お兄さんとおじさん5人でお伊勢参りというちょっとイヤな初詣、始まってしまいました。
と言っても難易度ヘルモードなのは運転手のW林さんだけで、私は助手席でツイッターを眺めたりアズレンをやったり、残り3人は後席でずっとスマブラをやっていたわけですが。
‥ところで車内でSwitchとか酔わないの?
bらんち「二日酔いと合体してすごく気持ちわるいです〜」
Zぼ「やめさせないよっ!bらんちのカービィは許さんっ!倒すまで続ける!」
サービスエリアで朝メシやら昼メシやらオヤツやら食べながら、鳥羽駅近くの旅館に着いたのは16時。わー、海辺にもほどがあるね!ところでこの後の予定は?
Zぼ「知らない!とりあえず部屋でスマブラやろうか!俺がこんなに負けるはずがない!」
あれ?一応温泉旅館なんだけどなあ‥まあいいや、私はひとっ風呂浴びてきます。
W林「予約してもらったお店は何時でしたっけ」
19時だったかな?鳥羽駅、または駅付近のホテルなら送迎してくれるらしいので電話しましょう‥ああ、18時半に来てくれるって。
お店のバスで約10分。たどり着いたのは「伊勢海老 海鮮蒸し料理 華月」さん。伊勢海老の季節は伊勢海老、禁漁となる夏季はアワビと松阪牛という潔いメニュー構成のお店です。
なにがすごいって、伊勢海老は全て三重県産の天然モノ。アワビや魚も全部三重県産だとか。
W林「ひえ〜。こりゃ千葉の伊勢海老を持ってきたら怒られますね」
房総の伊勢海老ももちろん美味しいけどね‥伊勢に来たからには伊勢のものでいきたいわね。
広い店内の座敷席に案内してもらって、まずは飲み物。
Zぼ「生の人!」
あ、私以外みんなそうなの?すぐ決めるから待って〜。やあ、お酒もみんな三重県の地酒ですよ。地産地消ってレベルじゃないな!
四合瓶の方が店員さんを呼ぶ回数が減るかな。「作 神の穂」を願いま〜す。作と書いてざくと読みます。
はい、ビールとお酒揃いました。かんぱ〜い。
bらんち「僕にも作をください〜」
なんと!少しだけですよ。
bらんち「すごく口当たりがよくて飲みやすいですね〜。僕こういうお酒が好きなんです」
あまり気に入っちゃダメだよ。四合しかないんだから。
Zぼ「白酒もあまくてうまいね!どぶろくだね!」
Zぼ「料理はどんな感じなの?」
このお店は基本的にコースなので、それでお願いしてあります。座って待っていれば大丈夫。
Nぱぱ「くわしく聞いてないんですけど、おいくらコースですか?」
このページの5千〜7千円コースでは伊勢海老さんが1尾だけなので、伊勢で伊勢海老を食べた!と胸をはって言えないと思いませんか?
Nぱぱ「いや、僕的には十分言えますけど」
いやいや、そんなことはない!せめてこの伊勢海老三昧コースくらいはいきたいじゃないですか!こちらなら造り・唐揚げ・蒸しで伊勢海老を楽しめる!でも蒸しがね、活伊勢海老(中)‥
Zぼ「中か!大じゃないのか!ジョッキとエビは大きければ大きいほどいい!」
というわけで、こっちの極みコースにいけば特大!しかも一人で4尾も楽しめます!
Zぼ「17280円!お酒も入れると予算オーバーだっ!」
そんな気がしたので結局こちら、「伊勢海老づくしコース」でお願いしてあります。伊勢海老蒸し大が1尾・鬼瓦焼きと唐揚げで1尾・造りと味噌汁で1尾の計3尾!
Zぼ「税込12960円‥お酒をいっぱい飲んでも2万切るね!いいじゃん!」
Nぱぱ「いいんですかね‥?」
Zぼ「だいじょーぶ!なんとかなるよ!」
店員さん「これから蒸しますね〜。お写真撮られるならどうぞ今のうちに」
おお、これが伊勢海老(大)!ホントにデカいな。タバコの箱とか置かなかったけど。
bらんち「動いてる〜!わー、このまま蒸しちゃうんですか?」
めんどくせ〜国とか団体ならその料理は反則とか言い出しそうですよね。でもエビカニばっかりは活きた状態からじゃないとダメだっ!人んちのメシの食い方に文句つけるなっ!
Zぼ「そうだっ!ガンガン蒸してしまえ〜!」
店員さん「お写真撮られたら蓋をしますね〜。蒸しあがりまでお時間かかりますので、他のお料理をお持ちします」
まずやって来たのは田楽‥ホントに田楽なのかこれは。とにかく伊勢海老ダシと味噌と一緒にトマトをナスを蒸したもの!
店員さん「お野菜も地元で採れたものです」
野菜まで?すごいな!
bらんち「お野菜おいしい〜」
トマトなのでポトフっぽくなるかと思いきや、味噌のおかげでグーンと日本酒に合う度がアップ!
bらんち「作ください〜」
なぬなぬっ?また二日酔いになっても知らんよ。
伊勢海老と三重県の魚の造りが来た〜!
