富山湾のお宝は醤油をつけずにそのままどうぞ!こちらのおまかせにぎりはお寿司のテーマパーク!必食! すし屋の城光(氷見市)

実はノドグロが食べたいだけで決めてしまった不要不急の北陸一人旅、つづきです。

柏崎駅前のホテルで目覚めて、近所の喫茶店でモーニングを食べながらこの日の予定を組む・・はずだったのですが。

お昼のお店は予約してあるけど、ここからどのくらいかかるんだろ。教えてグーグルマップ・・ギョギョ、200キロ3時間!そんなに遠かったのか〜、ホントに雑な予定だな。

モーニングなんてヒマはない。バチャバチャとシャワーを浴びて、遅刻遅刻と言いながらクルマに飛び乗ります。海岸線をひた走る〜。

結果少しまきすぎた!ので、近くの道の駅で買い物などして、予約の11時半きっかりに到着したのは氷見市の名店「すし屋の城光」さんです。昨年母と二日連続で通ってしまったり、気がつけば5回目の来店だ。

今回初めて予約してから来てみました。というのもカウンター数席とお座敷ひとつくらいの小さなお店だし、ミシュラン北陸にバッチリ掲載されたしということで、大事を取った次第であります。

予約していたオーヤマですと入店するとカウンター席の隅に案内されます。

大将「たしかグンマの・・あれ、今日はお母さんはいらっしゃらないですか」

やはり母子二日連続は顔を覚えられてしまうのか。サングラスだしな。母は今回は置いてきました・・もちろんこのお店は事後報告です。行くって言ったらついて来ちゃうもの。

メニューはあるようなないような、地魚おまかせにぎりの数が違うだけです。あれれ、おつまみ3〜4品の店主おまかせコースなんてできたのか。ここのおつまみなんて絶対ウマいけどクルマだしな、おまかせ12貫で願いま〜す。

こちらの地魚おまかせにぎりはこちらで醤油をつける必要ナシ、全て味がついて出てきます。

大将「まずは赤イカですね。そのままどうぞ」

どうですかこの冴え渡る包丁は。見た目だけでなく食感がアップ、表面積が広がって舌が感じる甘味がアップ、アニーの予防にもなるという一石何鳥かもわからない秘技。柑橘と塩でさらに甘味がアップ!

大将「タイの湯引きですね〜。そのままどうぞ」

ひえ〜、皮を楽しめる湯引き!しかも出汁でほんのり味がついているじゃないか!これはすごい、うまい、うますぎる。

大将「これはアラって魚ですね〜」

出ました高級魚!まさに白身の理想といった美しさと旨味よ。母が殊のほか好きなネタでして、帰ってから写真を見せたらきっとコロサレル。

次はぼくが殊のほか好きな黒ムツが!来た!しかも炙りで!来た!

香ばしい皮目からじゅわっと溶け出す脂はまさに天国への電車道!の、飲みたい・・泣きながらお茶をすする。

日本海といえば甘エビ、そして富山湾と来れば白エビですよね〜。ああ、富山のアンハサウェイたる白エビよ。白エビビーバー買ってかえろ。

大将「ワタリガニですね。そのままそうぞ」

夏のワタリのオスを軍艦で食べるとはなんと罰当たりな。幼少時にカニアレルギーだったのでカニの良し悪しはピンと来ない方ですが、このワタリはウマい、それは分かる。

今回のミシュランでも紹介されていて、たぶんこちらのスペシャリテになりますバイ貝

ミルでガリガリ胡椒をかけるから「こんなお寿司は〜は〜じめて〜」となるのですが、バイ貝の磯っぽさと歯ごたえには胡椒しかないってくらいピッタリなんですよね。

以前食べた友人は「世界一ビールに合う寿司」と言っていました。そうだろうな。飲みてえな。

ここでつみれ汁が登場です。旨味たっぷりではんぺんみたいなふんわり感もあってウマいなあ。飲みの終盤戦に出たら至高ですよ。

大将「甘鯛は昆布締めになってますのでそのままどうぞ」

チラリと振られた一味も美しい。これ好き。白身が多いけど全部違う味で全く飽きない、飽きないどころか次が楽しみでしかたない。おすしのテーマパークとはここのことだ。

大将「カンパチですね〜。この辺では今の時期だけなんですよ」

見た目もウマさも圧巻といいますか、ほら、ねえ。語彙を失って、うまうまうみゃうみゃとニヤつくことしかできない。そんな味。

旬まっさかりのアジをこんな見事な包丁で食べさせてくれるなんてかたじけなし、ありがたし。うまい 青魚 うまい。

大将「この辺で獲れるハガツオってカツオですね。おまかせは以上になります」

色味は薄めですが、味はたしかにカツオだ。ネタの裏に忍ばせてあるネギとポン酢がさらにカツオ度を高めているのね。

最後に一個お願いするつもりだったけど困ったなあ、どれもこれもウマくてもう一周したいようだ・・今回遠くて撮影できなかった「今日のネタ」のホワイトボードを見て考えるか・・あーっ、見つけた、見つけたぞう!

ノドグロっ、握ってくださいっ!と鼻息も荒くお願いしたら、うわ〜い!皮付き炙りの最強形態で来たぞ〜い!

香ばしさが鼻に抜けて、身はとろけるように・・というか、完全にとろけながらシャリと一体化しておりますな。白身のトロの名はダテじゃない。どうしよう、幸せゲージが満タンを超えた。

思わず母のように「明日も来ます」と言いそうになりましたが、いやちょっと待て落ち着けまずはひと息入れろ。お茶をすすって、ふぅ〜。

ごちそうさま、今回も最高でした!秋になったら母と来ます!

すし屋の城光 富山県氷見市間島1-50

昨年秋のおまかせにぎり

コメントをお待ちしています。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください