とある用事で関西に行きましたところ、神戸の友人が「どうせ十三に泊まってんでしょ。帰る前に昼メシくらい食べようよ」とのことです。そうか、十三のメシに詳しい人でしたね。ぜひオススメのお店に案内していだきましょう。
昼メシまでの間に少し観光するか。そういえば大阪城に行ったことがなかった。あらまあ花満開、確変だ〜。よし、十三駅前に戻ろう。
友人「今日の選択肢は〜、中華か洋食か、あと肉吸いかな。さあどれだ」
お坦々とか麻婆のピリピリ系がご無沙汰な気がするので中華にしましょうか。
中華のお店に着いたはいいが、お店の外で待っている人がいる。こりゃ結構時間がかかりそうですね。
友人「洋食屋もこのブロックだから見てみようか。すぐそこの路地に入ったとこ」
こ、ここは…知っている、知っているぞ。初めて十三に来た時に吸い込まれてしまった「とんかつ&洋食 大富士」さん!
友人「初めての十三でこの路地に吸い込まれるってどうなのよ」
我ながらよくわかりませんが、このサンプルからフェロモンでも出ていたのではないでしょうか。
確かあまり広いお店でなかったけど大丈夫かな…やあ、先客の姿はナシ。テーブル席に座ってメニューを拝見しましょう。
前回はポークチャップを食べたから今回はトンヂクセリの謎でも解いてみるか。
だがサンプルにあった大富士ライスやかつ丼も気になるのである。
困った困った…あ、とんかつが看板メニューのはずなのに未食じゃないか。とんかつ定食を願いま〜す。
お冷やの大きめのコップが嬉しい。感染症対策のアクリル板も装備済みです。
トコトコと肉を叩いたりシュワ〜っと揚げたりの調理音ライブを楽しみながら待ちましょう。
ハウディー、とんかつ定食の登場デース。これぞ定食といわんばかりのグッドルッキング!
なかなかに良い盛りのご飯だぞ。ああそうか、小盛りコールを忘れていた。
メインのとんかつはこちら。いかにも老舗の洋食屋らしい銀皿、キツネよりもキツネ色な衣、たっぷりとかかったオリジナルソースの美しさはどうでしょう。
鼻をくすぐる清々しい油の香りがたまらん。食べる前から衣の軽やかさを物語るようだ。
かじるとやっぱりさっくり軽〜い!「肉厚いウマー!」じゃなくて、衣と肉とソースの三位一体を楽しむ由緒正しき洋食とんかつ!
このソースがね、甘味のないデミグラスソースと酸味の少ないトマトケチャップを合わせたような…ほろ苦くてまろやかでとにかくウマいのね。
ワカメと豆腐という鉄板な味噌汁も手抜きなしです。お冷やもあるところに熱いお茶というのもありがたい。
とんかつのおともはキャベツにパセリ、そしてこれはもうナポリタンと言っちゃっていい気がするケチャップ味の太いスパゲッティ。
カツライスはもちろん至福の味わいなんですが
特製ソースをからめたナポリタンをメシにのせてもたまらんのですよ、はい。こいつは小盛りコールを忘れて大勝利だ!
老舗の圧倒的な実力に大満足。よし、次回こそトンヂクセリの謎を…と言いつつ、ポークシチュウとか口が勝手に頼んでしまいそうだ。
すぐ近くに凄く入りやすそうなお店もあり…嘘をつけ!「わ〜!」なんて気楽に入れるかこんなフシンな店!でもすごくそそられるスパイスの香りがしたのでたぶんウマいカレーが出るよ、ここ。いずれ入ってみなくてはね。
十三な〜、立ち呑みにたこ焼きに今回行けなかった中華に‥課題が多すぎる町ですねえ。
十三 大富士 大阪府大阪市淀川区十三東3-28-18