同じお寿司屋さんに通うとネタの移り変わりが楽しいですね。というわけで、梅雨の明石の幸はどんなもんだろ? 鮓 ちかもち(須磨区・板宿駅)

梅雨入りしたかな〜という頃の話です。スパイダーマンを観るため神戸まで。最近映画となると神戸なので、OSシネマの会員にでもなろうかな。

いや〜良すぎた。すごい映像表現ですごくてすごかった。これは感想戦まったなし。いつものお店で語るとしましょう。

そろそろいつものお店と言って語弊はなさそうな板宿の「鮓 ちかもち」さん。

カウンター9席の予約制、6,600円か11,000円のコース、予約はインスタのDMで。

L字カウンターの短い辺の2席をいただきました。11,000円のコースをお願いしてあるので飲み物だけ選びましょう。

一杯目はスカッと爽やか紀土 夏の疾風かな。

くう〜、スカッと切れる快刀乱麻でクリアなお味。みるみる胃の腑にしみこんでいく。

最初はアナゴの湯引き・・ではない。あれ、なんとなくアレに見えるけど最初からそんなバカな。

大将「クエのしゃぶしゃぶです」

ぎゃーやっぱり!のっけから超高級魚じゃないですか!身からいくらでも旨味が湧き出すんですよね。白身のゴールの一つだよね。

クエでうっとりしたところで、お次はカツオ酒盗ソース!たっぷりとした厚みのカツオが酒盗を身に纏ってしまえばまさしく酒どろぼう。紀土はたちどころに蒸発しました。

ご当地の奥播磨 夏の芳醇辛口をいただきましょう。辛口を名乗りつつ、芳醇の文字がふさわしいコメの味わいがたまりません。

カワツエビの唐揚げなんてお酒にもビールにも好適な一品が登場しました。あれ、こちらで揚げものをいただくのは初めてかな?季節やネタによって色々変化を出してくれるのですね。

半夏生も近いこの日は夏の明石の総大将、生タコのサラダ風です。とれとれきときと、吸い付く吸盤にむっちり歯ごたえ。ああ〜、タコ好きだタコ。

お次は焼き物ですか。白いのはタイラガイ、橙色の方は・・この懐かしいような磯の香り・・あなたナマコ?

大将「はい、バチコです」

ひえ〜、ナマコの卵巣を干した高級珍味!毎年某加賀屋でお会いしておりますが、まさか板宿で再会できるとは。大好物です。しかし問題が・・酒が進みすぎる!

というわけで、杜の蔵 二の矢をいただきます。3つめだけど二の矢でいいんです。たいへんフルーティだけど吟醸香は穏やかでまさに食中酒。バチコだけで全部なくなってしまいそうだ。

次も焼き物、キンキの下の座布団はインカの目覚めのマッシュポテト!パリパリの皮目から染み出す極上の脂を甘いイモがすべて受け止めてしまうわけか!こんなのもうダメ、二の矢のおかわり願いま〜す。

ガリが置かれて握りのスタート。高級イカの代表選手ケンサキイカ〜。ただでさえ強い甘味が塩でさらに倍、ミスター味っ子の原理です。

お次はちょっとびっくりのオコゼですって。唐揚げはよく見るけど握りは珍しいなあ。見た目は怖いのに身はなんと淡白な。そして肝の旨味が圧倒的すぎてこれはうまい、うますぎる。酢が効いてエッジの立ったご飯にピッタリだ!

ちかもちさんちのシマアジは本当においしいので、西神・山手線圏内の人はみなさん食べてほしい。

二の矢が瓶ごと尽きたようなので黒牛の純米を・・ワハハ、ちっとも黒牛じゃねえ、ホルスタイン柄じゃないかかわええのう。

いつでもトップスターのホンマグロ先生。マグロ・ワサビ・酢飯の組み合わせって、なんでここまでウマいのかしら。

華やかでおめでたいクルマエビ。茹でてこその美しさと甘さだなあ。

クルマエビに続く江戸前攻撃、ハマグリ!芳醇そのものの旨味と楽しい歯ごたえ、そしてツメのしっかりした味。ここが関西であることを忘れてしまいそう。

とろけるウニをいただいて思い出した。マリーのアトリエのリメイク気になるなあ。「うに」聞きたさに買ってしまいそう。「たる」はもっと好きです。

カリリと香ばしいウナギをいただいて、やっぱり関西だったと思い出しました。

ウナギということは寿司歌劇も幕が近いということですね。ここでイモのロックをいただきましょう。赤兎馬だったかな。

〆は煮アナゴ。甘いツメとふっくらした身はなんとなくデザート感があってラストにピッタリ。

渋みがたまらない赤出汁をいただいてごちそうさま。

女将さん「来週なんですが、前に教えてもらった京都の岡もとさん、予約してあるんですよ」

なんですって?実はぼくも・・その・・明日行きます。

女将さん「え〜?そんなことってある?」

では来月は感想でも語り合いましょうか。いや〜、こんなことってある?

鮓 ちかもち 兵庫県神戸市須磨区平田町1-1-20 谷崎ビル 1F

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。