おひとりさまでクラシックホテルを満喫しよう・夕食編 日光金谷ホテル(日光市・東武日光駅)

横浜で3人くらいで飲むならいいんじゃないかと予定を立てたものの、なんだかダメそうな雰囲気になってきた11月末・・やっぱり今回はナシよということになりました。さて、ヒマになっちゃったな。

集まって飲食とおしゃべりがアウトなわけで、一人なら文句ないだろこのやろう。伊香保や草津や四万に鬼怒川と温泉地ならいくらでもあるぞ北関東、近場に一人旅といこうじゃないか。

さっそく一人旅の宿を求めて宿泊予約サイトを・・あれれ、日光金谷ホテルさんに空きがあるじゃないか。あそこっておひとりさまオッケーだったのか。

クラシックホテルというものに泊まったことがないからぜひ体験したい。温泉ではないけど予約しちゃえ、ポチ〜。

ププーと約90分、いろは坂にも入らずあっという間についたぞ「日光金谷ホテル」さん!歴史とか風格とかいろいろ特盛なこのたたずまいはどうだ。

そんな雰囲気にもかかわらず、あくまでリゾートホテルということでドレスコードがないに近いのがまた素敵なところ。ダイニングに行く際も短パンとか部屋置きの浴衣を避ければだいたいオッケーみたいです。

部屋とかのくだりは後に回して、夕食に直行、直行〜。

昼は百年カレーが有名なダイニングで夕食券を提出すると、窓際の席に案内していただきました。まあ、ナイフとフォークが並んでディナー感満載。たしか外側から使うのでしたね。

「お肉とお魚のフレンとディナーとマスのディナーどちらかお選びください」

フレンチの本日の肉メニュー、ひみつ豚とモッツァレラのグラティネが大変おいしそうです。でも初の日光金谷ホテルさん、長い歴史を誇る看板メニューの日光虹鱒のソテー金谷風はいただいておきたいところ。マスのコースでお願いしましょう。

飲み物はどうしよう、マスなら白ワインかしらとメニューを見たら、おすすめがココ・ファームさんのワインじゃないですか。美味しいのはよく知っていますが、ウチから車で30分で行けるんだよな。ちと旅情に欠けるかも。

こちらの虹鱒は予習によると日本酒と醤油による味つけらしいんですよね。それってどう考えても煮魚寄りのお味、つまり日本酒がベストなんじゃないかしら。

何度もお呼びするのもアレなので四合瓶があればいいな〜・・あった。オリジナル純米大吟醸酒という光乃心をいただきましょう。

あらまあ、綺麗な切子のグラスで来ましたよ。ではソロかんぱ〜い、何にかは知らん。

オードブルは日光湯波と海老のサラダ仕立て。金谷家の家紋・笹竜胆入りのお皿に盛り付けられたそれは色彩豊かでまさに非日常、ハレのご飯だ。ビバリゾート!

日光のゆばは湯波と書くらしい。トロッとした生湯波のソースはなんとワサビ仕立てです。えっ、こんなの光乃心にぴったんこじゃないの。脳内ソムリエが腕をポンポン叩いていますよ。

エビはゴマのソースでこれまたなんとなく和風です。真ん中のピクルスをはさむと和洋折衷で楽しいじゃないか。

日光金谷ホテルさんといえばパンも有名、バゲット焙煎玄米ロールが登場です。バゲットと言っても中に大きな穴はなく、コッペパンとのハイブリッドといった風で安心するおいしさ。

玄米ロールは甘さ控えめで香ばしいまさに食事パンですね。こちらはおかわりをいただきましたよ、もう。

せっかくのバタークーラーでしたが使わなかったなそういえば。

まあかわええハートのココット。ホールスタッフの方がパカっとフタを開けてくれた中はオニオングラタンスープだ!外気温が一桁前半であるこの時期になんて嬉しいメニューでしょう。

てろてろチーズ・とろとろオニオン・くにゅくにゅバゲット・あつあつスープの四重奏は碇くんと一緒にいる時のようにぽかぽかします。好きってことよ!

こんなけしからんスープにはバゲットのお仕置きだっ!むふ〜ん、たまらん。スープを浸したバゲットが日本酒に合うから少し不思議。

そしてメインのお皿は日光虹鱒のソテー金谷風!本当は巨大な虹鱒が1匹らしいのですが、最近はアレの影響で大ぶりなものが手に入らず二匹ということです。いやでも十分デカいだろ。食べ切れますかーッ、自分!

味が足りないようならこちらのソースを足すそうです。ポットに入ってくるのが嬉しい。

ナイフとフォークで丸魚を食べる時はまずエラの右あたりからナイフを入れて・・えい面倒な、片っ端から切ってムシャムシャ食べちゃえ。ひっくり返さなければいいんでしょ?たぶん。

見た目は醤油まっしぐらですが、いざ食べるとふんわりバターが香ってやっぱりフレンチ枠だ。醤油とバターなんて餅やご飯の禁断の食べ方、悪魔のコンビネーションじゃないですか。

ソテーというかムニエルなのか、皮がパリパリで素敵な食感。ホロっとした身に甘辛いタレが絡まってめちゃめちゃ美味しいですよ。いや〜、こりゃ日本酒を頼んで大ピンポンだな。

付け合わせの一番右は舞茸とコンニャク!これまたご当地仕様で、いかにも和なご飯のオトモフレーバーです。でもしっかりフレンチの一皿だからすごいなあ。これが歴史というものか・・!

虹鱒後半でサラダが運ばれてきます。全野菜が裏に畑でもあるのかというくらい生き生きしてシャッキシャキだ。なによりドレッシングが泣くほど好みだ。心の底から毎朝食べたい。

頭?骨?なんですかそれ。イワシやサンマは頭から食べなさい!とマス大山が言っていましたので仕方ない。焙煎玄米ロールで甘辛ソースを拭うと思わずニッコリ。

デザートとコーヒーですごいヨインだ!虹鱒がメインなんてどうなんだとか1秒でも思ってしまって恥ずかしい、素晴らしいディナーでした。飴色の虹鱒なんて2周くらい回ってかえって斬新にすら感じますよね。いや〜、伝統ってすごい!

次回はこれまたクラシカルな朝食です。

日光金谷ホテル  栃木県日光市上鉢石町1300

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