長浜を後にして、やって来ましたのは三重県松阪市。何を食べに来たかは明白ですね。
そう、松阪牛!「砂糖と醤油だけで仲居さんが焼いてくれるすき焼き」の実績解除のためにやってまいりました。
最も有名なこちらのすき焼きビルヂングは残念ながら2名様より。おひとりさまオッケーのお店を探してみたところ、松阪牛の一人旅プランを掲げる旅館があったので予約しました。
え〜と、今は3時か・・チェックインは4時からだったよな。初松阪だし、駅前駐車場に車を置いて散策でもするか。お城の石垣なんかあるんだよね。
やあ、丸中本店さんなんてお肉屋さんだ。ちょっと覗いてみよう。ほうほう、これはすごいお肉ですね・・
(友人撮影)
思わずお土産に買ってしまったよ。おや、和田金さんちにも精肉部があるのね・・ダメだっ、こんな街を歩いていたら宿に着く前に破産してしまうからカフェにでも逃げ込もう。ヘイSiri、この辺の喫茶店は?
Siri「はい、見つかったのはこちらです」
どれどれ・・むむ、ここ良さそうじゃないの。行ってみよう。
危険な散財ストリートにあります「日本茶カフェ てあ」さん。お茶屋さんが週末だけやっている日本茶カフェなんて面白そうじゃありませんか。
「めちゃく茶園」の無農薬栽培茶を販売しているそうですが、名前よ。そういえば「てあ」って店名も大概だな。ここはだじゃれのくに。
入店すると、なるほどお茶屋さんだ。壁際にテーブルと椅子がだーっと並んで、先客はおじいさまがお一人。話しかけられても厄介・・距離を取らなくてはいけないご時世なので、最も離れた手前の席にこしかけましょう。
ほんわかした感じの店員さんが「スイーツは売れちゃったんでお茶だけになっちゃいます〜」とメニューを持ってきてくれました。
今スイーツを食べたら夕食が心配なので問題ありません。上煎茶にくき茶、ほうじ茶に抹茶ですか。ホントに日本茶カフェですね。やあ、ゆず煎茶や生姜ほうじ茶なんかもあるのね。
好物であるほうじ茶をお願いしたら、おかわりポットと豆菓子がついてきて嬉しい。これで380円なんて最高か。
めちゃく茶園の無農薬栽培茶はマスクごしでも素晴らしい香りが伝わってきます。
はあ〜、煎りすぎない甘味の残る香ばしさ、まる〜い舌当たり・・なごむわ〜。これなら海原雄山に出しても安心だ。
おかわりはロウソクで保温という気遣いも素敵です。旅先でコーヒーを飲むのは気分が出ますが、ほうじ茶はさらにムードアップ。日本茶のカフェが増えたらいいのに。
後口さわやか、お菓子は別にいらないくらいだ。これはポケットにしまって、宿で水割り缶を飲む時に使おう(せこい)。いやはやすっかりくつろいでしまった。これが茶の湯の効能というやつですか。
思わず茶葉も買ってしまいましたよ。ほうじ茶なら財布にも優しい。牛肉、怖い。お茶、好き。
店員さんに「ご旅行ですか、どちらから?」と聞かれ、グンマと答えて驚かれるいつもの一幕を演じて退店。グンマってどこに行っても遠いところ扱いなのは気のせい?
さ〜て、チェックインの時間だ・・いやいや、今日はここじゃない。歴史ある旅籠ですよ〜。実績解除まったなし!
日本茶カフェ てあ 三重県松阪市中町1867