料亭旅館に温泉露天風呂付きというチートっぷりはどうだ…しかも朝メシがやっぱり最高!無敵か! 人丸花壇・朝食と風呂編(明石市)

人丸花壇さんの蛸づくし会席で明石蛸をたっぷりと楽しみました。

でも旅館の楽しみは夕食だけではありません。そうです、朝メシとフロ!かのつげ義春氏も「温泉のない旅なんて、旅のうちにはいらんよ」と作品内で喝破されておりました。私は足が伸ばせる湯船ならだいたいオッケー派ですが、やっぱり温泉なら嬉しさはひとしおです。

というわけで、ここ人丸花壇さんの部屋・風呂・朝食を見てみましょう。

やたらと広い駐車場に車を置いてチェックイン。2人の仲居さんに館内の説明をしていただき、夕食と朝食の時間を指定したらお茶を飲んでひと息つきましょう。最近は東横インばっかりだけど、やっぱり和風旅館の雰囲気は好きだなあ。

部屋は10畳くらいはある(数えてはいない)広い部屋です。DXタイプにしたのでバス・トイレつき。温泉があるから風呂はいらんと思ったけど、なんとなくバスつきにしてしまった。

建物そのものは新しくない‥いや、古いですが、掃除はバッチリ行き届いています。ナノイーか何かのキカイも空調も完備で快適そのもの。

冷蔵庫は空ですので、寝る時枕元に置いておく用のさんぴん茶を冷やしておくとしましょう‥なんだ、しっかり冷水入りポットがあったじゃないか。しかもたっぷりの量なので、結局さんぴん茶の出番はありませんでした。

今どきは当たり前な気もしますが、館内全部無料Wi-Fiです。

タオルは丁子染なのですね。非常に肌触りがいいタイプです。よし、晩飯の前に風呂に直行!

時間で男女の浴場が入れ替わるタイプで、晩飯前は露天風呂なしの浴場でした。ついでに先客の方がいたので写真もなし。脱衣所にタオルがたくさん置いてあったのが嬉しかった。

実はいつも朝風呂がメインの私、朝食前に風呂場に向かいます。この時間の男湯は露天付きだったはず〜!

途中の通路に古ぼけた風呂桶があります。なんと明治42年に当時皇太子であった大正天皇がこちらに宿泊される際にあつらえた桶ということ。

当時は最新鋭の浴槽だったのでしょうか?今見るとローマの浴場技師もマネできそうなシンプルでコンパクトな風呂ですね。これはこれで味があるので入ってみたい。

天然療養温泉!明石温泉なんてあるの知らなかったぞ。鉄・カルシウム・ナトリウムを含む塩味および金味、黄褐色‥同じ兵庫だし、有馬の金の湯の仲間なのかな?

わ〜い、貸切じゃ〜い!貸切となれば内湯はスルーして

露天に直行だ〜!檜ではなく槇の風呂!関西で風呂の高級材といえば槇の木なんだそうです。

なんとなく金色なお湯はぬるめで非常にいいお湯です。ず〜っと入っていたくなる‥しかしアレだ、料亭旅館で温泉露天風呂つきってチートじゃないの?最高だよこんなの!

ホッカホカに茹だったところで朝食会場に行きましょう。夕食は部屋出しですが朝食は会場食。さかなクンさんのタコの絵がお出迎えしてくれますよ。

ジェントルな方に案内されたテーブルにはズラリと並ぶウマそうなあれこれ。

ご飯とみそ汁は席についたら持ってきてくれる式です。ご飯がミニおひつで来てしまったけど、本日は昼も夜もバッチリ食べると思う。おかわり禁止のセルフ縛りプレイ開始、開始〜。

やはり朝はサラダがあるとスッキリします。なんとなくベジファーストでもある。ドレッシングもおひたしも上品なおいしさで胃が回転を始めましたよ!

さすが料亭旅館、ダシが香るみそ汁はこれだけで白メシ2膳はいけてしまいそうな勢いです。異国のみそ汁は本当に面白おいしい。さらに言うと、油揚げのみそ汁大好き!

みそ汁で2膳いけると言ったな、アレは嘘だ。このピカピカの銀シャリだけで2膳くらいペロリといけますよ。コレをおかわり禁止‥?難易度ヘルモードじゃないの?

ホカホカのだし巻き卵は思わずニコニコするおいしさ。幸せだなあ。

漬け物と昆布の佃煮なんて強力極まりないおかわり推進剤もバッチリ揃います。

焼きかまぼこ?かまぼこ形状のちくわ?属性がわからんけど、とりあえず板わさということで。こんなの朝から飲みたくなっちゃうじゃないですか〜やだ〜。

しかし海辺の練り物って特別感ありますよね。さりげな〜く置いてあるけど、めちゃめちゃウマいことが多い。これもソレでした。さ、酒ぇ‥

唯一フタがしてあったお碗を開けたら、これは素敵!目にも鮮やかな炊き合わせでした。

どれも丁寧に煮付けられてすごくおいしい。これが入った重箱や弁当を持って花見をしたい。

しかしこの炊き合わせというもの、「朝食に出るとゼイタクな気分になる番付」では湯豆腐と並ぶ大関かもしれん。横綱?それは次回の文化部集会で決めましょう。

炊き合わせでニコニコしていたあたりでやって来たのが焼きたての鮭!うぐっ、こ、これは‥え〜い、半膳だけおかわりしちゃえ!だって‥すんごくウマい鮭ですよ!このメニューでおかわり禁止なんて無理ゲーだ無理ゲー!

旅館の朝メシによくある固形燃料モノがないのか、珍しいな〜とか思いながらお腹も心もまんぞく。ごちそうさまでした。

朝食バイキングとかモーニングビュッフェとか書いてある宿は、もう検討の対象にならない‥やはりこういうビシっとした朝食が好きです。理由は知りません。

チェックアウトの時間いっぱいまでゴロゴロして出発!玄関先までお見送りいただきました。

気になるお値段は‥いくらだったかな。お酒を入れて3万ちょっとだったから蛸づくし会席と一泊で25000円くらいなのかな?

金額の感覚は人次第ですが、私の中では間違いなくお値段以上!だってご飯・風呂・部屋・仲居さんたちの全部が素晴らしいんですよ!こんなのまた来るって!鯛づくしor板長おまかせ会席、待っておれよ‥!

人丸花壇 兵庫県明石市大蔵天神町21-22

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