ネタもシャリも(お酒も)千葉産!鮨のまち・館山で地産地消の地魚鮨をどうぞ 鮨芳(館山市)

これでもかと、具体的に言えば600本ものポピーを摘んでお腹が空きました。時間はだいたい11時半…まさにお昼時だ。

「いつもの所でしょ。もう開いてるんじゃないの?」

某口コミサイトの情報上では12時開店で、とある地図サイト上では11時半開店なんですよね。館山ファミリーパークさんから車で10分もかからないから、12時だったとすると少し早い・・まあいいか、その時は駐車場で待っているとしましょう。

海辺の道から国道410号に入ってププーと到着。寿司のまち館山で個人的に白眉の存在「鮨芳」さんです。毎年3月、花摘みのあとのお楽しみがこちらのお鮨。

あれ、のれんが下がっているじゃないの。なんのことはない、11時半開店と書いてありました。お邪魔しま〜す。

「あっ、こんにちは。いつもありがとうございます」

ほぼ年に1回しか来ないのに覚えていてくださるとはありがたい。カウンター数席・小上がり席2卓の店内は先客ゼロ。小上がり席を拝借しましょう。

母「私はもう決まり。地魚のお鮨とあなご」

早いな。まあほら落ち着いて、この壁に貼られたキラ星のごときツマミ群をご覧なさい。特製かつをの酒盗いかのしおから地元でとれた白身魚の南蛮漬・・

母「でも運転だよ」

そうなんですよね。見てはいけないコーナーでした。

こちらのイチオシ、地魚の鮨八コ2550円でしょうか、はたまた五コとづけの鮨六コの連合艦隊を編成するか・・

おまかせにぎり15貫という巨大艦隊もあった!地魚はもちろんのこと、しおから・づけ・あなごと何でも揃うじゃないか。いいなあ、これ。

あなきゅう中太巻と地魚五コを組み合わせるという手もアリですね。ところでいそかっぱ巻ってなんだろう。かっぱで7000円・・?

・・・さて、数種類の組み合わせを考えた結果・・・

地魚の鮨八コふんわりあなごのにぎり、願いま〜す。

母「結局同じなんじゃない」

15貫がいいかと思ったのですが、ちょっと私には多いかも・・たぶんいけるけど、あと1口2口食べたいくらいで終わるのが理想のお昼なんです、たぶん。

いつの日か夜に来て、このあわびの刺身いかのしおからしめさばで一杯やるのがささやかな夢です。困ったことに千葉の地酒もバッチリ揃っているのですよ・・恐ろしくて銘柄まで見ることはできませんでしたが。

手酢を広げる「ポン」という音を聞きつつお寿司屋さんのおいしいお茶を飲む・・すばらしい昼ではないですか。

母「お寿司を頼んだのに魚が焼ける匂いがするね」

炙りにしては香りが強いから、もしかしたらアレかな・・

「地魚のお鮨、まずは六つです。タイ・アマダイ・マトダイの昆布締め・シメサバ・ムツ・キンメになります」

うは〜、マグロ・エビ・イカ・タマゴの誰もいない地魚オールスターズ!だいたいが薄桃色の鮨は小ぶりで形が決まってなんと美しいのでしょう。

まずはタイ。鯛ノ浦があるくらいですから房総といえばタイ!鯛せんべいもそこら中で売っています。

シャッキリムッチリとした食感と適度な脂はさすが白身の王様ですね。思わずニヤけるじゃないの。

アマダイはあわてて食べちゃって写真なし。こちらはマトダイの昆布締めですね。昆布に水気を吸われて旨味を足されたその白身はまさに凝縮されたお味で・・その・・

母「これはビールが欲しくなっちゃうね」

わ、私は日本酒が・・むむ・・

「こちらタチウオですね」

おっと、ここで先ほどの香りの正体が判明!おにぎらずならぬ茶碗に入った握らぬ鮨、タチウオの炙り!やっぱりアレはコレでしたね。

母「皮がサクっとして身がほっくりで、これは普通の炙りよりおいしいね!」

炙りと焼き魚のいいとこどりですね。こいつぁたまらん。

そしてお吸い物・・はっ、あら汁を頼もうと思って忘れていた。でもすっきりダシのお吸い物もたいへん美味しいので、よし!

伊豆や房総といった半島の花形といえばやはりキンメ!適度に乗った脂が通常の握りでいう中トロポジションに当たるのでしょう。

炙られて良い感じに溶けだした脂をひきたてる生姜・・泣ける、泣けるぞ!飲みたくて。

こちらはムツの炙り・・だったはず。iPhoneのメモに「難しい」とあったので、ムから始まる白身魚ということで。

ただでさえ高級魚のムツ、炙っちゃったらウマさが爆発するに決まっている!

そしてこちらのお店はサカナを受けとめるシャリもすごく美味しいんですよ。これまた房総のお米らしいです。ネタ・シャリ・お酒と全て千葉づくし!

「こちらはアジのづけです」

なんと、アジも握らない握り、しかもづけ!大好物の青魚をづけてしまうなんて…人を嬉しがらせる罪で逮捕する!

母「アジってフライにするものと思ってたけど、づけにするとすごくおいしいんだね!」

もうね、ここのなめろうとかどんなウマさなのか恐ろしいですよ、はい。

キンメが中トロならこちらは大トロに当たるかもしれないシメサバ!こちらのお店の握りとしては大ぶりに切られた身はしっとり、甘めの酢は締めるというより旨味を増すため。そこに大葉がさわやかな風を吹かせる・・ああ、しわわせだ。

最後は単品でお願いしたふんわりあなごのにぎりです。まさしくふんわり、なんて素敵な仕事でしょう。センターにたらされたツメもこの量でこそちょうどいい。そうでした、房総ははかりめといって穴子も名物でした・・が、こんなに美味しく食べさせるお店は少ないと思うの。

母「ここのあなごは本当においしいよね〜。穴子重とかあるから持って帰りたいくらい」

そうなんですよ。そんなわけでいつかは食べたいあなきゅう中太巻・・やはり数人で来てシェアの術しかないのか・・とにかく全部おいしかった!ごちそうさまでした!

「またお待ちしてます(にっこり)」

無駄にしゃべらないけど実は愛想の良い大将、必ずやまた来ますよ!

館山北条銀座ピース製菓さんに寄っていちご餅を購入するまでが春の房総の決まりです。今年は15箱買ってしまった・・毎年アホみたいな数を買うので、前々日くらいに電話でお願いしておきます。

母「3箱しか残ってないから2粒だけ食べていいよ」

なぬっ、ちょっと風呂に入っている間に12箱も配っちゃったの?恐ろしや。来年は16箱くらい買わなきゃロクに私の口に入らないぞ。

鮨芳 千葉県館山市犬石161-5

ピース製菓 千葉県館山市北条1866

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