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岐阜・滋賀と観光をして、そろそろ向かえばチェックインにちょうどいい時間かな?明石へと向かいましょう。
大蔵谷ICを降りて人丸前駅方面に向かいまして、明石海峡大橋が見えた〜。かっけ〜。あれ?先週渡ったよね‥また来ちゃったね‥
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大橋の近くにあります、三つ葉葵に控えおろうと言われているような立派な建物。こちらが本日宿泊の宿「料亭旅館 人丸花壇」さんです。
三宮の人丸花壇・鯛庵さんが素晴らしく美味しかった‥本店たるこちら、期待のハードルはガン上がりです。
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広々とした部屋に案内してもらい、お茶をいただきながら仲居さんの説明を聞きます。おおそうだ、夕食スタートと同時にお酒が必要なわたくし、先に注文しておきましょう。飲み物メニューを見せてください。
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見るからに高級な旅館です、お飲み物もさぞかしおたか‥あら、プレモルの生中が600円か。どうやらお手頃価格のようですね。
値段の参考にはなるけど、結局ビールは飲まないんだなこれが。日本酒の銘柄は何があるのでしょう。
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やあやあ、6種のうち5つが明石のお酒で一番下が姫路。ずらりとご当地のお酒が揃いましたね。よし、明石鯛の純米をいただきましょう。ボトルって四合瓶ですよね。ジャストサイズ!
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焼酎もいいところが揃っていますね。四合瓶が尽きたら鉄幹のロックに切り替えようかな。
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一品料理メニューもあるのか。蛸に鯛といかにも明石の海。そう、ここは明石!というわけで、本日は蛸づくし会席をお願いしてあります。
鯛づくしと悩むところですが、そちらは2名様より。さらに一番の理由は、今頃記事を書いていますが実はこれ、8月頭の話…そう、明石蛸の旬まっさかり!
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嬉しい部屋食です。指定の時間ピッタリに仲居さんがお盆を持って登場。まあ、氷に青竹で目にも涼しいじゃありませんか。
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お酒も氷と共にやってきました。半夏生はちょっと過ぎたけど、夏のタコ祭り開催、開催〜。
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氷が入った鉢はタコが描かれています。そしてガラスのとっくりに切子のグラスと、飲む前から目で楽しませてくれる見事な布陣であります。
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パカっと竹を開けたら手の込んだ酒肴!もちろんタコ、在席!
ご当地名物いかなごの釘煮は煮るというよりサッと炊いたもの。こんな釘煮もあるのだな。飯の友より酒の友なお味でうれしい。
酒の友といえば、右上のタコの塩辛が酒どろぼう!つまり塩辛ならぬ酒盗?タコのキモってこんな深い旨味があるのか〜。マネしたい…けど、タコ肝って見ないな…
生のタコを丸ごと買う機会はあまりないし、スルメイカみたいにデーンと大きなワタが入っているわけではないのでしょう、たぶん。
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これまたツマミ能力値が高いのがタコのもろみ漬け!クニクニのタコにもろみの甘ウマさがからんで鉄板ですよこんなの。こちらは白メシにも合わせてみたいな。
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和食の華たるお椀は野菜のすりながし‥そこに浮かぶは珍味中の珍味、海藤花!
仲居さんの説明によるとなんとタコの卵ですって。見た目が藤の花のようということで海藤花(かいとうげ)だそうです。もちろん初めて!いただきましょう。
わ〜、プチプチしておもしろ〜い。やはり魚卵はウマいなあ。そしてダシのうまいこと、すりながしの優しいこと。これだ、これが酒を飲めるお椀だ!
