登場人物は実在の人物と関係あるようなないような感じです。お店と料理に関しては実在します。
うーん、唐突にワンさまやニャンさまをさわりたくなった。いつものところに行くか‥一人でも一向にかまわないけど、せっかくだから他に行きたい人とかいないかしら。
「俺の出番がやってきましたか」
あら、先日一緒に岩下の新生姜を研究したKきゃわさん。そうか、元猫屋敷出身でしたね‥!よし、行こう!
というわけでつくば市の某施設に向かいます。そうだ、近くに気になるメシ屋が数店あるから、どこかに寄っていきますよ。
Kきゃわ「そんなこったろうとお腹へらしてありますんで、どーぞ」
では一人では入りにくい、キレイなカフェと思われるお店に行きましょうか。その名もかっこいい研究学園駅のすぐ近くにイーアスつくばという大規模ショッピングモールがありまして、その敷地内(イーアスの建物内ではない)にあるお店。グーグル先生によると、たぶんここだと思うのですが‥
aoioto‥ドリンク&デザートテイクアウトってあるから、ここだ。「アオイオト」さんというお店で、花屋さんの隣にできたオシャンでおいしいカフェという噂を聞きました。
Kきゃわ「なるほど、屋根が青いのは店名由来でしたか」
店内に足を踏み入れると‥ほら、青メインの内装に、隣の花屋さんのモノかしら、多数の観葉植物。
Kきゃわ「うわー。俺らが来ていいお店だったんですかね‥!」
大丈夫‥じゃないかもしれない。でもほら、綺麗なお姉さんがテーブル席に案内してくださいますよ。
壁一面はアオイオトさんの名に恥じない、とにかく青!でもピカソの青の時代等の青とは違って、ノーメランコリック。落ち着く空間になっております。
Kきゃわ「植物の緑と壁の青‥!清々しすぎて普段の己の行状が‥」
なんなんだ?黒とかダークグレーな行状なのか?
まあメニューを見ましょうよ。あら、土日祝はランチにミニハーブティーがつくんですって。あれれ、今日は月曜日でしたか。
Kきゃわ「すっかり忘れてましたが、振替休日っすね!」
おお、ではレモングラスティーをゲットですね。
そのランチはどんなのがあるのかな。まずは5食限定という「スペシャリテ」!今日はなんじゃろ‥ホタテと自家製ベーコンのグラタンに7種の煮豆付‥?ちょっと待て、どうやってもウマいだろそんなもん!しかも5食限定というのが心を揺さぶって困る。
Kきゃわ「自家製ベーコンという言葉が心を直接殴りつけてきます」
「世界ライス」という興味深いネーミングのメニュー、本日は「香り鶏を使ったフレンチカレー」だそうです。香り鶏をトマトと生クリームで煮込んだカレー‥単語それぞれがすでに大量破壊兵器。
困ったな〜。Kきゃわさんは?
Kきゃわ「悩みますわ〜。スペシャリテのスペシャルっぷりも見たいけど、やっぱりこんなオシャンなお店じゃあ、キッシュプレートなんていきたいじゃないですか。サラダに根菜のマリネに7種の煮豆とか、なんだか健康になりそうだし」
Kきゃわ「しかもその上にお野菜たっぷりのキッシュなんてありますよ?お野菜たっぷり!この俺のカラダが浄化されちまうんですかい?」
ご心配なく‥ほら、次のページをご覧なさい。
Kきゃわ「キッシュの王道キッシュ・ロレーヌ‥自家製ベーコンとアメ色たまねぎ‥自家製ベーコンがここでも来た!こ、これだ!」
やっぱり!では私は世界ライス、本日は鶏のフレンチカレーでしたね。それで願いまーす。
青いなにかに包まれたなにかとミニハーブティーが届きました。やあ、たしかにレモングラスの香り。ハーブティー体験が少ないためよくわかりませんが、間違いなくほっこりしたので、きっと良いお茶です。
Kきゃわ「落ち着きますわ〜。ところでこの青いのは‥あ、フォークでした」
こっちはスプーンだ。そうか、そちらキッシュ、こちらカレーですからね。
ハーブティーが終わる頃合いにサラダがやってまいりました。まあ、なんとフォトジェニックな。
店員さん「本日のドレッシングはポンカンとレモンになります」
まあ、なんと柑橘な。
Kきゃわ「新生姜ドレッシング以来の驚きだ〜」
‥わりと最近ですね。
パクリと食べたら、めちゃめちゃ爽やかでウマいぞ、コレ‥
Kきゃわ「ここまで塩と油に依存しないドレッシングは初めてかもしれません」
ひたすら柑橘の爽やかさで攻め立てて、しかも全く飽きませんね。
Kきゃわ「緑黄色野菜を突き抜けた、超弩級に緑が濃いこの葉っぱ、なんだろ‥」
ツバキの葉クラスの緑っぷりと厚みですが、変なクセがなくてざっくりした感じでおいしい。そしてその他豆やらなんやら、軽く10種以上の野菜が入っています。このサラダはいいなあ。
Kきゃわ「明日血液検査とか受けたくなりますね」
サラダを食べ終えてニヤニヤしていたら、メインのお皿が運ばれてきました。こちらが私の世界ライス、香り鶏のフレンチカレー‥ですが‥
Kきゃわ「俺の知っているカレーと違うみたいですよ」
私の知っているカレーともちょっと違いますね‥店舗だけでなく、カレーまでオシャンか!
