飲み会記事の常として、ぼんやりとした記憶で書いております。味だけはがんばって覚えておりますが、会話はテキトーに書いてありますのでナナメに読んでください。
ここ2年ばかりほとんど行っているデザフェス。秋のデザフェスも行きました。今回一緒に行ったのは、アクセサリー作家N又さんとゲーム開発者兼デザイナーのPにーにゃす。
そしてイベントに行ったあとは、飲まないわけにはまいりません。
今回はN又さんが数軒推薦してくれたお店のうち、私がどうしても食べたい食材があったお店に決定。湯島駅と上野御徒町のどちらの駅からも徒歩数分の位置にあります、「純酒肴 吟」さんです。
名前の通り日本酒が豊富らしいので、その辺も決定の理由であるのは言うまでもありません。
開店前に着いてしまいましたが、「クエ入荷!」と大きく書いてありますね。
N又さん「これが今回のメインという噂の」
そう、今回はクエ鍋会。我々が予約したために、ついでに本日の看板メニューになったのでしょう。大きい魚ですから3人では食べきりませんよね。
あ、商い中の札に変わったから入りましょう。ここにもクエ入荷サインがありますね(クエ鍋希望の方は三日前に要予約とのこと)。
「クエ鍋コース」でお願いしてあるので、料理メニューは見なくても大丈夫。飲み物を選びましょう。
Pにー「とりあえずビールで」
N又さん「日本酒がいっぱいあるお店なんでしょ?辛口が好きなんだけどどれかな?」
そうですね、このメンバーで中では「澤屋まつもと純米」を飲む機会が多いですが、爽やかな辛口でよろしいかと。
N又さん「じゃあハイボールとその澤屋まつもとを半合お願いしようかな」
半合で注文できるのはいいですね。お値段もピッタリ半分です。
私はえーと‥しかしすごい種類だな!
店員さん「本日土曜日は一合千円以下の日本酒は全部600円ですので」
な、なんだって‥!?じゃあ厳選しないでかたっぱしからいきますか。とりあえず北関東最強クラスの美酒、鳳凰美田を願いまーす。一合で。
コースだからメニューは不要と言ったばかりですが、なんとなくメニューを見てしまいます。日替わりなのか週替わりなのか、手書きのメニューがたくさんあってすごいぞ。
殻付きカキのチーズ焼き!とり天カレー塩添え!生本シシャモ塩焼き!なんだここ、デキる店確定か‥?もちろんクエもおすすめメニューにありますとも。
刺身メニューもすさまじいラインナップですね。しかもハーフ&ハーフOKとかありがたい。マハタ、皮ハギ肝ポン酢、ホヤ塩辛に攻め込みたいところ。
N又さん「ホヤ塩辛いいね〜。お酒が多そうだからおすすめしたけど、美味しそうな店だね」
あ、そういう理由だったのですね。いやホント、メニューを見ているだけで飲めそうなお店です。
Pにー「・・ホヤ?ハタ?クエ?( ´•౪•`)」
デーンときました、澤屋まつもと純米と鳳凰美田無濾過本生!実は無濾過生と書いてある酒ならなんでも好きだったりします。
N又さん「ミもフタもないことを」
Pにー「えーと、ちょっと日本酒ってものを飲んでみたいのですが ( ´•౪•`)」
えっ、そうなの?いつもビールの後に甘いお酒というイメージ。
ではなみなみと注いでいただいたところで、お皿にこぼれたヤツを分けてあげましょう。
Pにー「いただきまーす‥あれ?もしかして日本酒っておいしいのでは? ٩( ‘ω’ )و」
N又さん「おいしい?じゃあこっちも飲んでみなよ」
Pにー「あれ?こっちはもっと好きかも」
なるほど、無濾過生より爽やか系がいいわけなのね。
ナス・レンコン・さつま揚げ等がズラリ。これはお通しなのか、鍋コースだから先付けということになるのか‥
N又さん「どれも美味しいねえ。レンコンがすごくいい感じ」
ですね。これでは一合で足りるわけがない。
店員さん「お造りの前に生ガキになります」
ギャー!岩牡蠣と勘違いしてしまいそうな巨大なヤツが来た!!
