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ダービー前日、なぜか京都にいました。さすがに東京競馬場は厳しそうなので、新しくなった京都競馬場を見学しながら場外で買おうと思いついた次第。
京都の夕食といえば佳肴 岡もとさんばっかりだったので、一人で新規開拓なんて久しぶりだ。どうしよう、何食べようかな‥
あれれ?指が勝手に焼き鳥ばかり検索してしまうぞ。どんだけ鶏肉が好きなんだ。
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宿泊しているホテルに近い四条駅近辺で、一人でも退屈しないであろう(←重要)焼き鳥屋さん。そんな条件で選んだのは「京都 鳥八」さんです。
Googleマップによれば四条烏丸の交差点からすぐのはずですが、見つからない‥‥あ、あった!なんとビルの間のこんな隙間を通っていくのでした。隠れ家にもほどがあるって。
予約名を告げるとカウンターの真ん中辺に案内していただきました。席の白木も厨房もピカピカに磨かれ、どうあっても美味しいお店であることを物語ります。
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開店早々の時間なのに、すでにジョッキを抱えている方がいる。こっちも負けてはいられないぞ。とりあえず日本酒‥メニューには「各種取り揃えております」と書いてあるね。
店員さん「どんな感じのお酒がよろしいですか?」
なるほど、飲みたいタイプを言えば出してくれるのだな。まずは京都のお酒を願いま〜す。
出ましたものは脱兎 辛口純米酒。いきなりレアなお酒が出ましたね。サラリとした飲み口と軽い酸は文字通り辛口純米。暑くなってきたのでちょうどいいね。
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そしてお通しの大根おろしと京漬物が置かれ、システムの説明です。
店員さん「おまかせで焼いていきますので、お腹いっぱいになったらストップと言ってください」
「まいった」するまで出てくるわんこ焼き鳥。その名もおまかせストップ制!黙っていてもポンポン焼かれて出てくるなんて、おひとり様にはもってこいじゃありませんか。
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まずは伊達鶏のかしわ。モモのタレというド直球、名刺がわりの一本ですね。むっちりたくましく、炭火焼きらしい香ばしさ。秋吉の純けいのようにいきなり5本出してほしいおいしさです。
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お次は熊本と言ったから天草大王なのかな、砂肝。コリコリを通り越して、ゴリンゴリンのプリンプリン。恐竜にも砂肝があったそうだけど、果たしてどんだけ強烈な歯ごたえだったのでしょう。
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大山どりのさび焼き!やった〜、わさび大好き!かぐわしいムネ肉にビシッと効くわさび!胸がスカッとする香りの連チャンにうっとり。
3本目で気がついた。こちらの串は大ぶりで食べごたえ満点ですね。好、好。
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白玉が出ました。ただでさえ好物のうずらを炭火で焼いてくれるとは。
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ここで野菜串、アスパラだ〜!砂肝の時に出たレモンを少し絞れば幸せの味。ちょっと強めに塩が振られているので、野菜串でもツマミパワーに満ち満ちています。
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若鶏のハツ。むっちんむっちんの噛みごたえを楽しんでいると危険なほどうまい汁が出てきて‥いや〜、歴代ハツでもトップクラスにうまい。さび焼きとコレで来た甲斐があったというもの。
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店員さん「お口直しのガリです」
え、お寿司屋さんに来ちゃった?ところが食べてみるとスッキリサッパリ、焼き鳥の合間にも非常にいいもんですねえ。
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脱兎を2杯ほどいただいたので、今度は華やかなお酒をお願いします。
店員さん「華やかですか!う〜ん、どれかな‥」
「阿部勘をお出ししてみれば?」
おや、開店からビールを決めていたのはお店の方でしたか。しかもお酒の在庫を知っているとか、経営側の方かしら。
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宮城の阿部勘。すっきりシャープで切れる、いかにも夏らしいお酒ですが‥華やか‥かなあ?
