
グンマ南部の民が新幹線を利用するには、ひとまず埼玉の熊谷駅まで行かねばなりません。それこそ東海道でも北陸でもなんでも全部そうなんです。
熊谷駅までの移動はクルマ。ほぼ確実に利用する、いわば大動脈が国道407号線。そこを通る時、きっとみなさん気になっているであろう看板があります。

「おいしく楽しく旨いらーめん」と書かれた、デカくて赤い‥まるで馬場さんのような看板。なんとあの有名な「翔んで埼玉」にも登場しています。1時間39分過ぎくらい、春日部に家を建てるなんて‥というシーンでチラっとね。
ず〜っと気になりつつも、なんとなく巡り合わせが悪くて入らないまま10ウン年。積年の謎を追って、埼玉深淵の地である熊谷へと向かったーー。

片側二車線な上に中央分離帯もある。熊谷方面から向かったらどうやって入るんだろうと思っていましたが、右折レーンがある交差点の角だった。南北どちらからでもアクセス良好だったのね。
お店の名前は「らぁめんダイニング三峰 熊谷店」さん。ラーメン店としては大きめな店舗に広々とした駐車場。ちょっとしたファミレスくらいはあるのではないでしょうか。後で調べたら道理で、熊谷や深谷に数店舗を構えるグループ店のようです。なお本店はとんかつ屋さんらしい。

タオルはちまきのお兄さんが「らっしゃっせー!」なんて、いかにもなラーメン店ではありません。それこそファミレスのような服装の方が穏やかに席まで案内してくれます。
マンガがやたらと揃えてあるな。絵本もあるということは、ターゲットはやはりファミリーまるごと。ファミレスならぬファミラーなのか。

あっ、メニューは硬派なラーメン店な感じなのね。推しは将軍辛みそら〜めん。あとは味噌・醤油・担々麺・つけ麺。
餃子やからあげのセットもできるようですが、それより気になるのがご飯。普通の白メシ3サイズにダイブ飯やおじやご飯とよりどりみどり。つまりアレか、ご飯を入れてシメるが吉ということなのか。

濃厚石焼カレーつけ麺なんかもあるんだね。しかもチーズトッピング可?なるほど、こいつは確かに卵つきのおじやご飯を投入したくなるというもの。
まあ最初だし、イチオシの将軍辛みそで行ってみるとしよう。ご飯か‥辛みそとご飯はそりゃうまいだろうけどね‥ここは自重させてください。体重計が怖い。

ものの3・4分で登場しました、将軍辛みそら〜めん・中辛!素晴らしいオペレーションですが、もしかしてマンガ読むヒマなんて無いのでは?
内面のマグマを感じさせる赤味を帯びたスープ。中辛とはいえ結構辛いのかしら。いざという時はたっぷりコーンが緩衝剤となってくれる、と思う。

恐る恐るスープをすすると、確かに辛い‥けど、なんというか‥中辛だ。間違いなく中辛ですよ。辣油的な辛味がピリッと来るけど引くのも早い。ひき肉や胡麻のような旨味がしっかりとして‥これってホントに辛みそなのかな?担々麺で〜すと出されても違和感がないかも。

麺はみそに嬉しい、少し黄色く少し太いもっちり中華麺。なんてうまい麺だ!とはなりませんが、ものすごい安心感。あとそうだ、大盛りコールの覚えはないのに結構な量が入っています。

手作りというメンマはシャキとクニャのバランス良好で単独のおつまみにもなりそう。半玉とはいえ卵がついてくるのも嬉しいですね。
みそには鉄板のもやしに、そして‥やっぱりうまいよひき肉。メニューをよく見たら「激旨ミンチ増量150円」なんてトッピングがあったのも納得。今からでも増量した〜い。

一枚ついてきたチャーシューも煮豚タイプでよくできていて、チャーシューひき肉丼にするためにライスが欲しくなっちゃった。将軍ラーメンをお願いする際にはミンチとライスが必須科目!覚えました。ちょっと麺が多いところにライスも足さねばいかんのか‥ま、小ライスにして後で歩けばヨシということにしておこう。
そしてこうもお肉メニューがうまいということは、本店のとんかつも期待を持っていいのでは?そう遠くもないようだから後で行ってみよう。
らぁめんダイニング三峰 埼玉県熊谷市中奈良善能寺1889-6