ラーメン食べたいな。いつもなら古めの食堂でナルトがのるようなラーメンとかタンメンを食べるけど、この日はちょっと違う気分。多めとかマシはもっと違う。
具体的には澄んだスープに細い麺・・ラーメンではないな、本格的な中華料理店の汁そばとかつゆそば。そういったモノを食べたい。
理想は順徳さんのネギ汁そばなんだけど、ありゃ神戸だ。食べられそうなのは高級っぽい本格中華か・・近所にあったかな・・
「フカヒレや北京ダックがありそう」という雑なイメージだけで来てみたのは足利市の「鼓々里」さん。ココリさんでいいのかな。店名のフォントからしてきっと高級。
地場産業振興センターという大きな建物に入っているので、駐車場は心配ありません。
日替わり麺はお店の名を冠したココリメン。台湾風ピリ辛スープ麺・・名古屋の台湾ラーメンみたいな物かな?食べたい汁そばとはちょっと違うけど、お値段的に本格中華のお店と見て正解でしょう。レギュラーの麺類に狙い通りのモノがありそうです。
半個室がいっぱいありそうな広い店内。1人の旨を告げるとカウンター席に案内されました。なんだかムーディーというかアダルトタッチというか、昔通った中国パブみたい。
これは季節のおすすめランチですか。麺セットの水餃子スープ麺なんて良さそうじゃないの。
麺気分で来たのに白身魚の唐揚げ甘酢ソースも食べたくなってきた。甘酢あん大好き。
レギュラーの麺セットはこれか。とりスープそばセット!そうだよ、まさにこんな麺が食べたかったんだよ!ほぼ決定かな?
でもここに来たのは初めてだしな、一応他のメニューも見ておこう。ほら、麻婆豆腐ミニスープそばセットなんて鉄板があるよ。ライスの使いみちがありすぎて困るヤツだよ。
ごはんセットか。こういうお店は料理の功夫が違うだろうから、チャーハンも中華丼も美味しいんだろうね。
一通りメニューを見たところで店員さんと目があった。お決まりですか?と聞かれて反射的に答えたのは・・「チャーハンとミニスープそばのセットをください」だって。やっぱりこういう所のヤキメシって食べてみたいじゃない?スープそばもつくしね。
10分も待たずに到着、チャーハン ミニスープそばセット!でえええぇ〜!と声が出そうになるほどビューティーでファビュラスなビジュアル!
これよ、この澄んだスープに細い麺!青梗菜で中華の汁そば感がさらに倍!朝イチの千円で確変を引いたような、勝ったも同然気分です。
ひと口すすってみればまさしく中華の湯(タン)じゃないか。トリは毛湯でしたっけ。あふれる滋味にふあ〜とため息が出る。
シャッキリポンの細麺は固めヤワめなんてカスタム注文をあざ笑うベストコンディション!
これだ、これがまさに今日食べたかった汁そばだ!とりスープそばはコレの塩バージョンなのだろうか。そっちも食べた〜い。
はっ、汁そばがあまりにうまそうだったのでベジファーストを忘れてしまった。サラダも香の物もスッキリさっぱり、まさに口直しで嬉しいじゃないか。
しかし本番はこれからだったのだ。見よ!このタマゴも鮮やかな黄金のヤキメシを!!具はレタスにチャーシューにネギと、レタス以外はごくシンプルな普通のチャーハン。
サラッとほどけるようなご飯は粒が完全に油とタマゴでコーティングされていてシットリ、うまいのなんの。塩気は控えめ、2レンゲ食べたらそばのスープを半レンゲほどすすってベストな塩梅です。これが最後まで美味しく食べさせるプロの調味か。
レタスの爽やかさが次のレンゲを呼び、たまに口に入ってくるチャーシューがまたうまさを加速、加速ぅ!
ミニスープそばのチャーシューもおんなじものかな?ほろほろでうんめえの。1本まるっとテイクアウトして芋のロックを飲みたい。早い話がチャーハンも麺も汁も具もぜんぶうまい。つまりこれは・・・
乱汁乱麺乱飯乱汁!ガツガツズルズルザバザバやるべし!やるべし!ゲーップ、久しぶりのメシとメンのセット、やっぱり気持ちいい〜!!
高級寄りの中華料理店が半チャンラーメン的なモノを作ると、こんなに罪深いモノができてしまうのですね・・しまったな、今までここに来なかったのは千慮の一失。これから通って取り返そう。
鼓々里 栃木県足利市田中町32-11