器とたぬきのまち、信楽!たっぷり器を見た後にたぬきそば‥あれ、また鴨を頼んじゃった。これがまた良い器に良いそば、良い鴨汁! 玄庵のぶ(甲賀市信楽町)

初日京都、二日目神戸という日程でお出かけすることになりました。京都神戸好きだね。

まずは滋賀あたりで昼飯やら観光を楽しもうかな。

信楽で器を買ったりミホミュージアムで器を見たり。桜には早かったけどやっぱりミホミューはいいわね。

器ばかり見たせいかお腹が空きました。来る途中の道にそば屋さんがあったから行ってみよう。

ミホミューからほんの数分で着きましたのは「玄庵のぶ」さん。田代高原の郷というミニ道の駅みたいな施設だったようですが、3分の2くらいは空っぽ。そば屋さんとお手洗いのみ残った感じです。おかげで駐車場は広々楽ちん。

さすが信楽、たぬきさんがお出迎えしてくれます。しかし結構な雨なので挨拶もそこそこに入りましょう。

大きなガラスに囲まれた店内は雨でも明るく、天井も高くて気持ちいいじゃありませんか。囲炉裏の半分、カギカッコ型のカウンター席に案内していただきます。

そばは30食限定。土日祝日は大盛り不可だそうですが、そのかわり300円で炊き込みご飯がつけられるとのことです。

もともと普通盛りのつもりだからご飯はいいか。せっかくの信楽だからたぬきそばでも・・やや、きつねはあれどたぬきはないのか。なんて悩むフリをして、ひと目見て君に決めていたよ、鴨と白ねぎの温汁つけそば。はい、鴨汁大好きマンです。

鴨は少しお時間をいただきますということで、揚げそばをぽりぽりしながら待ちましょう。お茶もそば茶で血管が丈夫になりそうである。

言うほど待たずに10分で出た。さすが信楽、料理もいいけど器もいいねえ。

トルコブルーのお皿に盛られたそばは細身で色白、見ただけで喉ごしの良さが伝わります。

まずはそばだけひとすすり。十割そばでこの白さに滑らかさ、そばの実の良いところだけ使うとはなんと贅沢な。香りより甘味重視、更科みたいな端正なそばですね〜。山の中だから田舎そば風と思っていたらなんと上品な。こりゃいいや。

そばも美しければ鴨汁もイケメンじゃありませんか。

ドブンと浸してズズッとすする。冷たいそばゾーンから温かい鴨汁ゾーンに移るあたりが気持ちいい〜。鴨のアブラってやっぱりうめえ〜。焼いたネギもしっかり香って良い鴨汁だなあ。そばの甘味が引き立ちます。

ぬか漬けはうれしいわねとかじったら酢漬けでござった。甘酸っぱさで鴨の濃い風味がリセット、次の鴨を呼ぶじゃないの。

つくねもミツバもたっぷりでおもちゃ箱のような楽しさです。

比翼の鳥か連理の枝か、二つで一つが鴨とネギ。うまい カモネギ うまい。

味変部隊は山椒に信州の七味に‥あれ、青ネギに見えたけど刻んだ大葉ですか、これは珍しい。

ものは試しでひとつまみ入れてみると、これがバッチリ!鴨の風味が引き出されているから大葉にも負けないのね〜。これでは飽きるヒマもない。

汁の一滴も残せないのでそば湯をいただきましょう。ここは店員さんにお願いするシステムのようです。願いま〜す。

おや、この醤油みたいなモノは‥あ〜、なるほどなるほど。

基本の辛汁も楽しんでくれという粋なはからいですね。では遠慮なく‥おうおう、たっぷりそば粉を溶いたポタージュタイプでしたか。

こんな濃厚そば湯を入れても負けない出汁と返しの力強さよ。エエ汁だなあ。

鴨汁にもちょっと入れてしっかり飲み干しましょう。良い汁は割ってなおうまい。

この辺でパリっとお洒落なおじいさんが来店、店主さんの知り合いらしく「久しぶり〜。もう米寿ですよ」とか言っている。米寿ということは‥九九八十八!それで天盛りに炊き込みご飯にとバリバリ注文だと‥?食べることは生きることだなあ。うんうん。

ご長寿の秘訣かもしれない美味しいおそば、やはりルチンパワーか。またミホミューに来たら寄らせていただきましょう。

玄庵のぶ 滋賀県甲賀市信楽町田代212 田代高原の郷

ミホミュージアム 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300

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