明石前の美味しいお寿司を楽しんだ翌日。板宿でちょいと用事を済ませて、時計を見ればおおむね11時すぎか。朝昼兼ねた食事を取ってから次の目的地に向かうとしよう。
商店街の北側にあるコインパーキングに車を置いてお店を探しながら南下、最終的には昨日の洋食屋さんにたどり着くコースを取ってみようかな。最初から向かいたいくらい気に入ったけど、一応ね。
(写真は昨年のもの)
まずは板宿小学校のすぐ近く、いつも行列の「おうどん くるみ家」さんの並びっぷりだけ見ておくか・・あれれ?誰もいないじゃないの。昨日はひと目で諦めたレベルだったのに、こんなことある?
これぞ神様の思し召し、アタマを洋食からうどんに切り替えて入店だ。日替わりくるみ家定食の確認も忘れまいぞ。
入口で先客の方と入れ違いになり、ちょうどカウンターが一席空いたタイミングのようです。「すぐにご用意しますのでお待ちください」と嬉しいお言葉。食器を下げてバッチリ消毒して、ピカピカになった席に案内していただきました。
日替わりのごはんと小鉢が激しく気になったけれど、カレーうどんもとり天も食べたい。なんでもウマい店ってそれはそれで困るな。悩んだ時は店員さんを呼んでしまえ。すみませ〜ん。
「とり天ぶっかけの冷たいのをください」
ほらね、口が勝手に注文した。5月にしては暑い日だったので、身体が冷たいぶっかけを欲していたようだ。
おおっと!注文を済ませてしまってからすだちと大根おろしを追加できることに気がついたぞ。やっぱり勢いだけで注文するもんじゃないね。
思ったより早く6・7分で登場、冷たいとり天ぶっかけ!
清楚な佇まい、色ツヤ、澄んだぶっかけ汁、1リール確定の目で見て分かる極上うどん。
包丁切りで美しい角が立ち、凹みに汁が乗る・・でしたっけ?とにかくむっちり滑らかたおやか!ゾウのお尻の固さではなく、お相撲さんのお腹のような力強くしなやかなコシがたまらない。熱い汁では優しさが立ち、冷たい汁ではたくましさが際立つ。良いうどんだなあ。
とり天は3つ。ガブリとかじると鉄砲仕掛けで飛び出す熱々のとり汁。うまいねえ。セルフの揚げおき天ぷらとの差は、特にとり天において顕著である。なお紅生姜天は冷めて引き締まったヤツが好きだから世の中は難しい。
薬味は生姜にレモンにねぎと、ぶっかけ汁にもとり天にもベストなメンバーです。そうだよな、レモン1個では足りない勢いだよな・・やはりすだちとおろしを追加するべきだった気ががが。
まあ良い、とりあえず関西に来ている感満載の緑深きネギと生姜をうどんにふりかけよう。いりこが効いた汁に生姜は最高なのだ。
熱いとり天を冷や汁にぶち込む罰当たりめ!そこに追いレモンをかけたら天にも昇るに決まっているじゃないか!汁に衣の油パンチまで加えてけしからんもっとやれ。
なんてウマかったんだ・・日曜に並ばず入れたなんて神様か仏様か知らんけどありがとう。板宿でうどん県のおいしさを楽しむ幸せ。またフラっと入れる日が訪れますように・・南無大師遍照金剛、南無大師遍照金剛。
おうどん くるみ家 兵庫県神戸市須磨区前池町2-8-13 藤井ハウス 1F