W林「ツノが動いてますね!これまた活きてる〜!!!」
千葉から持ってきても生きてはいるでしょうが、活きてはいないはず‥これだっ、これが身土不二だっ!
Zぼさまもいつまでもエビさんを突っつくのはやめて、ご賞味願います。どうですか、この圧倒的ブリブリ感!
Zぼ「なんだよっ、エビなんて火を通した方が絶対にウマいと思ってたのに、めちゃめちゃ味が濃いじゃないかっ!」
刺身でこんなにウマいとは‥ああ、エビ味噌まで掘っていますね。あとで味噌汁になるのに‥いや、でも私も味噌を掘る。
bらんち「すっごく甘くておいしいです〜。作ください」
ちょっと待って、なくなっちゃうじゃないのよ。しかたない、作もう一本願いま〜す。
店員さん「伊勢海老の鬼瓦焼きをお持ちしました〜」
鬼殻焼きと思っていたら鬼瓦焼きなんですね。どっちでもなんとなく意味は伝わるけど。
Zぼ「火が通った味噌も身はこれまたウマいじゃないの。ビールも白酒もなくなっちゃったよ!」
もう好きなお酒をバンバン頼んじゃってください‥
店員さん「はい、そろそろ蒸しあがったと思いますのでフタを開けますね!」
ぱかーっと玉手箱を開けたら、出た〜!!ピジョンブラッドの色に染まった伊勢海老!
Zぼ「めっちゃめちゃウマそ〜!!どう食べるの?殻ごとガリガリいくの?」
店員さん「左手におしぼりを持って頭を包んでいただいて、しっかりおさえながら右手で尻尾をひねる感じで‥」
Zぼ「こうか!」
ばっきーん!
Nぱぱ「あっ、できたできた!初めて割りましたよ、伊勢海老!こうなってるんだ」
どうですかお客さん、このブリブリっとした身!外見だけで食感が伝わります。
bらんち「伊勢海老ってこんなに食べるところがあるんですね〜。ゴリゴリいうくらい歯ごたえがあって、味噌がすごくおいし〜い!」
エビ味噌と言えば、この頭の中を掘ることも忘れてはいけません。
W林「やっぱりエビは大きいほどエラいんですね!」
そうだよ!現代に残る大艦巨砲主義、それはエビ・ブリ・マグロ!大きいことはいいことだ〜!
Zぼ「うお〜、食えるところは全部食べ尽くすぜ!」
うわぁ、見事にバラバラ‥これはエビさんも成仏。
店員さん「三重県産カキを蒸しました」
三重と言ったらそうか、的矢牡蠣とかカキも有名でしたね!ぷっくりと蒸された牡蠣の圧倒的な磯の香りはどうだ‥!
bらんち「日本酒がおいし〜い!作ください!」
君もしかして自分で1本頼んだ方がよかったんじゃないのか?
茶わん蒸しがやってまいりました〜よ。
Zぼ「ひたすら蒸すなあ〜!」
bらんち「このお店の従業員さん、絶対インフルにかからなそうですよね」
そうだね〜。各テーブルで加湿器をぶん回しているみたいなもんだからね‥
店員さん「伊勢海老唐揚げです」
Zぼ「知ってるよ!コレは殻ごと食えちゃうアレでしょう?」
車海老くらいならともかく、伊勢海老じゃどうでしょうね?
Zぼ「ガリっ‥うん、脚とツノはいけるよ!」
どれどれ‥?あらホント。脚は極上のエビせんみたい。ンマ〜い!
店員さん「ツノの中は美味しいですけど、ツノごと食べられる方は‥すみません、お珍しい‥」
Zぼ「そうなの?超ウマいよ!ガリガリー!!」
店員さん「お料理は終わりまして、季節の蒸しご飯と伊勢海老汁になります」
Nぱぱ「ご飯まで蒸すんですね!すごい!」
なんでも蒸しちゃうのもすごいけど、驚いたことにコメまで伊勢近郊の契約農家から仕入れているそうです。すごすぎる‥
おおー、お造りの時には元気だった君、すっかり赤くなって‥
店員さん「切れ目が入っておりますので、そこから割っていただくとおダシの味がさらに広がりますので」
な、なんですって‥?よし、バキ刃牙っ!
ふおぉ、もっちもちのおこわと伊勢海老の味噌まで溶け出した汁、完璧なる定食が完成‥!
bらんち「これでお酒が飲めますね〜。作くださ〜い」
作は2本目もなくなっちゃったよっ!この大ばぐ者っ!
店員さん「デザートは自家製のプリンです」
Zぼ「‥プリンって、蒸すよね‥?」
蒸しますな。
Zぼ「どこまで蒸すんだよっ!」
bらんち「あ〜、おいし〜い!!すごくタマゴな味!」
むむ、本当だ。甘さよりタマゴの味に振っていますね。これは焼酎を呼ぶ‥
bらんち「焼酎ですか?分けてくださ〜い」
君は人の酒を奪いすぎだっ!明日どうなっても知らんぞ。
W林「そういえば明日、どうするんです?」
Zぼ「そうだね、とりあえず宿でスマブラやりながら考えようよ!俺が勝つまでやる!」
‥‥私、温泉に入っていていいですかね‥?
伊勢海老 海鮮蒸し料理 華月 三重県鳥羽市大明東町16-3