう。この洋間の写真はカタログばりによく撮れた気がする。ソファーがものすごく人をダメにしてくれるシロモノで、この上でSwitchなんかやってしまえばキングクリムゾンでも喰らったかのように時間がすっ飛んでしまいます。
もちろんこれでもかと言うほどのオーシャンビュー。能登は広いな大きいな。
寝室も東横イン数室分です。いつも母がこっちで寝るので使ったことはありませんが。マットレスも敷布団もエアウィーヴとかで腰に優しいです。
ぼくが寝るのはこの和室だ。15畳に一人で寝るとはバチ当たりめ。どの部屋にも立派なテレビがあるしトイレは2つあるしと至れり尽くせり。
分厚いダブル座布団に座って、偉くなったような気分に浸りましょう。なんと本日の浜離宮は我々のみ、つまりダームの塔のてっぺんにいるのはぼくと母のみ。正真正銘のラスボスじゃないか、やったぜ。
洗面所も立派ならアメニティも立派です。石鹸やシャンプーはフェラガモ、タオルは今治。着なかったけどバスローブもたくさん置いてあります。
檜風呂は温泉ではないそうですが、シャワーヘッドを新しくしたのでぜひ使ってみてとのこと。朝風呂で使ってみたら油性ペンが消えるとかで有名なミラブルでした。こりゃいいや、ウチにも欲しい。
コーヒーマシンに加賀屋の天然水も完備です。ついでにワイングラスなんかも完備しているけど、これはどうしろということだ。
よもやよもやと冷蔵庫を開けてみると、ワインとビールどころか日本酒や泡まで揃っていたわ。これじゃグラスはいくつも必要だね。
もちろん全部無料です。こんなに色々あったっけ?昨年一昨年の写真を見たら、ソフトドリンクはリモナータが増えたのが嬉しいところ。そしてアルコールがものすごく強化されているね。
4本全部スーパードライだったのが、一番搾りに金沢の地ビールまであるじゃないの。晩飯後に余裕があればいただこう。
さて大浴場でひとっ風呂‥の前に、せっかく宿の中に商店街があるからお土産でも物色しますかーッ!九谷焼のお店もあって、かの徳田八十吉さんの器もありましたが‥見るだけ、見るだけ〜。
金沢名物のお湯を注ぐと味噌汁になる麩、加賀棒茶、加賀屋特製ドレッシング等々、自宅に嬉しくてお土産にすると喜ばれる品がたくさんです。いかにも加賀な金箔ふりかけもあります。山岡はバカにするけど、コーヒーにちょっと浮かべると綺麗なのよね。
しかし財布不要というのはまずいな、荷物にもならないからホイホイ買ってしまう罠。いかんいかん、とっとと風呂に入ろう。
次回は夕食編です。
和倉温泉 加賀屋 石川県七尾市和倉町ヨ部80番地