「鳥長さんに行かない?フォアグラ鍋のシーズンは終わっちゃったけど、またすごいメニューができたんだよ」
キングオブゲーム作家のO尚さん、なんというありがたいお誘いでしょう。予約しないと入れない、でも予約のための電話番号は非公開という幻すぎる焼き鳥屋、鳥長さん!もちろん行きますとも。
O尚「あと2人分席があるけど、誰か呼ぶ?」
そうですね、平日夜に練馬に来れそうな人‥金髪開発者Zぼさまと絵師のKきゃわさんですかね。
O尚「結局いつものメンバーだね!」
Zぼさまと30分だけ0次会をやっていたら道に迷った。え〜と、たしかクリーニング屋さんの近く‥あったあった。ここだ。
Zぼ「どこよ!お店なんてないじゃないの!」
植木で看板を隠してありますのでよくわかりませんが、ここなんです。「鳥長」さんに入店しましょう。
ほぼみなさんお揃いで。京都のゲーム会社社長Mさしさんもいらっしゃったのですね‥えっ、京都から?
Mさし「鳥長さんのためならどこからでも駆けつけますわ〜」
なんとかっこいい‥あら、みなさんもう飲み物を注文済みですか。では私は‥新政にしようかな。
「新政、今日はすごく珍しい亜麻仔猫がありますよ」
マスター直々にテーブルに持ってきてくれましたのは、新政の亜麻猫ならぬ亜麻仔猫!初めて見た。ぜひぜひください〜。
Zぼ「なにそれ超ウマそう!分けてよ!」
Kきゃわ「俺もちょっといただきたいですわ〜」
O尚「甘い!酸っぱい!でもスーッと入ってきて飲みやすいなんてもんじゃないね!これは今まで飲んだ日本酒の中でもベストに近いよ」
あっ、いつの間にやらO尚さんまで飲んでいる。私も一杯…うわー、なんだこのお酒は。甘さも酸も強いのに、舌に染み込むようにスーッと入ってきて後味はスッキリ‥なんておいしいんだ。
こんな素敵なお酒のお相手が鳥長さんの生つくねというしわわせ‥!ねっとりと舌に絡みつくこの快感はどうだ。
Kきゃわ「赤いのはレバーとハツと砂肝ですか。プリップリで、かかってるタレがものっそおいしい」
胸肉の漬けシットリとした食感と漬けダレの旨味がとろろとピッタリ‥あれ、前回はとろろじゃなくて青物だったような。
O尚「毎回いろいろと変わるんだよ。ずーっと変化し続けてるというか、進化する!」
はえ〜、来れば来るほどおいしくなる!そりゃ予約が絶えるわけございません。
漬け物は口直し要員のはずですが、立派にツマミとして主役を張れます。べったら漬けなんてめったに食べないけどおいしいなあ。ぽりぽり。
そしてもも肉のたたきがドーン!肉が甘い…香ばしい…と思わずシャブスキー雄山のセリフがこぼれます。
そして串が来た!これは皮…皮なのか?ぼんじりのようなぼってりした皮!
脂の味は豊穣、香りは爽やか!どんだけ健康な鶏なんだろう。
胸肉のたたきもドーン!なんだかクリスマスカラーで見た目から楽しい。
Zぼ「これはっ!しっとりウマすぎるよ!ビール飲んでる場合じゃない!亜麻仔猫ちょうだいよ!」
いや〜ん、もうなくなっちゃうじゃないの〜。えーと、他に新政は‥
陽乃鳥があった〜!やったぜ!
O尚「こっちも甘さと酸があるけど、アルコール感も強くて仔猫より日本酒っぽいね!」
あっ、やっぱりO尚さんたら先に飲んでいる!こちらは確か、水でなくお酒で仕込んだ貴醸酒。あま〜くて味が濃くなりがちなんですが、陽乃鳥さんは濃い味ながらも切れ味が冴える‥!
Zぼ「甘いのに絶対焼き鳥に合うじゃんコレ!ウマいよ!」
甘いお酒苦手って聞いたことあるような。
Zぼ「てへ \(//∇//)\」
来ましたよ!前回いっぺんで大好物になったつくね詰め!
