四万温泉「地酒の宿・中村屋」さん、夕食の本番です。
ズラリと並んだ夕食。どこから攻めよう・・まずは一応ベジファーストですかね。えーと、野菜・・
あ、なますの下部に大根が。葉野菜の方がいいとか聞きますが、まあ順番的にも前菜に当たるコレからいきましょう。
こちらは煮物・・煮物がモツ煮!なんと漢らしい。群馬には日本一有名らしいモツ煮屋さんがありまして、そちらの影響かどうかは知りませんが、モツ煮はピリ辛味が多い気がします。こちらもピリ辛。うん、うまい。
群馬栃木といった海なし県の旅館におけるエース、ニジマス。鮎より華に欠けますが、一年中が旬のマルチプレイヤー。実は割と好きです。見事な焼き色ですね。頭も骨もやっつけてしまいますよ。
そして主役の馬刺しにいきましょう。予約後に「馬刺しが苦手でしたらマグロに変更もできますが」とご丁寧な連絡をいただきましたが、いや、変更されては困ります。コレが私の中ではメインです。馬刺しはもちろんですが、タテガミが嬉しい。素晴らしく上品な脂の味。ニンニクとショウガ用に醤油コーナーが2つあるのも嬉しい(冒頭の写真参照)。
馬肉は牛肉よりも日本酒に合う気がします、私の中では。そんなわけでちょっと酒が進みすすぎますよ。
おや、馬刺しの裏に何かいる。おお、刺身こんにゃく。グンマー帝国が全国シェア9割を誇る看板商品、こんにゃくですね。その昔、近所のこんにゃく屋の爺さんが金の指輪を何個もつけていたのを思い出します。「芋なんてロクに使わねーで水でカサを増やすんだから儲かるにー」と自らネタバレしておりましたが、なるほどローカロリーなわけです。あ、ここのは青ノリが入っておりますね。
この透明な物体はなんじゃらホイ?氷?お品書きを見ると・・アロエ!プニプニして面白うまいです。こんにゃくとアロエを最初に食べた方が、ベジファースト的効果が高かったような気がしたのは忘れましょう。
しかし温泉にタテガミ(ほとんどコラーゲン)にアロエ!なんとお肌によろしい宿でしょう!日本酒も肌にいいとされていますから、実は女子旅向きなのでは?
「天ぷらとご飯お持ちしましたー」
ナヌっ、最初の巨大お盆だけでも完食が危ういのに、これまたボリューム満点な天ぷらが!と恐る恐る見ると・・まあ、あら!フキノトウがいるじゃないですか。こんなもん「水芭蕉・純米吟醸」に合わないはずがないじゃないですか!
あ、鍋は自分のタイミングで火をつけるのでしたね。そろそろつけよう。何の鍋だろう。「上州豚紙鍋」ですか。グンマーは豚も特産品なのです、実は。
やあ、煮えた煮えた。群馬とは思えぬ上品なスープがウマい。モツ煮は漢な味ですが、こちらはまた違った雰囲気の優しい味付けですね。要約すると、酒がすすむ。
ご飯と一緒にやってきたけんちん汁。具沢山とありましたが、うわー、看板に偽りなし。今日のけんちん汁はビューだよビューだよほら!と言いたくなる具の山。ごま油がきいてウマいですね。これも美容によろしそうな繊維祭り。
そしてご飯がお釜ごとくるのは完全に想定外でした・・ちらっと見えるコンブがまたセクシーな、素晴らしい銀シャリですが・・
では食べてみましょう。ふはっ、うまい!外のご飯でこんなにうまいの久しぶりなような。これを塩だけで握っても酒がバンバン飲めるような気がします。
酒も食べ物もなんとか片付いたかな・・?ああ、デザートがありました。おや、下に黒蜜と葛きりがありますね。葛きりってちょっと好きなので嬉しい。
食後しばらくしてから結局もう一杯。しかし大吟醸きき酒セットなしのノーマルプランだと、一部屋を一人で使っても税別9351円なんですよね。あれだけ料理が出て。しかも酒は酒屋さんの価格という。ウチから車でたった2時間だし、いいなあ、ここ・・
そして夜になると何もない、スナックすらもない四万の街。聞こえるのは川のせせらぎ(結構な急流)ばかり。いやー、飲むか風呂入るか寝るしかない。かるたの絵はエッチですが、実はエッチな店は一つもないというね。これだ!これが温泉だ!!
次回朝食です。
地酒の宿・中村屋 群馬県吾妻郡中之条町四万4237 駐車場は無料の公共駐車場です
今度、この中村屋さんに泊まる予定のものです。中村屋さんをレビューしているブログはいくつもありましたが、こちらはどこよりご飯がおいしそうに見えた記事でした!
行くのがより楽しみになりました。ありがとうございます。
おいしそうというお言葉ありがとうございます。
実際はもっとおいしい料理とすばらしいお風呂を楽しんでください。