カキフライだあーっ!胃袋も頭も手も足も、ほどではないけどカキフライ気分。ところが困ったことにカレー気分でもあるのです。
さて、カキフライカレーなんて都合のいいメニューがある店は・・確か今年の1月に見たぞ。よし、行ってみよう。
やってきたのは太田市宝泉中の近くにあります「さかえや」さん。何年この地にあるのだろう、すでに文化財級の風格が漂っています。駐車場は砂利のスペースに4台分くらいあります。
カウンター席もあるけどこのコロナ時代、使われているのかよくわからない。まあいいや、一番乗りだしテーブル席に座らせてもらおう。
壁に貼られた綺羅星のごときメニューからお目当ての・・左上にあった!かきフライカレーライス!
かきフライカレーが750円でかきフライ定食が850円って逆じゃない?と思いつつ、前回のからあげ定食を思い出してみる・・メインのからあげは多すぎるくらいだったし、副菜のサラダやポテトも盛り盛りだったな・・
つまり値段の差は「定食は一食で完結の満腹サイズ」であり、カレーは副菜ナシの「麺類のオトモ」と読み解いてみる。かいフライの数も違うのであろう。
だって今どきラーメン500円だし・・かきフライカレーとラーメンをセットにしても1,250円という恐ろしい誘惑!
でもやっぱり炭水化物リャンメン待ちは怖いお年頃、かきフライカレー単騎でお願いします。危なかったぜ。
熱いお茶がありがたい季節ですね。
歴史あるお店に不足しがちな清潔感ですが、こちらは何の心配もありません。ほら、調味料入れや灰皿など磨き抜かれていますよ。プラの醤油差しがこんなに綺麗なのって珍しい。
岡持ちがあるということは、もしかして出前もアリなのか。しかしこの時代のついた岡持ち、アルミサッシのガラスの模様、空っ風にはためくノレンから覗く田畑とまばらな家・・なんだか男はつらいよの主題歌が聞こえてくるようだ。
昭和ムードに浸っていると、露払いにソース、太刀持ちにお冷やを従えてかきフライカレーライスの登場!
腹へらしさんには半ラーメンがついてピッタリくらい、ごく普通の一人前サイズというところですね。やっぱりボリュームを求める人には定食なんだな、ここは。
もちろんカレーが貧弱というわけではありません。高級感があるというか、安達祐実もビックリの大きな具がゴロゴロ!肉も野菜もいっぴゃあ入って、カキフライの存在がわからないほど・・あ、真ん中辺に中粒が3ピースありますね。
いや〜、玉ねぎたくさんの黄色いカレーを想像するじゃないですか。ところが見てください、この深みのある鹿毛のような美しさ。
粘度高めのルーをご飯と食べれば意外なほどにスパイシー。あっ、からい!ってほどじゃないけど、後からじんわり来るピリ辛というところ。洋食店の欧風カレーと定食屋のライスカレーの美しいハイブリッド。
デリシャスカレーをまとったかきフライとはなんと贅沢な。カリッと良い音と共に飛び出る海のミルクよ。うほッ、こりゃ良いかきフライだ。ひと粒でかきフライ欲が満たされる!定食で5・6粒来てしまったら、幸せすぎて脳が焼けるかもしれん。
ウマさにヒートアップする舌を休めるのはもちろんヤツさ〜。赤い福神漬け!
かきフライ部分に追いソースをかければメシの友パワーが一千万を超す勢い、カレー界のバッファローマンだ!
え、どうしよう。カレーもかきフライもバッチリ好みだった。定食でかきフライ沼にハマりたいし、カレーとラーメンorタンメンの禁断セットも食べてみたい。
困ったことに、ここのすぐ近くに黄色いカレーが美味しいお店もあるんですよね〜。何この定食屋戦国地帯。しばらく他に行けないじゃないの。
さかえや 群馬県太田市上田島町388-1