Kきゃわ「はぇ〜、レンコンの周りと穴につくねが!つくねのおいしさとレンコンsのシャキシャキ感がたまらんわ〜」
無類の辛子蓮根好き、鶏肉好きの私にはもはや神の創作り給いしメニューです、ホント。
そこにさらにつくね串の追い打ちっ!くにゅくにゅの鳥はんぺんみたいなつくねとは違う、鶏肉の味を凝縮させたような濃厚なウマさ!生つくね・つくね詰め・つくね串とつくねだけでこのバリエーションですよ‥おそろしや。
アスパラがやってまいりました。まあご立派な。
Kきゃわ「あま〜くてスジなんか一本も感じない。すんごいアスパラですなあ」
最高の素材を最高の腕前で焼くとしわわせしかない。おっと、ここでお酒がエンプティーじゃないの。
こちらのお店は焼酎もいっぱいあるのでありがたい。川越をいただきましょう。
Zぼ「いいね!俺も!」
棚に並んでいるビンから選んで持ってくるシステムなので、勝手に持ってきてください。
Zぼ「歩くとしんじゃうから分けて!」
O尚「今回もささみカツが来たよ!これ大好きなんだよね」
前回は山椒でしたが、今回は生わさびだ〜。本当に毎回違うお楽しみがあるのですね。
Kきゃわ「サクサク衣にしっとりなお肉。いや〜、ウマいカツを食べると白メシをワシワシしたくなりますなあ」
さらに次が来た!すごいボリュームだ。鳥モツ串ということですが、これは‥背肝なのかな?あまり目にしたことがない。
Zぼ「うっまいよコレ!さいこう!」
脂と内臓の旨味の素晴らしいバランス!これは焼酎がすっとんでいく!
ので、三岳をいただきましょう。
O尚「よく飲むねえ」
なんだかんだZぼさまに取られてしまうので‥
O尚「仔猫がもう一本あればねえ」
いやー、泣くほどおいしかったですね。新政さん、すぎょい。置いてある鳥長さんもすぎょい。
おや、マスターがカセットコンロと鍋を持ってきましたよ。あら、キノコと玉ねぎがどっさり入りました。
Mさし「鍋の季節は終わりでは?」
O尚「違うんだよ、これが新メニュー」
ぷっくりと肥大した肝臓、すなわちフォアグラがドサドサと投入されていきます。あれ?やっぱりフォアグラ鍋では‥
じゅじゅ〜んと焼けるフォアグラ!とんでもない香りに包まれるテーブル!
Kきゃわ「フォアグラってこんなにいい香りがするもんでしたか〜!」
私も前回の鍋でびっくりしました。レバーとはまるで違うんですよね。なんかもう、香りそのものが豊穣なウマさです。
おや、なんかフランスパンみたいなものが入りましたね。
O尚「焼き麩だね。お麩!」
なぬっ‥つまりじゅわじゅわと染み出すフォアグラの脂を麩に吸わせてしまうという‥?反則にもほどがありませんか?
まずはフォアグラ様を特製タレでいただきます。ふぉお、焼いて脂が出たことにより、香りとウマさをダイレクトに味わえますね。
Kきゃわ「でもまだまだ脂さんもいるしタレもウマいし、白メシが欲しくなりますな」
ゴローちゃんばりの白メシ信者だなあ。
鍋の方には鶏肉がどっさり入った!さて、鍋というには汁気がない‥あっ、タマゴが入った!これはもしかして‥
O尚「そう、なんとフォアグラ親子丼!」
そういうことでしたか!なんというゼイタク親子丼‥フォアグラってガチョウだから思いっきり他人な気もしますが。
タマゴ投入のところでやって来たのは‥
Kきゃわ「きゃほ〜い!!白メシだ!しかも炊きたてのまさに銀シャリ!!」
立った立った、お米が立った!う、うまそう〜!
おお、鍋の親子もタマゴがトロトロですごく美味しそうになりました。
マスター「お好みの量ご飯を盛って、かけて食べてください」
きゃ〜、お許しが出た!行きましょう!
えーと、ご飯はこんなものかな‥このまま食べてしまいたいところですが、これは親子丼なので
親子の具をざば〜とかけて、完成〜!いただきま〜す。
「‥‥‥‥!」
みんな無言でご飯をかきこんでいるっ!そして笑っちゃっているっ!
Kきゃわ「勝手に笑顔になってしまいますわっ!こんな濃厚で香りがいい親子丼があります?そも土台の白メシがおいしすぎますわ」
O尚「お麩がまたあらゆる旨味を吸い込んで、とんでもないことになってるよね」
Mさし「永遠にかき込んでいられますわ。。。」
でも一瞬で終わってしまいましたね。ウマすぎだ‥フォアグラを調味料とする思い切りがすごすぎる‥!
デザートは糖度9はありそうなアメーラトマト。シンプルにおいしく締めてくれます。
O尚「今月も最高だった〜!これでまた1ヶ月元気に創作できるよ!」
毎月こんな幸福を味わっているのですね?そして毎月でも絶対に飽きない!また呼んでくださいよ、ホントに。
Mさし「京都から来る価値あります。。僕もまた呼んでください」
気になるお値段ですが、お酒をいっぱい頼んだ私以外の人は飲み物込みで7000円程度でした。安すぎる‥!
鳥長 東京都練馬区豊玉北4-31-8 電話番号は非公開