11時近くというゆっくりした時刻にチェックアウトしたので、ケーキを食べておいてなんですが、割とすぐに昼飯です。さて、何を食べましょう。母と友人K、リクエストはありますか。
K「魚だな」
母「お寿司がいいかな」
昨日の昼の寿司がちょっとアレだったのでそうしましょう。
富山県は氷見市。立派な道の駅「ひみ番屋街」に寄りましてお土産を買って、そこの回転寿司の行列を横目に見ながら、車でわずか2・3分のところにあります
「すし屋の城光」さんにやってきました。やってきたというか、なんとなく寄りました。ご覧の通り、なぜ寄ろうかと思ったのか自分でもわからない、スルー必至の地味めな外観。駐車場もイマイチよくわからなかったのですが、細い道を挟んだ隣の民家との間にあるコンクリートのスペースです。
店に入ると7・8個のカウンター席とミニ座敷しかありません。お品書きは・・なんとホワイトボードのみ!なんと漢な店だ!当たり臭がプンプンしてきます。えーと、どうしようかな。
大将「地魚をおまかせで適当に握りましょうか」
それでお願いします。
と、軽やかな手つきであっという間に出てきましたのが
まずはイカ。ヤリイカだったかな?では醤油をつけて・・・
大将「味はついてますのでそのままどうぞ」
えっ?あ、ほんとだ。なんかかかっておりますね。ではパクリ。
新鮮なイカのコリくにゅな歯応え、ついているタレのうまさ・・3人が一斉に笑顔になります。もうこの店が大当たりなのは確定。
大将「ヒラメです。そのままどうぞ」
まさかとは思いますが、ネタごとにそれに合わせた味をつけているのでは・・・いや、何で味がついているかの見当はまるでつかないのですが。
大将「はい。醤油をつけなくていい寿司です」
ふはー、リアルミスター味っ子!もっともあちらはオール煮切り醤油でしたが。
トラフグが出てきました!これは私でもわかる、ポン酢と唐辛子。トラフグの寿司は初めてですが非常にうまい!
大将「今年は寒ブリがまるで獲れなくてねー、獲れても高くてとてもじゃないけど出せませんよ。かといってわけわからん産地のブリなんて出せませんし・・」
ここの大将、終始ボヤきながら手早く握ってくれます。ボヤき寿司と勝手に命名。
こちらはアラ。九州名物の大魚であるアラではなく、アラという名前のスズキに似た魚だそうです。やや、これは歯応えと味のバランスが素晴らしい。身の味が濃いスズキと言うか。おかわりしてしまいました。
そして激ウマのつみれ汁が出ます。母とKはこの辺で我慢できるず「ビール!」のかけ声。くそー。寿司屋で飲めんとは・・・
甘エビと白エビ。おお、白エビが白いまんまですね。美しい。甘い。うまい。
おや、鉄板焼きとかでコショウをガリガリするミルを持ち出しましたよ。ここ寿司屋ですよね?
大将「バイ貝です。このままどうぞ」
ふはっ!塩コショウですか!斬新だ。なんと!貝の甘みがパワーアップしてすげーうまい!
K「こ、これはビールに・・プハーっ!!」
合いすぎるだろうな。
そしてヒラメを今度は昆布締めで。いかにも酒に合いそうですが運転ですよ。
アジ・イワシと大好物の青物軍団。どれもこれも形がビシっと決まってますね。味もビシっと決まっていますよ。何で味をつけているかは知らない。
大将「ブリは高いんでガンドです。このままどうぞ」
ガンドはブリ未満のサイズのやつでしたっけ。でもこれはこれで歯応えがしっかりして身の味も濃いしうまいですよ。
ラストの10貫めがメジマグロ。本マグロ未満のやつですね。これは5キロ程度のサイズだそうですが・・うん、ちゃんとマグロ味ですごくうまい。脂がほとんどのらないだけですね。これもガンドも酒に合いそうだなあ。
追加で1つお願いを・・
ウニを頼んだら軍艦などではなく、名状しがたきウニのようなものが!そうか、こう来たか・・なんか色々なことを謝りたくなるうまさです。
おまかせ三人前、生ビール2杯、アラ・ウニ・玉子追加でなんと11,000円!おまかせが3千円しないくらいってこと?この味で?こんな店が近所にあったら月一以上のペースで通いますよ!
見事大当たりを引きました!氷見で素晴らしい寿司を食べたい方、回転寿司なんて並ばずこちらへどうぞ。そんなに高くないですよ。大将のボヤきのオマケ付き。
で、おうちに帰ったわけですが、最後にひみ番屋街でうまかったものを一つ。
これ安くて最高でした。
すし屋の城光 富山県氷見市間島1−50
ひみ番屋街 富山県氷見市北大町25−5