1月の下旬くらいの話です。またまた神戸に用事ができました。せっかく西側に行くなら前乗りじゃないけど途中で一泊していくか・・では昼メシはここ、宿はこことルートを決めて出発です。
最初の目的地は滋賀県長浜市。豊国神社で太閤さまにご挨拶して、清正公の勇姿を拝してありがたや。
何とかいう措置が出ているためか、観光客でにぎわうはずの黒壁スクエアはガラガラです。行列のできる焼鯖そうめんのお店も並ばず入れそう。でもお昼は予約してあるのよね。
本日のお昼はこちら、豊国神社から徒歩1分くらいにあります「成駒家」さん!
もちろん専用駐車場はありますが、予約時間のはるか前に着いてしまったので、すぐ近くの豊国駐車場に置いてしまいました。以前も利用したけど1時間百円とお安いのでオススメです。
お店に入ると右手が料亭のような重厚な造り、左手がテーブルが並ぶ食堂風となっています。食堂側に案内していただき、メニューを拝見しましょう。
焼きさばそうめん・近江牛・湖魚料理と長浜や琵琶湖の名物が勢揃い!だがしかし、本日は決め打ちメニューがあるのです。
コレだ!冬の長浜といえばの天然真鴨!もちろん鴨すきでといきたいところですが、夕食との兼ね合い等々ありまして・・少し量が控えめであろう鴨なべ御膳をいただきましょう。鴨しゃぶ御膳もあったようです。
注文を済ませて御不浄をお借りしましょうか。まあ美しい中庭。まさに雪隠だ。
はい、鴨なべ御膳の登場でございます。御膳というだけあって湖魚の姿もありますね。これ一食で長浜はもうシメたようなもん?
本当はフタがしてある鴨なべは割り下も何もかも入っているようで、鴨の色が変わったら食べ頃だそうです。では他の物を食べながら待ちますか。
汁は粕汁だった。雪の見える日になんと嬉しや温かや。
中蓋におしんこが入っているという、やけに機能的な器のご飯。近江のお米はおいしいんだぞ。
チリコンカンやフェイジョン好きにとって甘い豆は敵ですが、エビ豆、君は許す。なんでかお酒に合うんだよな。
小鮎の山椒煮がしっかり濃い味付けのメシがはかどる仕様でして、うまいこと配分しないと鴨が煮える前にコメ不在となってしまいそう。
ビワマスとフナの刺身!まさに湖魚!ビワマスはサッパリ味で変に脂が多いサーモンより好みです。フナは鯉の洗いに近いシャキッとした食感と卵のプチプチが面白い。どちらもお酒を呼んで困ります。長浜の銘酒である七本鎗が・・ほ、ほしい・・・
ポコポコ音が激しくなってきたのでフタを開けてみるか。なんだかエエ感じなんじゃないでしょうか。
もう少し割り下をしみ込ませるかと天地返しを試みると、内臓らしきモノがたくさんこんにちは。わ〜い、上のロースだけじゃないんだ。こっち側はしっかり火を通さないといかんな、返さなくていいや。
では上の方を食べてしまおう。生卵につけて・・うまい 真鴨 うまい。この子はすごく筋肉質ですね。健康な地鶏のようにムギュムギュした歯ごたえ。そこを噛めば噛むほど野の味が湧き出します。
野の味・・そうだ、まさにネギをしょってピッタリの味!カモネギ最強〜〜!!
これは砂肝かな?ハツかな?なんて考えながら食べるのも楽しい、おいしい。割り下の味があっさりしているから真鴨感をフルに楽しむことができます。
シメはミニ卵かけご飯じゃ〜!
長浜で真鴨を出すお店をいくつか調べたけれど、3000円台メニューがあるのはここだけかもしれない。しかも肉の量は十分な上に内臓までついちゃって!やっぱり豪華「鴨すき」も食べたいけれど、そうなると夜に来てお酒をとなってしまうよな。七本鎗〜!!
成駒家 滋賀県長浜市南呉服町5-25