海なし宇都宮になぜ新規のお寿司屋さんが増えているのか・・?そうか、かんぴょう首都だったか!サビかんの時代がやってくる? すし処 詣で(宇都宮市・宇都宮駅)

宇都宮で日本酒を楽しむ機会が多くなってきました。なぜならインスタのオススメで芋づる式にうまそうな寿司・和食のお店が出てくるから。

寿司と天ぷらを一緒に楽しめるお店のアカウントを見ていたら、また物騒なオススメが・・予約、予約〜。

東宿郷のTSUTAYAさんや人気店であるひょうたん寿司さんの近く、2階建てビルの1階にあります「すし処 詣で」さん。お店の目の前2台分が専用駐車場になります。

昨年の夏頃にできた新しいお店だそうで、宇都宮って新しいお寿司屋さんがバリバリできているイメージ。

入店すると、これが寿司屋の大将だとばかりに威勢の良いお兄さんがおでむかえ。L字カウンターの長い方の辺真ん中あたりに案内してもらいました。

11,000円のおまかせコースで予約してありますので、とりあえずお酒をお願いしましょう。さくら市が誇る仙禽の無ろ過生がある!ください!

お好み握りを見て、コースのネタを推理するのもお楽しみ。関鯛に生桜海老にのどぐろ炙り?なんだ、どれが出てくれても嬉しいじゃないか。主賓の鮪さんはアイルランド産天然本鮪ですって。

本日の逸品、つまりツマミもズラリと圧巻の品揃え。山椒新芽巻とか壬生のサビかんとか海苔巻きの個性が強そう。コース後に余裕があったら頼んでみよう。

仙禽だ!クラシックの亀の尾だ!

オシャレなグラスに入れてくれて、まあ。

生酛だけどクセは控えめ、穏やかどっしりとコメのうまさが伝わってくる。コメがうまけりゃ肴がグンとうまくなる。

ほら、こんな突き出しが出てしまっては仙禽が止まるはずがない。京都絹豆腐のカプレーゼ・山ごぼう・湯波とソラマメ・ホタルイカのホタルイカ肝ソース。豆腐のカプレーゼ!と軽く驚いたけど、しっかり日本酒に合うのね。ホタルイカの肝ソースなんて言うまでもないわね。

造りはアイルランドよりお越しの本鮪・出てくれてありがとう関鯛・赤貝のヒモときゅうりのひもきゅう・春漁の時期だったよ生桜海老

関鯛なあ、豊後水道はアジやサバだけでなく鯛もウマくする魔の海峡なのか。

友人「ひもきゅうって初めて食べたけどなんておいしい。生の桜海老も初めてだけどなんておいしい」

本場の由比まで桜海老ツアー行ったことあるけど、宇都宮で生をいただけるなんてありがたい話ですよねえ。

そして本鮪はね、えへへへ。仙禽おかわりください。

続いては煮アワビの肝ソース。ひとカケごとにひと口以上のお酒を要します。身体に悪い、困ります。もっとください。

セットでまとめて出るとちょっと厄介、コースの合間に出るとちょっと嬉しい茶碗蒸しはイクラとウニの舞い踊り付き。左下のスペースが空いていますね。そう、友人の分にはここにカニが入っています。コースの前に苦手やアレルギーを聞いてくれるのはありがたいですよね。

本日の逸品にあった山椒新芽巻が出た!うれしい!すこし刺激が和らいでいるのは炒ってあるのかな、爽やかな風味がちょうど良い感じに立ちのぼります。海苔と木の芽と酢飯ではお酒を呼ばないはずはなく、

三重県のMK-7純米吟醸を召喚してしまったのは仕方ない。貝の旨味に負けない強いコハク酸のお酒らしいので、これから始まるであろう握りタイムにもってこいではないかと。

友人は栃木の九尾なんて頼んだようですが、精米歩合99%、つまりほぼ玄米ですよ・・

友人「たくあんのにおい」

そうだね、糠だね。言うまでもありませんが、ぼくは大好きです。

はい、握りがスタートしました。まずは福井からお越しのアオリイカをスダチと塩で。上のスダチと下の赤酢入りシャリ、穏やかな酸味に挟まれた甘い甘いイカ!

福井といえば、和倉温泉・加賀屋の若女将が福井のあわら温泉に移ったそうで・・行かねば・・

5日間かけたというヒラメの昆布締め。白身の余計な水分を昆布に吸わせて旨味が凝縮!プラスで昆布のグルタミン酸まで含ませるとはなんということでしょう。

お造りにもいらっしゃったアイルランド貴族の本鮪さんは漬けで登場。すごくて・・すごいです。

この辺で長野の夜明け前 大辛口 高濃度原酒を投入。高濃度原酒と聞いてはいたしかたなし。なんでも極端に辛く仕上がったお酒ができた時だけ詰めているので、いつ発売になるかわからないそうです。

ダーッハッハ。20度以上ぶっちぎりのアルコールとか、あなた焼酎ですか?無茶なお酒作るよな〜!好き。

お茶と味噌汁が美味しいのは寿司屋さんのお約束。しかもアオサたっぷりじゃないか。

トロだ〜!トロが出たぞ〜!高濃度原酒でやっと追いつく圧倒的旨味!いきててよかった。

根室のホタテ。ホタテを縦長に開くのが珍しい気がしますが、甘味を感じるゾーンが広がっていいもんですねえ。

大分の石垣鯛ですって。昆布締めほどでないにせよ少し寝かせたのか、固すぎぬ心地よい歯応えとすごい旨味で嬉しくなっちゃう。白身魚って面白いなあ。

出汁巻は普通の甘い物とネギ入りの二種。このネギ入り玉子と赤いウインナーを弁当にして、意味もなく山に行って食べたい。水筒の中は麦茶で。登ると疲れるから麓あたりのベンチでね。

もはや半流動状のとろける蒸し穴子でコースの握りは終了です。良い感じにお腹いっぱいですが、シメにちょっとお願いしたいモノがある。

かんぴょう首都の栃木ですからね、壬生のサビかんを願いま〜す。刻んだ大葉やゴマも入ったかんぴょう巻きにたっぷりワサビをつけて食べれば、もはやチーム助六のモブでなく主役級の肴であった。サビかんってもっと流行っていいはずだ。しかもコレで330円はサービスが過ぎますって。

デザートをいただいて、今度こそ本当にコース終了。

ひもきゅうとか山椒新芽巻とかしっかり寝かせた昆布締めとか、ひと手間かかった品が多くて面白かったなあ。大将の威勢の良さもカウンター寿司の味のうち。大変楽しい夜となりました。

宇都宮の和食探検はいいもんですね。友人よ、次は何が食べたいですか?

友人「そろそろ夏だから鱧とか」

鱧!海なし県で初夏に鱧!そんなお店あるのかな・・?電話で無理を言ってみたところ、活鱧を仕入れてくれるお店がありました。そのうち書きます。

すし処 詣で 栃木県宇都宮市東宿郷4-6-5 館野コーポ1F

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