たっぷり飲んだ後の記事ですので、会話はよく覚えておりません。でも牡蠣のウマさはしっかり覚えたつもりです。
銀座のメキシコ料理店でこれでもかー!とテキーラをいただいたのですが、やはり最初に目にしたオイスターバーが気になりますね‥
「じゃあ寄ろうか!」
牡蠣とお酒が大好きな小間物屋さんN又さん、元気ですね。よし、行きましょう!
やってきた、というか同じ建物の「トリニティ オイスターハウス 銀座店」さん。銀座店ということですが、他に支店があるかは知らない。各自調査。
えーと、とりあえず飲み物ですね‥明日はどっちだ?と聞きたくなるほどテキーラをいただいたので、控えめに‥
N又「……」
するワケはありません。何を飲もうかなー。
世界初の牡蠣ハイがある!じゃあコレに決定でしょう!
店員さん「そちらはその‥すごーくクセがありますけど、大丈夫ですか?」
だいたいのクセは大丈夫ですけど、どんなクセでしょう。
店員さん「なんというかその燻製なのに生臭‥ゲフンゲフン!少なくとも私は得意でないかな〜‥」
N又「もしかして、美味しくない‥?」
店員さん「(コクリと頷く)」
店員さんが認める美味しくなさ!それはぜひともいただきましょう!
私は勢いで決まってしまいましたが、N又さんはどうします?
N又「結構飲んだからねー。どうしようかなー。あっ、ウンダーベルクがあるからそれにしよう!」
黒板のメニューなので写真を忘れましたが、そちらを注文で。
食べ物は‥仔羊とパクチーのカルパッチョとか反則っぽいメニューがあるけど、メキシコ料理をたっぷりと楽しんだ後です。とりあえず‥オリーブマリネ?
N又「私はまだいけるけど、まあ軽くてもいいよ」
そしてここはオイスターバー、頼むのはもちろん牡蠣だっ!!しかしなんだこの品種の数‥!
N又「前に食べた時の丸えもんはすごく美味しかったから頼もう!」
あとは山岡士郎が大好きな的矢と、海のミルクを地でいきそうなみるくかきを各2ピース頼みましょう。
はーい、牡蠣ハイがやってまいりました!
‥こうして見ると通常のハイボールでしょう?でも、実際は香りから不穏‥ピート香ではない、燻製のにおいがプンプンただよっています。
底に沈んでいる一片の牡蠣が、さらに不安をアップ!ためしにゴクリ‥
ブハっ!とまではいかないけど、全ワイの鼻腔と口腔がびびった!
N又「そんなに?どれどれ一口‥‥ははは」
思わず笑ってしまいましたね。これが苦笑というものか…なんでしょう、ハイボールにさきイカを大量に突っ込んだような、得体の知れない風味!
店員さん「そうですね。さきイカ味ですよね!」
そうですねじゃないよっ!全力で注文を制止してよ!どこの誰が発明したのよっ!こんなおそろしいお酒!
店員さん「ところがもうやめっちゃったんですよー、それ作った人。できた時からネタドリンクみたいな感じでしたけど」
ネタなのにメニュー上ではイチオシ‥?いや、そういう姿勢は好きだぞ。
N又「こちらのウンダーベルクも来ましたーよ」
おお、氷にミニボトルをつっこんだ勇姿‥!
N又「これドイツでは胃薬とか二日酔いの薬だから。飲んでみてー」
どれどれ‥?ふおっ!ハーブというか漢方というか、太田胃散を爽やかにしたような風味!あれ、コレ結構好きかも。
N又「ウコンはプラシーボみたいなものだけど、これは翌日本当にスッキリだよ〜」
そんなまさかー、ワハハ。と思ったけど、翌朝ビックリ!二日酔いゼロだー!常備したくなりました。
オリーブのマリネでなんとか牡蠣ハイを減らしつつ、主役の登場を待ちます。
牡蠣ハイの中の牡蠣の燻製を恐る恐る食べたら、牡蠣の味は完全にお酒に移っている‥つまり燻製の香りのみ残ったグニグニ物体。ここまでダシを取り尽くすのはすごい‥
はい、来ました!美しいにも程がある生ガキセット!最近は焼肉屋さんでもなんでも説明のミニ札がついているので、ブログを書く側としては非常に楽チン。
オイスターバーの暗黙のルール‥かどうかは知りませんが、大体のお店は左から時計回りに「淡白〜濃厚」と並べることになっていますので、左から順に食べることになっています。
そのルールにしたがって、まずは福岡のみるくかき!名前は濃厚そうですが、味は驚くほどさっぱり軽やか!そして身はプリップリです!!生ガキが得意でない人、これを食べれば改宗しそう。
お次は牡蠣界の番長、三重の的矢かき!これはもうビジュアル、香り、濃厚な旨味全てが「これぞ牡蠣」です!生でも蒸しても揚げても焼いても、どうやっても牡蠣という食材の醍醐味を伝えてくれることでしょう。個人的にはあらゆる牡蠣で一番好きです。
なんとか牡蠣ハイをクリアしたので、ラフロイグをいただきましょう。牡蠣はワインに合わんとか日本酒に合うとかなんだーかんだー論争がありあますが、磯の香りプンプンのウィスキーがトドメを刺すのでは?と思い始めたここ1年。いや、スゲー合うからやってみてください。
お次は北海道は厚岸の丸えもん!甘みと濃厚さに特化した牡蠣…と私は勝手に思っております。
N又「これはおいしいよ〜」
ホントに濃厚なのに臭みも何もなく‥あれ?お互いレモンを少しも使いませんでしたね。磯由来の臭みを抑える必要がないということか!
N又「ホント生ガキって美味しい‥!から、もうちょっと」
いってしまいましょうか。
というわけで、2種類追加、追加〜!全部別の種類で頼めるとか、どんな仕入れ力なんだ。
岩手は陸前高田の広田湾!品種名でなく地名なのかな?強い甘みとプリンとした食感のバランスが素晴らしい、そして磯由来の塩味が結構強め。対アルコール決戦兵器なお味ですね!ラフロイグもう一丁!
兵庫は赤穂の坂越かき!赤穂と言えば塩、塩がウマいということは海そのものがウマい!つまり海の味の具現、牡蠣もウマいに決まっています。
私がいただいた個体は少し痩せ気味でしたが、旨味の詰まり具合は確認できました。これはいつか赤穂に行って、雌雄を決する必要があるな‥!
と、色々と食べた結果‥
N又「牡蠣って本当においしいね‥!」
いやー、たまらんですよ、牡蠣‥!そろそろ岩牡蠣の季節ですね。これまた楽しみだー。
トリニティ オイスターハウス 銀座店 東京都中央区銀座8-3-1 GINZA TOKIDEN 2F