4月半ばのこと。兵庫京都ニ泊三日のメシ食いツアーに行くことに・・またそっち方面なのか。
まず初日の昼メシは淡路島。神戸で友人を拾い、明石海峡大橋を渡ります。暖かくなると関西の人は淡路島に集まりがちらしいので、渋滞を避けて平日にしたのは言うまでもありません。
友人「さすが淡路島だね〜、玉ネギ麺なんて看板があるよ。どんな麺なんだろ」
すぐわかりますよ。だってここが目的地だから。
やって来たのは「麺乃匠 いづも庵」さん。数年前にいただいた玉ネギ麺は見た目も味も素晴らしいものでした。こりゃ新玉ネギの季節にまた食べないとイカんと思った次第・・あれ友人、聞いていますか?
友人「年寄りのにゃーが車のバンパーなめてる。にゃーさんかわええ」
よい感じのお年寄りでかわいかったのに写真撮り忘れた。さて、平日といえども繁盛店です、入れるうちに入りましょう。
11時開店のところ11時15分に入店、幸いテーブル席が空いておりました。その後みるみるうちに埋まったので早めの来店作戦は大成功。
言うまでもなく玉ねぎつけ麺 華を注文・・と思いましたがちょっと待て。
なんだあわじ鴨酔定食って。「淡路島産の鴨肉のロースとトロトロの白ねぎをたっぷりと」じゃないよ。そんなの困るよ。
友人「柚子胡椒まで効かせちゃうの?こりゃ困るね」
淡路牛と淡路島産玉ねぎを使用した淡路牛カレーうどんとか!どうすんだーっ!
・・でもやっぱりまるごとドーンのディープインパクトが欲しいのだ。初志貫徹、玉ねぎつけ麺を二つ願いま〜す。
友人「あのおでんはどういうのかな、讃岐うどんみたいにセルフで取っちゃっていいのかな」
あらホント、でっかいテーブルの上におでん鍋があるわね。前は気がつかなかった。
うどんの出汁でじっくり仕込んだおでんですか。どう考えてもうまいじゃないか。
牛すじ180円、他は120円で、やはりセルフでお皿に取って申告するみたいです。これまた淡路島産という北坂たまごと地物の練り物と2つばかりいただきましょう。
おでんを取り終えた頃にちょうどお盆が到着、スムーズに申告できました。
写真では伝わりにくいですが、でっかいお盆にでっかい鉢が置いてあってすごい迫力ですよ。
もうもうと湯気がたつ玉ねぎ入りの汁。デーンと巨大な玉ねぎ丸ごとの天ぷらに青ネギ・おろし・カレンデュラという食用花がのってさあ大変。ビューだよ、ビュー!
友人「でっか!撮影が難しいな」
細めのうどんは汁サイズのバグにより少なく見えますが、実はしっかりした量があります。
(友人撮影)
友人「撮れた〜!惑星直列!」
おお、45度で攻めたか!やるなあ。デカみもわかる!
撮影も終了したところでいただきましょうか。コレは食べ方がありましてね、まずナイフとフォークで玉ねぎを切り分けます。
どこにどうナイフを入れたもんか悩みますが、元からある切れ込みに沿って根本を切り離すのが正解らしい。
ザクザクと切ってバラして、ふう、こんなもんか。
友人「コレは玉ねぎの甘味と衣の油ですごく美味しくなっちゃうやつじゃん」
そうなんですよ、うまいこと考えたもんですよね。まず玉ねぎだけ一口・・うう、トロットロで甘いなんて次元じゃなく深い旨味で・・この玉ねぎベースでカレーを作ったらエラい事態になりそうだぞ。
うどんを放り込んでたっぷりつけてズルリといけば、軟めな当たりなれど噛み切る時にギューっと粘り腰を見せる面白い食感。ご近所である讃岐とも大阪とも違う、まさしくいづも庵風のおいしいうどんじゃありませんか。
てろてろ玉ねぎとつるつるうどんを合わせて食べればうめえのなんの。衣と大根おろしが混ざりに混ざった汁もウマくてレンゲが止まらん勢いです。
そうそう、おでんもあったね。さすがうどん屋さんの出汁、スッキリ切れるクリアな旨味で素晴らしい。タマゴはまさに頃合い、そして地元の練り物屋さん製というさつま揚げがべらぼうにウマい。海辺の練り物は逸品が多いのよね。
友人「大根もしみしみで美味しい〜!カラシがすげえ!」
このカラシはなんでしょ、効くなんてもんじゃないよね。思わずハクショー・・時節柄ひかえめに、クシっ。
名物にウマいものアリ、たっぷりと淡路島を堪能させていただきました。連休なんか凄まじく混むのだろうな。でも分かる、待つ価値はあります。
いづも庵さんから車で30分ほど、イングランドの丘なんて所に行きましてコアラやペリカンや羊さんを見て
いちごやトマトを収穫してその場でかぶりつくという贅沢を楽しみました。もちろん玉ねぎやたこせんべいもしこたま買いましたとも。美味しいお店や観光地がまとまっていて、みなさん淡路島を目指すワケがわかってしまったぞ。
麺乃匠 いづも庵 兵庫県淡路市志筑3522-1