銚子の名物といえば入梅いわし。一番ウマいという梅雨はまんまと逃してしまいましたが、まだそれなりに良いかもしれんと8月下旬に向かってみました。
銚子といいつつ、たどり着いたのは飯岡漁港。灯台から見える景色はおみごとです。
なんか見たような景色だなと思って孤独のナントカを見直してみたら、そのまんまの情景が出ていて驚いた。ちなみに左下の橙色の建物にゴローさんが泊まっていました。気づかぬうちにわさび丼に続く聖地巡礼を果たしていたぞ。
なおドラマに出ていたお店は感染症の影響で長期休業、そのまま閉店となってしまったそうです。
飯岡灯台の目の前、ドラマでものぼり旗がチラッと映っていたお店が今回の目的である「カントリーハウス海辺里(つべり)」さんです。実は長年の課題店。
季節によってサバやら岩牡蠣やらの魅力的なプランを出している宿なのですが、HPを見るかぎりでは宿泊は2名から、つまりぼくには難易度が高い。レストランだけの利用もできると聞いて、やっとこさ訪れることができました。
席だけ予約しておいたのですんなり案内していただきました。さて、メニューを拝見しましょう。金目鯛ののぼりがあったから時期的にイチ押しなのかな。でも最近伊豆ですごいやつ食べたしな。
海辺里さんといえば極上サバ料理!らしい。急速凍結や解凍技術によっていつでも旬の旨味爆発&寄生虫滅殺に成功ということで、サバスキー大歓喜。
さばの漬け丼がいいかな・・あ、本日は漬けがないのですか。ではさばの刺身をいただきましょう。
店内の黒板を見るとイワシメニューが色々書いてある。してやったり、やはりまだいけたぞということでイワシの漬け丼をいただこうかな。せっかくだからイワシの刺身もいただこう。青魚好きの友人と来たからシェアすればよし。
まずはサバの刺身〜!シメじゃないよ、刺身だよ。ああうれしい。
ちょいとつけただけで醤油に油膜が広がる!どんな脂乗りなんだ。
脂もサバ独特の風味もオーバーレブ、過剰、過剰〜!!葉山の根つきサバでなくてもたまらないぜサバ刺し〜!!
しかしこいつは千葉のお酒を飲みたくなるな。木戸泉とか五人娘とか。
お次はイワシの刺身に行きましょう。こちらは冷凍でなく真のナマ、今まさに旬・・は言いすぎですが、おおむね食べ頃!
とれとれピカピカな(ほぼ)旬のイワシ!これはもう磯の旨味の頂点じゃないか。「もの食う人びと」で漁師さんが「イワシは毎日食べても飽きない」みたいなことを言っていましたが、激しく納得。飽きないサカナという点においては唯一抜きん出て並ぶ者なし。
刺身でウハウハ言っていたらイワシの漬け丼セットが来襲!ふぉお、さすがセットだ。なんか添付の品が多いね。
ひじきに香の物、下段はなんだこれ、デザートのみかん寒天にエシャロットにムール貝かな?いかにも旅館の料理みたいでいいじゃないか。ちなみにエシャロットが全力のネギ風味でウマかった。地物なんだろうか。
イワシの漬け丼には大葉・海苔・かいわれ・ショウガ・ネギ・ゴマもか?薬味になりそうなものならなんでもかかっていて頼もしい!いただきま〜す。
アッーーーー!めっちゃめちゃ、うんめぇ〜!!刺身でウマいイワシを銚子の濃口醤油ベースのタレで漬けにするなんて!そんなの白メシを呼ばぬはずはなく・・ふは〜、やっぱりいつか泊まるわ、ここ。
シラスと三つ葉の吸い物がよろしきクールダウンです。ふう、青魚の真味に到達した・・と言いたいところですが、まだまだ〜!
極上さば寿しを持ち帰らずしてなんの海辺里か!2000円のを包んでくださ〜い。
帰ってからお酒とともに開封したさば寿し、どうですかお客さん!肉厚なんて言葉じゃおさまらない、昭和のプロレスラーのような分厚さ!サバ界のマサ斎藤か、ディックザブルーザーか!
母がしゅーっと寄ってきて一切れ盗んで、すっごいねこのサバ!と言っていたので、そこに集約されていると思います。端的に言えば、サバの旬に行きてえ。確か冬でしたよね・・よし、冬になったら行くぞ〜、えい、えい、むん!
カントリーハウス海辺里 千葉県旭市上永井1217