Kきゃわ「こっちのキッシュプレート、インスタ映えのお手本みたいな感じに」
むやみやたらと#をつけたくなりますね、これは!
Kきゃわ「キッシュといえば、やたらと鋭角なヤツってイメージだったのですが。三角定規でいえば細長い方」
プレートの端っこにのっているキッシュといえばそんな感じですね。でもこれは‥
Kきゃわ「90・45・45の定規でした!」
こちらのカレーも改めて見ると、思わずインスタを始めたくなるビジュアル。ゴロゴロチキンに雑穀米、上にトマトという構成ですね。お店は青いけどカレーは赤っぽい雰囲気。立体絵画だ。
ヨーグルトもついております。
店員さん「りんごとレモンのキャラメルソースをお好みで加えていただくのですが、カレーの方にヨーグルトを混ぜてもおいしいのでお試しください」
あ、カレーに?なんですかそのインドカレーみたいな技は!ぜひやります。
ではカレーにとりかかりましょう‥
Kきゃわ「うわあ、キッシュが!キッシュがあぁ〜!」
ど、どうしました?
Kきゃわ「表面カリッカリで中がフワッフワ。粉々しさを微塵も感じさせない上に、どこをどう食べてももれなくベーコンが口に入ってくる親切設計なんです」
つまりものすごく美味しいわけですね?
Kきゃわ「おいしいよぉ〜。ヒンナヒンナ〜」
こっちも負けられません。食べましょう。ところでこのプチトマトはどんなタイミングで‥おや、センターでトマトを固定しているのはポテサラじゃないですか。これは和風カレーのジャガイモ的なポジションかな?
とりあえずカレーを一口いただきましょう。カレーをご飯にまぶして食べるというより、カレーソースがかかったチキンをおかずにしてご飯を食べる感じですね。
なんだこの豊かなフォンとトマトの旨味は‥辛さはほとんどない、カレーの必殺技クミンもそんなに主張しない、コクうまとはこのことだ!というマイルドカレー。しっかり煮込まれたチキンがたまらん。
プチトマトやポテサラは口直しかと思いましたが、刺激的な味はないので単純に具材として楽しみましょう。プチトマトとチキンとトマトたっぷりカレーを同時に頬張って、幸せでないはずはない。
味変といえばそうだ、ヨーグルトをかけてもウマいのでしたね。どろりとかけていただきましょう。
‥この組み合わせは知っている‥突如皿の上に欧風タンドリーチキンが現れた!オシャンでウマいとか反則だっ!反則!あっという間に食べちゃったよ!
半分残ったヨーグルトで余韻を楽しみましょう。キャラメルソースもあれば買って帰りたいおいしさ。
Kきゃわ「入ってくるときに黒いチーズケーキって書いてあったんで、食べてみたかったのですが」
別に急ぐ旅ではなし、食べていけばいいじゃないですか。
Kきゃわ「ところが鈍角で分厚く、しかもベーコンたっぷりなキッシュと、見た目よりしっかりした量の煮豆がですね‥残念ですが、ケーキはもう入らない」
なるほど、豆か。チリビーンズとかフェジョアーダとかひよこ豆のカレーとか、豆は本当に油断なりませんからね‥瞬く間にお腹いっぱいになる。
Kきゃわ「オシャンなカフェメニューとは思えぬボリュームでした。これは機会があればスペシャリテもいってみたいですね」
そちらはたぶんもっとボリュームがあって、結局黒いチーズケーキの謎は解けぬまま‥
Kきゃわ「はっ!」
アオイオト(aoioto) 茨城県つくば市研究学園5-19 イーアスつくば アウトモール