淡路島で玉ねぎを食べたり買ったりした後は板宿で夕食というか晩酌です。
もはや毎月のレベルで来ている板宿の名店、
「鮓 ちかもち」さんにまたまた来てしまいました。本来はインスタのDMで予約することになっていますが、帰り際に次回の予約を入れるワザを覚えてしまったのです。そりゃ毎月にもなるわな。
店内はカウンター8席のみ。夜メニューは3通りのおまかせコースでしたが、今回(4月)より税込6600円と11000円コース2通りになりました。今まで8800円ばかりお願いしていましたが、今回はお初の11000円コース。楽しみだなあ。
飲み物は・・やや困った、紀土に昇龍蓬莱にすっぴんるみ子の酒と好物が揃っているじゃないの。まあ全部飲んでしまえばいいか。まずは紀土・春の薫風を願いま〜す。
片口でお願いすると一緒に出てくる和らぎ水。有難山のこんこんちきです。
淡路島の天然もずくでスタート。もずくそのものはもちろんのこと、酢加減が困っちゃうくらいエエ感じでしてね。食欲増進、お酒もすすんで先頭打者として言うことなし。
明石の白身の代表格といえばのアマガレイ!春から夏にかけてはヒラメも裸足で逃げ出す高級魚じゃありませんか。
好物のサワラの造りに玉ねぎポン酢なんかかけてもらったら大好物になってしまうぞ。紀土をおかわりで・・
トリガイは生姜醤油でいただきます。しなやかで甘味の強い身に生姜がバッチリ。何よりお酒にバッチリだ。
そんなことを言っていたらさらに酒泥棒、ホタルイカの酒盗合え焼きなんか出ちゃったじゃないの。ただでさえ酒を盗むホタルイカに、文字通り酒を盗む酒盗!磯の香りがとんでもなさすぎるところをウルイでシャッキリさっぱり、なんと計算高いツマミでしょう。
ホタルイカって富山の代表選手と思っていたけど、水揚げトップは兵庫県なんですってね。たぶんこちらも地物なのでしょう。
今までならここでホタテの茶碗蒸しのところ、今回は甘鯛とかぶのすりながしが出てきました。これは沁みるわ〜。胃が休まるわ〜。もちろん甘鯛なのでお酒も進むんですよ。
陶板のお皿にガリが置かれてにぎりのスタートです。まずはご当地代表、明石といえばの鯛!皮目のウマさは言うまでもないところにシュッと塗られた煮切りがたまりません。
ハリイカのピンと芯の通った歯ごたえはイカの脇役イメージを覆します。ちかもちさんちのイカは本当においしい。
養殖のソレとは別の魚としか思えないシマアジ。たまらんので昇龍蓬莱に切り替えましょう。
塩でいただくタチウオは炙られてふっくら、ぷっぷく。ご飯と一緒に口の中でホロホロとくずれて甘さが広がりますって。
隠れた超高級品である淡路島のウニの登場です。ウニが苦手という人がいっぺんで改心すること請け合い。でも減っちゃうから苦手な人にはあげません。
やあ、お皿にのって出てきたのは・・ノドグロ様だ!回る所ならひと皿いくらになるんだろ。香ばしく炙られたところに塩を振っていただけば天国直行。最後の晩餐候補にまで挙がります。
いや最後の晩餐はこっちかもしれない、寿司界の覇王ホンマグロ!目の前ででっかいサクから切り取ってくれて、眼福に口福のいったりきたり。
サヨリは卵黄和えでの登場です。淡白な身にこってりした旨味がのっていいですねえ。
あざやかはなやかクルマエビ!美しいエビを見るとなんだかおめでたい気分になります。カップヌードルに入れたのも納得。
好物のアジが出てうれしや、おいしや。光り物が文字通り輝く季節が近づいてまいりました。
ウナギの白焼きは海苔で巻いて直接手渡しでの提供です。熱々のところをバリリとかじれば香りの多重奏じゃありませんか。
ほくほくほっこりの蒸しアナゴと
甘く香ばしい焼きアナゴ。アナゴブラザーズで見事なフィニッシュ。
赤だしをすすっていると「ボリュームはいかがでしたか」と大将に聞かれます。
いやはや、お腹パンパンですよ。にぎりの一つ一つは小ぶりとはいえ、汁まで含めて全20品ですからね。税込11000円でこの味とボリュームでは正直なところお得すぎます。
というわけで、同じ金額のコースを予約してしまったのでした。勢いでGW半ばに。渋滞を越えても食べたい寿司がある。
鮓 ちかもち 兵庫県神戸市須磨区平田町1-1-20 谷崎ビル 1F