東京には空がないらしいですが、グンマには海がない。サカナスキーとしてはなかなかに切実な問題です。
内陸でウマい魚を食べるには?これはもうお寿司屋さんに限るような気がして近辺を調べるのですが・・まあね、その情報の少ないこと少ないこと。口コミ評価なんてどうでもいいのですが、せめて昼営業の有無くらいは知りたいのになあ・・
わからんからには行ってみる他ない。やっていなかった場合に備えて周りに他のランチスポットがある寿司屋は・・よし、ここにしてみよう。
リトルブラジルとして名を馳せる邑楽郡大泉町。おとなり邑楽町との境目くらい、西邑楽高校の近くにあります「海幸」さんにやってまいりました。かいこうさんと読む、と思う。
駐車場の空き、ヨシ!のれん、ヨシ!入店可能を確認!テイクオ〜フ。
時刻は11時半ジャスト、開店時間ピッタリなようで先客はナシ。大将に軽く頭を下げながらカウンター席に座りましょう。
メニューはこれか。やあ、土日もランチサービスがあるのだな。グランドメニューはないのかなと見回したところ、置いてあるのはこれ1枚。昼はランチを食べろということですね。「お寿司をたくさん食べたい方に」という松ランチを願いま〜す。
寿司屋さんのお茶はまことにウマい。湯呑みがデデンと大きいのも頼もしい。
キョロキョロしていたらPanasonicラグビー部のサインがチラチラ見えますね。そうか、パナソニックのグンマ工場がすぐ近くだもんな。案外選手も来るのかもしれん。
軽快に握っていた大将が「はいお待たせしました」と置いたのは、どう撮っても見切れるなが〜いお皿!
ビューティフルと思わずため息がもれるグッドルッキング。いやはや、ランチでこんなに美しいお寿司が出てくるとは。ふらっと入ったパチ屋で猛連チャンをしてしまった時のような喜び!してやったり!
イカ、エビ、赤身といった永遠の定番アイテムもビシッと形が決まっています。エビさんの鮮やかさからビンビン伝わる大将のウデマエ!
巻物もお見事。スーパー食いしん坊で言う「パン型」にふんわり巻かれた鉄火とカッパ!
シャリまでスパッと断ち切られ、包丁の冴えが窺い知れます。ワサビの効いたカッパ巻きって実は大好きなんだな。
この辺で出てくるお椀はシジミの吸い物ですよ。二日酔いの朝に出されたらむせび泣く自信がある。
甘く優しいタマゴで一息ついて、醤油が強すぎないイクラと海苔のコンビネーションを楽しんで、季節のカツオに・・ぐはふは、まさしく初鰹!スカッと澄み切った旨味がすごい!
カツオに興奮していたらアツアツの茶碗蒸しが登場しました。温泉旅館の晩メシに出ると順番や役割に少し戸惑う存在ですが、寿司の途中ではすごく嬉しいから不思議なもんだ。
メインディッシュはこのブロックになるのでしょう。中トロ2貫に挟まれた白身は・・聞かなかったけどスズキのような気がした。
あつ森では「またか〜」と言われてしまいがちですが、寿司ネタとなると堂々たる主役クラスです。
こちらは主役クラスどころか永遠の金看板!堂々たる三冠ネタ、中トロ!適度な塩梅の酢飯とたっぷりした脂のぶつかり合いはゴジラ対コングを思わせる最高の組み合わせです。しかも2貫!このセットで1600円はお得が過ぎるな!
ふう美味しかった・・お茶をおかわりして落ち着くと、サバとか一仕事してあるネタを食べてみたくなってきた。裏面に単品メニューがあるのかな?よいしょ。
なぬっ、小肌・・しかも150円って食べないわけにいかんでしょう。すみませ〜ん。
おかしい、かつおをお願いしてしまった。だってウマかったんだもの。わざわざ新しいゲタにガリまでたっぷりつけて出してくれて、これで150円?どんなに素敵な商売をされているんですか大将!まいった〜。
あげくのとどめに食後のコーヒーまで出てきた。なんだなんだ、地域密着のお寿司屋さんってやっぱり最高なのか。これは情報が少ないお店を足で探してシリーズ化するしかないか・・需要?ぼくが必要なんだ。
海幸 群馬県邑楽郡大泉町朝日4-8-10