伊賀牛を楽しんだ後は神戸に戻りまして、三宮を北野坂方面へ。飲食店が軒を連ねるエリア・・どこだっけ、軒が連なりすぎてわからなくなっちゃった。
ああ、ここだここだ。やって来たのは焼き鳥の「佐々木六然」さん。2019年の暮れに来て、こりゃすぐ再訪しなきゃというくらいおいしかったのですが・・そんな時期だったので結局二年半くらい経ってしまった。いやはや、ご無事で何より。
カウンター席に案内していただき、まずはお酒をいただきましょう。兵用ふべし、酒飲むべしの神戸ですからね、ご当地の福寿・純米吟醸酒から始めましょうか。
90mlでは注文が忙しいので一合徳利でお願いしました。かんぱ〜い。
メニューは三通りのコース。串焼7本コースに単品を追加していくのもアリと思いましたが、どうせ鶏刺しは頼むから全盛りの澄然コースを予約しておきました。
漬物と鬼おろしに刺身用の生姜醤油とごま油が置かれてゲートイン完了。
まずは生つくねと雲丹・・いきなりすごいね。ねっとりおいしい生つくね、トロリと甘い雲丹、大葉やネギの華やかな香りでお酒一合なんて瞬く間にすっとんでしまう。
タマヒモ・ササミ・ハツ・ムネ・レバーとピカピカの鶏刺し盛りが登場!ナマモノに見えますが、低温調理等で安心して食べられるようになっているそうです。
ムネをわさびと醤油で、ハツをごま油で、タマヒモはそのまんまで・・そして合法レバーっ!うまい 鳥刺し うまい。
そして串はハラミから。トリのハラミは横隔膜じゃなくて腹筋なんですってね。筋肉だからモモのようなコリコリ感、汁もじゅわじゅわ。おう、この者はシックスパックであるな。
続いての登場は焦げ目も美しいネギマ。焼き鳥も色々あるけれど、やっぱりネギマがないといけません。ネギの相棒は鴨だけではないということだ。
これは嬉しいマルハツじゃありませんか。プリンプリンでウマ汁が飛び出て、最近はレバーより好き。
お次の野菜は好きなものを選ばせてくれます。神戸シャンピニオン・れんこん・ナス・トマトにズッキーニもあったかな。悩ましいじゃありませんか。
選んで大ピンポン、白い部分がトロットロに焼き上げられたナス!こりゃうんめえよ〜。大七・純米生酛を頼んじゃうよ〜。
友人が頼んだトマトもバッチリだったそうで、選択肢の全部が正解というサービス問題でした。
お次は店名入りの最中・・えっ、もうデザート?
なんとビックリ、フォアグラ豆腐にマスカルポーネですって。こいつはワインが欲しくなる。ドライいちじくとカリカリ梅が風味と歯ごたえをプラスして、ツマミとしても口直しとしてもバッチリじゃありませんか。
気分も改まったところで抱き身の登場です。胸肉なのにジューシー極まりない焼き上がり。好物のワサビまでついてメガネが曇っちゃう。
首肉はいわゆるセセリですか。鶏さんを見ているとコッココッコとひたすらエサや地面を掘っている、そりゃ〜首がおいしくなってしまって当然ですよ。
串のラストを飾るのは、希少部位の女王たるちょうちんです。てっぺんのキンカンは卵の黄身よりトロみも旨味も濃厚なんじゃないかしら。下のヒモはコリコリ楽しくて、ひと串で二度おいしいじゃないか。
食事の「はらふくるるもの」は炊き立ての銀シャリ!全日本人が泣く!
ピカピカご飯のセンターをへこませて極上の卵を・・あ、ずれた。とにかく牡蠣醬油をかけまわして、タマゴカケ・ゴハーン!ズルい、ズルすぎる!
しかも味噌汁のかわりに鶏スープですって。胃の腑にまで滋養が染み渡る。お粥にも麺にも使える贅沢スープだなあ。
甘物はカシスアイスです。いやはやバッチリ締まった。単品追加の余裕なんざございません、見事に腹パンパンでごちそうさま!
最近寿司飲み率高めだったけど、や、やっぱりぼくは焼き鳥が大好きなんだな。焼き鳥屋さんの開拓を再開せねばと思った次第であります。
佐々木六然 兵庫県神戸市中央区中山手通1-13-2 木村ビル 1F