Pにー「・・( ´•౪•`)」
あ、Pにーは生ガキ苦手だったね!(←知ってた奴)
N又さん「そうなの?しょうがないなー、食べてあげるよ!」
おお、よかったなあ、Pにー。
Pにー「・・( ´•౪•`)」
N又さん「これは‥たまらないよー!ウマいよー!」
Pにー「‥おいしいならよかったです‥」
N又さん「ハイボールと日本酒半合じゃまるで足りなかったね。わかってたけど」
そうでしょうとも。次はお造りらしいのでこのまま日本酒でいきましょう。私は兵庫の琥泉、やはり無濾過生原酒を一合。
N又さん「辛口でオススメは?」
数値的にはさっきより辛口ですが、山口のお酒だからきっと口当たりがいい貴にしてみますか。
N又さん「本当だ、口に含むと甘く感じるけどビシッと辛口。日本酒の時は便利な人だね!」
そのかわりに蒸留酒はあまり知りません‥
店員さん「はい、お造りです。真ん中はもちろんクエになります。お醤油もいいですが、塩とライムでも美味しいのでぜひ試してみてください」
おおー、美しい!そして白身はライムに塩、珍しいハガツオ(だったと思う)にはカラシといった感じで色々楽しめるのですね。これは楽しい。
N又さん「生ガキもそうだったけど、普通にレモンじゃないのが面白い」
コハダ酢〆や炙りモノも入って美しいことこの上ない刺し盛り。包丁が冴えまくっていますね!どこから手をつけよう。
N又さん「まあ決まってるけどねー」
その通り、クエに決まっておりますねー。とりあえず醤油とワサビで‥
ギャー!という旨味の爆弾みたいなお味ではありません。でもプリプリ感と上品な脂がたまらなく後を引く。
N又さん「塩とライムもすごく合う!」
そこだけ聞くとテキーラのようですが、本当に合いますね。そしてその後に日本酒を‥ふはー!!これだ、これが日本酒だ!
Pにー「どれもすごくおいしいので、お刺身のあとの日本酒を試してみたいのですが」
すると入門編ではないですが、すっきり飲みやすい新潟の銘酒がいいのでは?さっきまつもとが美味しいって言っていたから、壱乃越州とかどうだろ。
N又さん「それは私も欲しいかも」
Pにー「クエを食べて、すぐお酒をちびり‥」
どう?
Pにー「!!٩( ‘ω’ )و!!」
N又さん「これはおいしかった反応かな?」
そうですね。どうやら気に入ったみたいです。
店員さん「はい、お待たせしました。クエ鍋になります」
おお、これぞふぐちりと並ぶ鍋の双璧、クエ鍋!
豪快の二文字がふさわしく、ドカンとクエが入っている!こんなすごいクエ鍋ははじめてだ〜!これはダシが出すぎるし、食べ応えもありすぎでしょう。
N又さん「クエ自体はじめてだ〜。さっき刺身で食べたけど」
鍋にすると核兵器級のウマさですので注意してください。
そろそろ煮えてきたかな?野菜の色がいい感じになってきた。
N又さん「はっ、煮えて忙しくなる前に」
そうだった。お互いグラスがカラですね。
私は山口の五橋でいきましょう。生酛で木桶という強烈な個性が楽しそうです。N又さんはそうですね、高知の南はいかがですか?たしか高知は淡麗辛口が多かったはず。
N又さん「じゃあそれでいこう」
Pにー「県によってちがうんですか?」
もちろん全部そうではありませんが、合う食べ物のせいか水のせいか、おおむね似た傾向になっているような。
ではクエ鍋をいただきましょう!ポックポクの白身のウマさはもちろんですが、とにかく皮と身の間の脂身とプルプルがたまらん!アンコウやスッポン等、コラーゲンたっぷり食材の鍋はウマすぎます。
N又さん「身もおいしいけど、ダシを吸った野菜もすごいね!」
これはいかんですねー。酒がすっとんでいく!食べて飲むのに忙しくて、撮った写真はこの一枚だけだった!
Pにー「これは・・٩( ‘ω’ )و お酒に合うとはこういうことですね」
N又さん「覚えてはいけないことを覚えてしまったね‥」
こんなダシで雑炊をやったら大変になることはわかっています。
N又さん「これは雑炊だけどお酒に合うやつだ」
そうですね。注文しておきましょう。
Pにーもすんなり飲めるであろう、日本酒会のメジャーリーガー獺祭様にご登場願いましょうか。これも一合600円ですか?いい日に来たなあ。
七味をパラリので、雑炊をいただきましょう!やはりものすごいダシ!!魚臭さは一切ない、旨味を抽出した汁だ‥なんとなくふぐちり後の雑炊にも似ている。白身魚のダシのゴールがコレなのか。
N又さん「これはちょっと止まらないよ〜。あれ、それだけで足りるの?」
えっ?いや、なんとなくわかっているので‥なあ、Pにーよ。
Pにー「はい。どうぞ鍋にある残り、全部いっちゃってください ٩( ‘ω’ )و」
N又さん「そんな〜、こんなにおいしいもの独り占めしちゃ悪いじゃないか」(と言いつつ全部自分のお椀に入れる)
刺身のつまも全部食べちゃったし、N又さんの通り過ぎた所は草一本残りませんね‥
N又さん「食材への感謝だよ〜う」
純酒肴 吟 東京都文京区湯島3-41-10 コスモビル2F-A号