本場松阪で「仲居さんに焼いてもらうすき焼き」をいただいたのは鯛屋旅館さん。そう、旅館です。食事だけの利用もできますが、食べて飲んでそのままゴロリとできるのは、ありがた山のこんこんちきというやつです。
そして旅館といえば!やたらとウマく感じる朝食!ホテルの変なブッフェなんかダメだっ、旅館の和朝食が食べたいんだっ!
今回宿泊の鯛屋旅館さんは、お伊勢参りの人を受け入れ続けて220年という歴史ある旅籠。見た目から幕末あたりに鯛屋事件とかあったはずと思わせます。
玄関には謎の下駄のようなモノ。ここに片足をのせると靴を履きやすいとか・・・うむ、おもてなし界のロストテクノロジーである。
こんな時期ですので、食事のみの方は知りませんが宿泊は貸切でした。風呂も貸切〜!本来は家族風呂として使われているようで、入ろうと思えば四人は浸かれる湯船を独り占め!清潔で広くて下手な温泉より気持ちよく、日頃のカラスがたっぷり長湯。
朝風呂のあとはっ、朝食だっ!7時から8時半の間ということで、7時でお願いしました。この後に神戸まで3時間ほどかかりますからね、早め早めで。
夕食と同じ広めの部屋に行くと、あらあら、まあまあ、見事なまでに旅館の朝食!やったぜ!
目玉焼きはフタをする山岡式ですか。いつもは塩と胡椒をパラリのですが、今日はなんとなく醤油気分だな。
モーニングポテサラはお外の朝食感が満載で嬉しい。パセリも食べちゃえ。
こんぶの佃煮と小梅、ひとくち分の納豆といったメシの友部隊も控えております。
近畿の旅館でも納豆って出るのね。東横インばかり泊まっていたから知らなかった。
サンマの開きは小ぶりで朝にちょうどいい。元のサンマがいいのか焼きがいいのか、はたまたその両方か・・めっちゃめちゃうまい。干物は脂がのったヤツよりも、小ぶりなものが香り高くて好きです。
ウチじゃ面倒な朝の干物が自動で出てくる。そのあたりが旅館メシのうまさの秘密でしょうか。
味噌汁は油揚げと豆腐というオール大豆だ。昨晩は赤寄りの合わせ味噌だったけど、今日は白いのね。旅先の味噌汁はダシも味噌も未知で面白い、大好き。
そして海苔にピカピカの銀シャリと来てはおかわりまったなし・・いや、そこは待とう。なんとか一杯でおさえてごちそうさま!
チェックアウトまでの時間に畳でゴロリが気持ちいいんですよね〜。ああ、やっぱり旅館好きだ旅館。東横もいいけどたまには旅館も入れていかないとな。
鯛屋旅館 三重県松阪市日野町780