鯖尽くしのツイートをしたら「こんなお店はどうです?」というリプが来たぞ。どれどれ…なぬっ、イワシ専門店だと?こんなの行くに決まっているっ!
というわけで、教えてくれた当人であるブライダルシューズの鬼・H野さんとやって来たイワシ専門店、その名も「いわしや」さんです。
予約の電話の段階で「イワシをおいしく食べに来てくれるということでよろしいですね?」という素敵な確認がありまして、心のハードルはガン上がりであります。絶対にウマいイワシを食べさせる強みが満載!ついでに他のものは無い感も満載。
店内はカウンター数席、奥にテーブルが二卓という大将の目が隅まで行き届くサイズです。3人でお願いしたのでテーブル席に案内していただきました。
そういえばなんとなく誘った二日酔いの名人・bらんちがまだ来ないな。いいや、先に飲ってしまおう。
久保田に緑川に八海山‥お酒は新潟がメインですね。と言いつつ宮城の銘酒・一の蔵を二合お願いしましょう。H野さんは生ですか。
かんぱ〜い。お通しのモツ煮は大ぶりな根菜とこんにゃくがゴロゴロ、しっかり醤油で煮られてすんげ〜うまい。いわしやなのにいきなりのモツ煮がうまいとは。
「いいな〜。僕も生くださ〜い」
おっ、道に迷っていたbらんちくんも来たね。改めてかんぱ〜い!しかし駅から大通り沿いに3分歩くだけなのに、どうやって迷ったの?
bらんち「着いてみたら交番の隣でわかりやすかったですね‥なんで迷ったんだろう(・_・; 」
さて、3人揃ったところで料理をお願いしましょう。うおお、まさにいわしやといわんばかりのメニュー!ホントにこれ全部イワシなの?ここはイワシの梁山泊なの?
大将「初めてならまずは刺身となめろうを食べてみてください」
この店の名刺がそのメニューということですか。ぜひお願いします。
大将「なめろうは2人前の量があれば3皿に分けられますよ」
なんとご親切に。それでは二人前を三分割でお願いします。
まずは金看板、鰯刺身!花びらのように切られた美しい身は食べる前からおいしい確定。
なんですかこの新鮮極まりない色!包丁の冴えが伝わるエッジ!
bらんち「おいしい〜!イワシってこんなにおいしいんですね〜!」
すごいよ‥ネギやショウガなんていらないくらいだよ‥なぜ魚へんに弱くて鰯なんだ。魚へんに旨いでいいじゃないか。
bらんち「それお鮨です」
あ、そうかあ…
こちらのなめろうもちょっと見たことがない、点描派の名画のようだ。
H野「お味噌とか薬味が最低限で、本当にイワシの美味しさが出てる‥!こんなのビールがすぐなくなっちゃう」
このなめろうは危険すぎますね‥!文字通りなめては飲む、飲んだらなめるで一向に飽きない。食べれば食べるほどウマくなる!
一応イワシ以外のものも「本日のおすすめ」としてあります。しまあじうす造りをいただきましょう。
H野「焼きはまぐりもいかない?」
さすが貝が大好きH野さん。お願いしましょう。
ほえ〜、シマアジの薄造りもこれまたため息必至。引き締まった身にくどさのない脂。うう、イワシもいいが高級魚もやはりウマい。サカナうまいよサカナ。
ここで最初にこっそり頼んでおいた磯辺香揚げの登場です。イワシの身をとろろで包んで海苔で巻いて揚げた手の込んだもの。そこにかけられたダシがまたすごい!
bらんち「おいし〜い!ダシまで飲んじゃいますね。ビールじゃなくて日本酒に切り替えよう」
素晴らしい魚とダシが来ると日本酒はやむなし。まずいな、ほっぺたがいくつあっても足りません。
その手は桑名の‥幡ヶ谷だけど焼きはまぐりはノーホンビノス、リアルはまぐり!
H野「やっぱり貝おいしい。貝、貝〜」
好き嫌いが分かれる食材ですが、その分好きな人への刺さり方が違いますよね。たまらない磯の香り。最高か。
bらんち「タラの白子がおいしい季節になりましたね〜」
なんだよ君、いつの間に白子ポン酢なんて頼んだの?素敵じゃないか。白子とポン酢ってなぜにこんなに合うのだろう。
日本酒を四合ほどいただいたところで三岳のロックに切り替えますか。
H野「刺身と揚げ物ときたけど、焼いたイワシがまだですね」
そうですね。したらば‥
鰯梅焼きなんてお願いしましょう。イワシの身に梅ペーストがたっぷりと塗られて、おや、この香りはどこかで‥
bらんち「くさやの香りのおいしい発酵部分だけ、みたいな感じじゃないですか?」
そうだそうだ、梅干しの発酵部分が温まると、あのかぐわしい香りに近くなるのだな。梅とイワシが合わないはずもなく、これまたお酒泥棒。
大将「今日はクジラのいいのがあるんですよ」
なんですかそれ!もちろんお願いしますよ!
大将「ニンニク?ショウガ?」
3人「ニンニクー!!」
これでもかと添えられたニンニクが頼もしい。とろける食感とケモノ臭ゼロのクジラは冷凍ならぬ生ですか。イワシもうまいけどクジラもうまい!
bらんち「クジラ尽くしとかもいいですね!」
野毛あたりにくじら料理屋があった気がするからそのうち行こうか。
この辺で刺身の残りが骨せんべいとなってやってまいりました。わずかについた身がね、これまたね。カリカリ。焼酎がすすんで仕方ないですね。
bらんち「壁に鮭ハラスってあったから頼みました〜」
君はイワシ以外のいい所をついてくるね。まさしくにハラス、皮と脂の比率の高い最高なところじゃないか。
素敵に爽やかなイワシ南蛮漬けの酸味で口を変えまして…
イワシ薄造りで締める!ぐま〜、刺身もうまかったけど薄造りもまた!イワシをこんなに薄く切ってなんで歯ごたえがしっかりしているの?どんなイワシなの?旬の梅雨時に来たらどうなっちゃうの?
H野「イワシの旬って梅雨なんですか!じゃあまた来ましょう!」
異議なし!次は生さんが、煮付け、つみれ汁を頼むんだ。もう決めた。
いわしや 東京都渋谷区幡ヶ谷1-6-5 コーエイマンション1F