神戸での忘年会。みなさんボドゲに夢中なところ、一人日本酒をカプカプ飲み続けていたのは秘密です。
「明日のお昼とかどうするのよ」
おお、神戸の友人Oさん。あなたがオススメしていたラーメンを食べて帰ろうと思いましてね、予約してみたのですが。
O「先に言ってよ!行くよ!」
言わなかったっけ。では追加で予約してください。ラーメンで予約できるって珍しいよね。
翌日やって来たのは北野のスヌーピーさんホテルの目の前、「島おでん MIKE」さんです。店名の通りおでんメインの飲み屋さんですが、ランチタイムはラーメン屋さんになるという二毛作・・今は二刀流って言うのか。おでん屋さんなら出汁の専門家、スープが楽しみですね。
コンクリむき出し感や文字の配置からシャレオツ感が漂いまくって、おでん屋というよりダイニングバーといった趣・・食べログで見たらそのまんまダイニングバー区分でした。
アクリル板で仕切られた長いコの字カウンターには10人くらい座れるのでしょうか。テーブルも3卓くらいあるのかな。
内装もおしゃれでピッカピカで、やはりバーだよここラーメン屋じゃないよ。だってほら、お冷やとおしぼりがサーっと出てくるし、店員さんが黒いTシャツに頭タオルじゃないし。
昼のレギュラー麺は島れもん醤油らぁめんとMIKEの鶏白湯らぁめん。野菜と玉子丼付きか単品かで選べます。れもん醤油のセットで予約しておきました。
予約なしのお客さんも数組入ってきましたが、いわゆるラーメン屋さんのように次々お客を回すスタイルではないので予約推奨です。
O「あ、この限定ってお願いできますか」
播磨灘産カキと島ののり塩らぁめん!そんなのあったのか、ズルい!でも予約通りでいいや。初めてですから基本メニューをいただきましょう。
6分ほどで島れもん醤油らぁめんの登場!脳内ライブラリにない姿のラーメンが来た!店から麺までおしゃれじゃのう。
ちなみに島おでん・島れもんの「島」ってどこよと言えば淡路島、店名のMIKEは御食国(みけつくに)から、だそうです。
浅漬けは嬉しい〜。ガリッとかじったら全力でナマの野菜だった。そうか、かわばた味噌というなめ味噌をつけて食べるお野菜でしたか。味噌もウマいが野菜もウマい。これまた淡路島産だそうです。御食国だなあ。
そしてメインのらぁめん!まずはスープをひとすすり・・おお、なかなかに強い醤油味。がっぷり四つに組む出汁はなんとハモ!おでんに使う出汁だそうです。これは完飲まったなし。
後からスカーッと爽やかなのはそうだった、れもんらぁめんだった!旨味と風味の大戦争なのに上品にまとまっているから不思議だ。うまい らぁめん うまい。
やたらと長いテボで湯切られた麺はパッツン感が好みでのどごしも良好。チャーシューの代わりであろう鶏肉が絡みついて旨味倍増だ〜。
これは青紫蘇かな?揚げてあるところに意味がある!香ばしさ、軽さ、油の旨味をブースト!青紫蘇フリット、これはもっと流行るべきです。
O「こっちの島のりも素敵だよ!」
千変万化、香りの魔術師なわけですね。ミケ・ザ・マジシャン!ミラクルミケ!
通常のラーメンにおけるメインはチャーシューですが、こちらは・・おでん屋さんだからって、まさか餅巾着?
O「ただのモチキンじゃないよ。食べてみて!」
ガブっとかじってビヨ〜〜ンと伸びて、やっぱりモチじゃないの〜と思ったらビックリ、モッツァレラじゃないのアナタ!ラーメンでチーズびよんかよ!しかも和な出汁にしっくり来るなあと思ったら、梅入りですと!青紫蘇にまでばっちり合うじゃないのよ!
O「夜のおでんはこれがメインらしいよ」
ひえ〜、そりゃ絶対食べなきゃダメじゃないか。
セットの玉子丼もただの卵かけご飯ではありません。温かいタマゴにおいしい出汁、そしてトリュフが香ってしまうチート仕様ですよ。思わずガガガっとかきこんでしまう!ラーメンスープをシメに飲み干してごちそうさま!
いやはや、すごくウマかった!Oさんはホント食べものだけは頼りになる男だぜ。また夜に来よう!
O「いつにする?」
話が早いな。というわけで予約しました。2月に夜メニュー訪問決定。
帰りはめったに乗らない新幹線、せっかくだから有名なアイスをいただきましょう。オススメ上手なアテンダントさんに「アイスがとける」スプーンまで買わされてしまいましたところ、ホントに溶ける。おもしろ〜い。
晩飯は品川で買った横濱チャーハンといった塩梅で、新幹線で行く神戸もたまには良いじゃないかと思ったのでした。
島おでん MIKE 兵庫県神戸市中央区加納町3-14-5