ビールの人「瓶を回してラベルの裏を見てください」
クルッと回して‥あ〜金魚さんだ〜かわええ。なるほど、ラベルの裏が華やかなお酒!こいつは吉四六さんもビックリのとんち番長でした。
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お次はハーブ鶏のせせり!せ・せ・り!せ・せ・り!やっぱりせせりが出ないと焼き鳥を食べた気がしないというもの。
コケコケ忙しく首を動かしているトリさん。そこの筋肉はしっかり締まってうまい確定ですって。
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今度は串じゃない、お皿で来たぞ。並河商店の厚揚げ〜。アツアツで香ばしいところに、大根おろしの残りものせちゃう。ワハハこれぞ雪虎じゃ。最高じゃ。
厚揚げそのものも美味しいね。並河商店か、そのうち行ってみよう。
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オクラもしっかりとした塩とコゲの香ばしさがいい感じ。焼いたオクラってうまいもんだね。BBQなんてまるで機会がないけど、間違ってやることがあったら焼いてみるか。
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阿波尾鶏だったかな?手羽先!名古屋で教わった骨抜きのワザを‥
店員さん「太い部分の骨は抜いてありますので、細い方を持ってかぶりついちゃってください」
そう言いながら紙ナプキンをサッと置いてくれます。なんとまあご親切に。ガブー。
ぷわ〜!脂がほとばしる!手羽餃子かと思ったよ。詰め物なしでこの脂と汁のブッシャーっぷりですか。たまりませんねえ。
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この辺でしっかりしたお酒をお願いすると、岡山の御前酒1859が登場。力こそクラフト、クラフトハイルなお酒です。
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こちらは大山どりのムネ。しっとり食感が素晴らしく、鶏肉って肉だったんだな!という旨味の塊だ。
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綺麗に焼かれたシシトウはいつだってうまいのだ。
ちょっと前から隣に人生の先輩二人組が来ているのですが、ゴボウなんて出ている模様です。時間によって内容が違うのか、それとも年代とかで出すものを変えたりしているのでしょうか。
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はえ〜、希少な銀皮が出た!砂肝の周りの皮ですが、もはやナンコツじゃないのかというほどのコリコリはどうだ。味そのものはさっぱり淡白なのでタレ焼きなのも嬉しいじゃありませんか。
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団社長もぼくも泣いて喜ぶぼんじりが登場!鶏皮と肉の黄金比、ほとばしる鶏油、焼き鳥の喜びそのものです。
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欧米のお子様ギャン泣き、トレーニーはまたかという顔をするブロッコリーだ。しかしぼくは好物なんだな。お店によっては銀杏とアスパラだけでいいのにとか思ってしまう野菜串。でもこちらはどれも非常に高性能なツマミ兵器ですね。炭火の魔力〜。
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見るからにたくましいふりそでが来た!胸と羽の間の肩に当たる部分なので、当然筋肉が発達しております。むちむちのお肉を噛むたびにウマウマ。
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大山どりのヤゲンは軟骨周りの肉もたっぷりで登場。大変だ、焼肉で言えば骨付きカルビみたいなものだぞ。
軟骨のゴリゴリと旨味たっぷりの肉を両成敗すれば大満足、そしてそろそろ満腹かも‥16か17本は食べたかな?焼きはここでストップしてください。
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シメに究極のTKGなんていただきたいけれど、糖質はグッとガマンの子でスープをお願いしましょう。
店員さん「あと何か食べたい部位とかありましたら言ってください」
え、そんな悪い誘惑しちゃうの?それでは、その‥ちょうちんなどあれば‥
店員さん「ちょっとお時間をいただきますが」
はいはい、スープと芋のロックでのんびり待たせていただきます。
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うわ〜スープうめえ〜!これはもう麺抜きラーメン、つまりシメのラーメンを決めたも同然だ。帰り道にラーメン屋が2・3軒あったけどスルーできるぜ!
しばらく他のお客さんの串を焼いた後、アルミ製の台のような枠のようなモノがセットされます。あれはきっとちょうちん専用のヤツ!
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出ましたちょうちん。うわ〜い、キンカンが2つも!そしてヒモもこんなたくさん!ご立派なおやどりだったのですね。
アルミにのせられたキンカン部分は完璧な焼き加減で、ご飯にのせたくなるトロトロっぷり。ヒモの方はスルメもびっくり、噛めば噛むほどうまくなる。
うまい串が注文もせずポンポン出てくる‥これは一人二人で食べる焼き鳥の最適解かもしれん。こんな上質な串ばかりでお値段もそれほど高くは‥なかったはずですが、ちと飲みすぎてお酒が結構かかってしまった。
「ビールで焼き鳥」ならお腹いっぱいでも一万ちょっとでイケるんじゃないかな。京都ソロ焼き鳥なんて、たまにはよろしいんじゃないでしょうか。
京都 鳥八 京都府京都市下京区月鉾町59-3