BitSummit見学のため京都に来たのはいいけれど、ちょっと早く着いてしまった。入場待ちの列がなくなる頃まで時間をつぶしたいなあ。しかし10時過ぎというなんとも中途半端な時間。喫茶店でモーニングでも決めるかな。
まてよ・・
朝からやっているスパイスカレーのお店があったじゃないか。カレーなら晩飯までお腹はもつし、カフェも兼ねたお店だから落ち着けるぞ。いいじゃないか。
五条烏丸の東横インに荷物を預け、軽快な身になって歩くこと10分。寺町通の交差点ちょっと北にあります「SPICE GATE」さんに到着です。
おや、こんなに目立つ看板だったかしら。グリーンカレーもはじめたようですが、おそらくランチメニューであろう。
変テコな時間のためか先客はナシ、カウンター席に座ってメニューを拝見。7:30〜11:00はモーニングタイムで「京風スパイス朝定食」となります。
それではサバとしょうがの出汁カレーを‥ちょっと待ってください。期間限定、鰹出汁と海老のトムヤムクンですって?いやカレーどこ行った。
これは本物のカレーか?と詰め寄る雄山をあざ笑うかのような挑戦的メニュー、いただいてみましょう。
朝シャンは見るだけにしておいてラッシーも頼もう。おやスコーンセットなんかもあるのか。スコーンとチャイの朝食なんて二日酔いの日にやってみたいな。
グンマに負けず暑い京都、水とラッシーがうめえうめえ。
呼ばれて飛び出た、鰹出汁と海老のトムヤムクン!京風スパイス朝定食だけあって、キーマカレーとスープのセットメニューのようにも見えます。というか、そうにしか見えん。
そもそも漂ってくる香りがまさにトムヤムクンなんですけど!
そっとひと匙口に運べばレモングラス・ナンプラー・ライムといかにもトムヤム‥いや違う、姉さ〜んとばかりにカツオがひょっこり顔を出す。味の芯となっているのは鰹出汁だ!
タイの甘辛酸な味に和の旨味とインドのスパイスが融合、どこの国の料理かハッキリしろ!いやハッキリしないからうまいんだなコレ?
こちらはこちらでキーマカレーとして立派に成立している一皿。いつ見てもあざやかあでやかですねえ。
なんといっても主役は煎茶で炊き上げたバスマティライスなのよ!香り、旨味、歯ごたえの三拍子!
胸肉でサラリと軽いキーマカレー、ギーで焼いたのか、やたらと香り高い焼き野菜。
こっち半球は梅キクラゲ・リンゴのアチャール・カシミールチリ使用の千枚漬け・インド風おひたし・アサリとメースの佃煮・トマトと玉ねぎのカチュンバル・パリパリピーマン。京都とインドがスクラム組んでバスマティライスのオトモとなっています。大変です。
キーマカレーとパリパリピーマンの親和性たるや。爽やかさが加速してバスマティライスが進む進む。ついでに口に飛びこんでくるアチャールの甘酸っぱさも気持ちいいぞ。
ちょっと食べたところでトムヤムクンを半量投下だ!
辛さは控えめ、香りと出汁感はマシマシのトムヤムクンとバスマティライス!そりゃそうだよなというコンビネーションですよもう。ゴロゴロと入っているタケノコの食感も楽しいね。
鰹風味のトムヤムクンで具はタケノコ、でも合わせて食べると間違いなくカレー!恐ろしきかなガンガーの懐。
卓上のカシミールチリMixをガリガリすれば一気にインドの風が吹き、さらにカレー度がアップしてしまう。心地よい刺激で食べれば食べるほど腹がへる〜!
スパイスがふりかかったゆで卵も付け合わせを超えるオカズで、ラーメン店の煮卵涙目。
ただでさえ甘くて辛くて酸っぱいトムヤムクンに、キーマとアチャール類の甘い辛い酸っぱいが絡み合ってもう何がなんだか。とにかく混ぜれば混ぜるほどうまくなるのだ。これでいいのだ。
しかしこのお店は来るたびに不思議な気分になるね。トマトおでんカレーとかサバとみょうがの冷やしカレーとか。そしてどれもが京都を感じるインドカリーになるという。出汁とスパイスは出会いのものと見つけたり。
スパイスパワーで暑さと人混みを乗り越え、狙っていた試遊特典も無事ゲット。この後ジョブズさんのカマトロを食べたりなんかして、一泊なのに大変濃厚な京都となったのでした。
SPICE GATE 京都府京都市下京区恵美須之町546 しきさい寺町ビル 2F