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お次はタコぶつ!明石のタコのぶつ!お皿が大きいためか写真では小さく見えますが、サイコロキャラメルくらいの迫力サイズです。元のタコさんは相当大きいなこりゃ。
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ゴリっ、プリっと音がしそうなたくましい弾力!噛めば噛むほど飛び出すタコのうまうま汁!ぐあ〜、こりゃブランドにもなるわ!うんめぇ〜。
巨大でゴリゴリマッチョなのにやたらと嚙み切りやすいなと思ったら、しっかり隠し包丁が入っていました。
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タコぶつと一緒にやってきたのはタコの薄造りでございます。ビューティフル…
こちらを醤油でなく梅のタレでいただきま〜す。
ブツ切りとはガラリと変わって、くに〜んと歯を受け止めて、粘膜にまとわりつくやたらと艶っぽい食感。スッキリした梅ダレと合わせるとお酒が進んで困る!鱧の湯引きと争う夏の涼味最強の一角だ!
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吸盤もコリコリ楽しい…はて、キュウリの下の物体は?あの〜仲居さん、これってもしかして‥やっぱり白子ですか!タコの白子は初めてだぞ。
鮭やタラのそれよりネットリ感と密度が高いけど味は澄んでいる‥気がする。とにかく白子うまいよ白子。
海藤花と白子をまとめて食べる贅沢!でもお腹の中でタコの子が生まれやしないだろうな。
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蛸づくし会席なのでまだまだタコが出ますよ〜。タコの柔らか煮が登場です。
肉でもなんでも柔らかさには重きを置かない私ですが…これにはビックリ。口に入れた途端、ほぐれるようにとろけてしまった!そのほぐれとろけると同時に広がる煮汁のおいしさにまたびっくり。
カレーだけでなくタコも飲み物とは恐れ入りました。はぇ〜、柔らかさがうまさに直結することもあるんだなあ。
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いきなり煮豆が出てきたぞ。もちろんタコ入り。こちらの旅館の名物料理、蛸豆日の出焼きだそうです。
日の出…コレだな。よし、陽の光を解放せねば。
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黄身をプツン、とろ〜ん。は〜い、日の出!よく混ぜていただきまーす。
おっと、驚くくらい甘かった!タコぜんざいかというくらい甘い…けど、なんか後を引くな。
甘い豆、甘いタコ、黄身…未知の味なれど不思議だ、しっかりお酒のつまみになる。糖質とタンパク質どちらもたっぷりなので筋トレ後に最適かもしれん。
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揚げ物が出てきたということは終盤戦でしょうか。オクラにナスにズッキーニと夏野菜が並びます。あれ、タコは?
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あっ、このかりんとうみたいなの?驚くじゃありませんか、蛸墨の天ぷら!イカ墨はよく食べるけどタコ墨とは〜。
お味はほんのり甘い魚介エキス味というのか。他に例えるものがないけど、え〜と…そう、やっぱりイカ墨みたいな味です。しょっぱい辛いじゃなくて、味の素とか昆布とかそういった旨味!
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料理の最後は蛸酢です。酢だこなんてあるくらいですから、蛸と酢の相性は最高に決まっています。
酢味噌と酢の二段構えにむっちり身が詰まったタコの食感がステキ〜。
いつの間にやら明石鯛がカラになって焼酎に切り替えていましたが、これは再度日本酒を呼び戻したくなりますよ。
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食事は蛸飯に赤出汁、香の物。ほんのり甘い蛸飯はこれでもかとタコの旨味を吸い込んで、お酒が飲めるご飯。赤出汁は味噌もダシも濃厚でおいしい。漬け物もこれまた…
だからっ、最後の食事がお酒に合うってどういうことよ!焼酎のロックを追加しちゃったじゃないの。
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さすがにデザートにはタコさんいなかった!いや、タピオカタコスミくらい出てしまいそうでハラハラしていました。
大満腹で大満足、素晴らしい食事でした。生で茹でて焼いて煮て揚げてのタコさん七変化…いやさ、10か11変化?全く飽きることもなく明石蛸の本気を見せていただきました!最高だ!
これは鯛づくしも挑戦しなくてはならんな〜。誰かさらってこなくては…
次回は風呂・部屋・朝食編です。
人丸花壇 兵庫県明石市大蔵天神町21-22