浅草で飲んだ翌朝、田原町駅近くのホテルにいました。上野駅から上野東京ラインで帰ろうかな。乗り換えるまでもなく、15分も歩けばいいはずだ。
テクテクと上野駅に着いてから気がついた。そうだ、朝ごはんがまだじゃないか。今は10時ちょっと過ぎ…横濱チャーハンでも買って車内で食べるかな。
まてよ・・・
上野駅構内にはエキュート上野があったな。ちょっとのぞいてみましょうか。
ラーメンに寿司に蕎麦に・・なんだ、なんでもあるじゃないか。おや、あのシェフは見たことがあるような。もしかしてたいめいけん三代目の茂出木氏か。
たいめいけんが上野駅構内にできていたとは知らなんだ。池波正太郎先生の食エッセイ好きとしては素通りできないぞ。よし、本日の朝食兼昼食は「洋食や 三代目 たいめいけん」さんに決定です。
店長おすすめはたんぽぽオムライスにオムライス&カキフライ・・やはり洋食の華はオムライスなのね。異議なし!池波先生はチキンライスが大好きらしいですが。
7〜10時のモーニングタイムはタッチの差で逃したのでレギュラーメニューのお時間。ハンバーグやラーメンもあるけど脳内はオムライス一色です。オムライス以外のメニューを撮影し忘れるほどです。
やはりたんぽぽでなくクラシカルなタイプがいいな。そしてセットは季節のカキフライでいきましょう。ソースはトマト・デミグラス・ケチャップから選ぶということなのでケチャップでいきましょう。
あとそうだ、たいめいけんさんに来たなら50円メニューのコールスローとボルシチをお願いせねばなりますまい。
テーブルの紙製クロスがやたらとかっこいい。箸があるのがまさに日本の洋食ですね。
まず置かれたのはユニオン特級ウスターソースとコールスロー。ウスターソースはカキフライ用かな?
細切れでなくザクッと切られたコールスローはたっぷりの油と甘酸っぱい味で野菜がまるで果物のよう、スルスルと入ってしまいます。50円とは思えぬたっぷり加減なのにさらに追加で200円分くらい頼みたい天下一品のウマさです。
トマトの効いたミネストローネみたいなボルシチがこれまたおいしい。酸味が食欲を燃え上がらせます。こちらもザクザクと切られた野菜はジャガイモまで入っているようでボリウム満点!
そしてやって来たのは彩り豊か、明るく楽しく華やかな一皿。
オムライスとカキフライという洋食界の二大スター、夢の共演です。
コールスローにボルシチからのサラダでこれでもかとベジファーストを決めましょう。通常はおまけポジションであるパセリが瑞々しく青々としておいしいじゃないか。
あ、パセリの森にレモンが隠れていたぞ。サッと取り出してからの〜
カキフライにぶしゅ〜。せっかくの特級ユニオンソースですが、レモンとタルタルの組み合わせが好きなので見なかったことに。
たっぷりつけて…がぶっ!ああっちぃ!ザックリしっかりとした衣でカキジュースがバッチリ閉じ込められていた!
磯の香りと酸味がおだやかなタルタルソースがピッタリだ。なんとなく日本酒が飲みたくなるカキフライだなぁ。
では本丸のオムライスにいきますか!すべすべなお肌はさすがとしか言いようがありません。デミグラスソースもおいしいでしょうが、やはり見た目の華やかさではケチャップですよね〜。黄色と赤でおめでたい気分になります。
センター付近を一閃!ふおぉ、ケチャップライスがみっちりと。あら、薄焼き卵があまり薄くなく厚みがあるな。卵をたっぷり3つくらい使ってあるのかしら。
その卵がバターの風味が立ってものすご〜くウマい。ケチャップライスの従でなく、卵が主じゃないかってくらい味が濃い。これは驚いたなあ。
チキンならぬハムが入ったライスと卵の優しいコンビをビシッと酸味の効いたケチャップが引き締めます。
ケチャップなしでパクリ、ケチャップたっぷりでパクリ、ワンツー、ワンツー!カキフライにちょっとケチャップをつけるとまたウマい!なんだ、最高の組み合わせじゃないか。
メニューにはたいめいけんの秘密兵器たるラーメンもあるし、上野東京ラインのお楽しみができた・・というか、崎陽軒の弁当とどっちか悩みが増えたじゃないの、もー!
洋食や 三代目 たいめいけん 東京都台東区上野7-1-1 エキュート上野 3F