一年や二年待っても食べたい!全ての料理が美味しくてたっぷりとして、満腹の向こう側まで直行だ〜! 食堂とだか(品川区・五反田駅)

インディーゲーム界の大僧正であるO尚さんから連絡だ。なんだろう。

「とだかさんの予約日が近いんだけどご都合はいかがです?」

・・・とだかさんってアレですよね、有名な飯食いまくりドラマにも出て、予約が1年とか2年待ちってすさまじい人気のお店ですよね。そんなもん都合とか関係ありません、何がなんでも馳せ参じます。

五反田駅前といえばうどんのおにやんま、ではなく、やってきたのは五反田ヒルズ。「ロック酒場ストーンコールド」なんて両手で缶ビールを浴びるハメになりそうなお店もありますが、今日は覗いている場合ではありません。

地下は吹き抜けになっていて、スナックが軒を連ねる少し不思議ゾーン。やはりスナックみたいなお店だけど看板は食堂。そう、「食堂とだか」さんに到着です。完全予約制で18時からと20時半からの二回転。12,000円飲み放題つきコース一本ということです。

お店のキャパは9席、集まった人数は9人。つまり・・

O尚「うん、8時半の部を貸切だよ。だいたい1年ぶりかな。1年ごし、2年ごしの予約のお店があるから頑張れるよね!」

そ、そうかなあ〜。でもそんな貴重な機会に呼んでいただいてありがとうございます。平日夜でもホイホイ動けるアピールをしておいて良かった。

お店独自のハイボールとか面白そうなビールがあるようですが、いきなり日本酒でなんかすみません。飲み放題とは思えないほど色々な銘柄があって楽しめそうですよ。

まずは名物という煮卵オンザウニ。トドメにイクラまでかかってしまって初手からお祭り騒ぎですね。

大将のとだかさん・・ドラマで演じたムロツヨシみが結構ある・・

大将「がんばって一口で食べてください。こぼれてるイクラは次で使うから全部食べないでね」

はい、一口で!ガブー。うお、煮卵だけでラーメン屋さん涙目なのにウニの旨味まで加わって。イクラも良い粒だなあ。なんて欲張りな一口だろう。

お次は揚げ里芋にブルーチーズ。これに先ほどのイクラを・・

うわ〜!こんなのもう美味しいじゃないか。里芋とチーズとイクラの三段階トロトロと三段階塩味!積み重ねのパワー!

煮物椀といきなり和なムードになりましたね。中身は?パカ。

揚げ胡麻豆腐のお椀でした〜。スプーンで胡麻豆腐を崩しながら吸い地をスズ・・といけば胡麻の香りがトロリと入ってきて・・なんとお酒を呼ぶお椀だろう。

飲み物の空きにも店員さんが常に目を光らせておりまして、次はこんなお酒もありますとかオススメまでしてくれます。こんな嬉しい飲み放題ってある?

サワラのわら焼きはすさまじい香ばしさで、9人みんな「すごい」「ウマい」「鼻に響く」と感嘆の嵐。タタキというより本当にわら焼き、パワフル極まりない。

ウワサには聞いておりましたが、ポーションがデカいというか一皿一皿がたっぷりとしていますね・・お腹いっぱいになるまで帰してもらえないと覚悟を決める時。

大将「11月にファミマからウチ監修のアイスが出ることになったんですよ〜、こんな小さなお店なのにありがたい。だからファミチキというわけじゃないけど、とだチキです」

鶏皮の空前のパリパリ感、ほとばしる鳥汁。アワアワするほどうまい。なんだこれ。柚子胡椒を使うのも忘れて陶然としてしまった。12個くらい並べて口当たりのいい日本酒を飲み続けたい。

口直しはシャインマスカットにマスカルポーネと豆腐の白和え。甘くて爽やかでコッテリしていて・・果物とチーズなのに日本酒のアテにもなるし、白ワインなんてたまらんだろうな。あれ、口直しじゃないじゃん!

でっかい銅の鍋で何かしていると思ったら、巨大な切り身が出てきたぞ。

大将「17キロのブリをしゃぶしゃぶにしてみました」

聞き間違いかと思ったけど、メモに17キロって書いてある。10キロオーバーどころの話じゃなかった。道理で切り身もデカい・・いや、魚のしゃぶしゃぶってもっと刺身みたいな大きさのやつじゃないですか?コレのサイズ感はアレだ、サーロインステーキ。

もちろんデカければデカいほど偉いのがブリですから、ポン酢も合わせてすごく美味しいんですけど。いや止まらん。冬を前に今シーズンのブリチャンピオンが決定してしまったかもしれん。

きのこ入りの長芋そうめん。なるほど、長芋を細〜く切ってそうめん状にしたのか。ひんやり美味しい出汁と一緒にスルスルと入ってきて、お酒の合間にコレはいいや。

だがしかしね、深みのあるお椀にみっちみちに詰まっているんだよね・・手加減ゼロだね・・

ナスをカマスで包んだコレは焼き物ということでいいのかしら。上にふりかかるチーズみたいなのは、なんとクリですって。銀杏も合わせて一皿オール秋だ。

本当にクリかしらとちょっとつまんでみたら、まさしくクリだ。カマスもクリも香りが強いところ、合わせるとお互い引き立つのね。出会いのものだね。センターのナスのトロみも楽しいなあ。

お次は甘納豆チーズ餅。どんな組み合わせだと思ったら未体験、いやもう未曾有レベルの美味しさだ。オマケに桜の葉まで入って甘じょっぱさに香りまでブーストじゃないか。

隣席が何度も(!)こちらに来ている方で、このお餅も何度か食べたそうですが、今回の桜の葉バージョンがピカイチだそうです。そうなのか、これがブラッシュアップというやつか。

土鍋ご飯が炊けたところで、とだかさんが決めポーズ!誰だ、百万ドルの笑顔を向けてくれているのに鍋しか撮らなかったヤツは!

麺も出るからご飯は持ち帰りにもできますとありがたい申し出。ほんの一口だけいただいて、後はお土産にしていただきましょう。

こちらが本来の形、本日は牛モツと牛蒡のご飯です。美しいなあ。

持ち帰りを選択すると専用容器に入れてくれまして、食べられるだけ食べたらフタをしてくれる超合理的システム。食べきれないのが前提ってのがすごいな。

ちょいっと一口食べてみると、プリンプリンのモツの脂、土の香りが嬉しい牛蒡、コリコリ美味しいのはクルミか。シメのフリをしたツマミじゃないですか〜やだ〜。

香の物と味噌汁で飲むお酒もおいしい。うう、すでに満腹は通りこしたのに飲んで食べてしまう・・

しまった、最後じゃなかった。キリッと冷えて酸味が効いた・・なんて麺なんだろう、とにかく冷たくておいしい麺!隣の方が「満腹だからほんの3本にして!」と言ったら「遅れて来たんだからそんなこと言わせないよ」と残酷に盛る大将!

ぼくも満腹なので「ほんのひとすすり・・」と言ったら「わかりました、このくらい・・?いや、もう一回」と6すすりくらい盛ってくれた大将!自分のウマいもので客を満腹にさせるのが趣味なんだな。食の聖者だ。

さらにトドメ、ブドウ大福は求肥で包みたての超贅沢品。やわやわ〜な求肥にコッテリした餡、はじけるブドウ!やはり・・満腹でも食べてしまう!

文字通りお腹が弾けるほどいただいて、お酒もポンポンおかわりして、本当に税込12,000円ポッキリですって。これでは常に満席で当たり前、そうでなくてはおかしいね。あ、O尚さんが次回の予約を取っている。

大将「9人貸切の空きは・・・・ここか、最短で2024年の7月ですね」

O尚「じゃあそれでお願いします。これであと2年がんばれる!」

ホントに2年後だよ・・枠が余ったらまた声をかけてください。もう前日の連絡とかでもすっ飛んで来ますんで。恵命我神散を山ほど持って、いざ五反田!

食堂とだか 東京都品川区西五反田1-9-3 リバーライトビル B1F

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