お盆を過ぎても暑いけど、サカナはちゃんと秋めいてまいりました 鮓 ちかもち(須磨区・板宿駅)

生野銀山方面の観光から板宿に戻ってまいりました。夕食はいつもの板宿のいつものお店、

鮓 ちかもち」さんを予約してあります。カウンター9席の完全予約制・6,600円か11,000円のおまかせコースのみ・予約はインスタのDM推奨です。こちらの予約のためにインスタの垢を作ったのよね。

今回はカウンターの一番奥側に案内していただきました。御不浄が近いので飲むマンにはありがたい。

11,000円コースでお願いしてあるので、選ぶのはお酒のみ。さて、何にしようかな。

女将さん「そういえば先日、京都の岡もとさんがランチに来てくれたんですよ」

え、京都から?すごいな岡もとさん、マメな人だったのね。

女将さん「オススメの日本酒をお願いしますなんて言うから、自分で選べ〜って言いたかったですよ」

常時日本酒60種以上という困ったお店の店主さんにオススメの酒!無茶なこと言われたもんですねえ。

今日のオススメは?とは聞きにくくなったので自分で選びましょう。まずは山形の洌をください。無濾過生原酒という響きに弱いのだ。

原酒らしいパンチ力と清々しい後味、山形は色々なお酒を隠し持っているもんだ。

一品めからすごそうなの来た。とうもろこしプリンにウニをのせたもの、だったかな?未知すぎて詳細忘れた!ウニとコーンのダブル甘味に旨味たっぷりジュレという大変な酒泥棒だったことは間違いありません。

カツオ造りに酒盗と青海苔の佃煮!なんですこの日本酒に合うモノの豪華詰め合わせは。だんだん脂が乗ってきたカツオは、海苔と酒盗という個性抜群のメンバーに全く力負けナシです。たった二切れとはけしからん!

鮎の甘露煮はなめればなめるほど酒がうまくなる。

ホタテの冷製茶碗蒸し。冷製は今月でおしまいですかね。実は熱いものより好きだったりします。ちびちび飲みながらでも冷めないからね。

蒸し鮑の肝ソースだ〜うわ〜。うわ〜しか言えない。うわ〜。

この辺で陸奥八仙 夏吟醸に切り替えますか。日本酒が何で出来ているのか思い出す、コメの旨味溢れる逸品です。最近知ったけど、ぬる燗にすると香りがまる〜くなるのね八仙。

ハモの松茸あんかけ!超出会いの物が来たー!おめでとう、おめでとう、ありがとう。

握りのスタートは明石の門番にして番長、タイ!ほんのちょっと温度低め、酢と粒がキリッとしたご飯がね、白身の歯ごたえと皮目の旨味と絡みあってたまらんのよね。これだ、これが握りだ!

生ニシン!その昔に小樽まで追った生ニシンの握り、まさか板宿でお目にかかれるとは。

青魚の旨さと良い脂がたっぷりで、悪い意味のクセは全く無い。全国の青魚嫌いが改心してしまうかもしれませんが、こっちの分が減るから嫌いなままでヨシ。

ヤリイカはイカめし形状で。ニシンにイカめしと続くとなんだか北海道にいる気分になってきた。ついでに味っ子のシーフードカレーを思い出したりして。アレは落選した小西和也のカレーが一番良さそうだったけどなあ。

おっと、やっぱりここは北海道でなく瀬戸内だったか。証拠にホラ、サワラの炙りが出ちゃうんだから。

サワラ大好き、炙った握り大好き。純度100%の好物である。

一品めからお久しぶりです、ウニさん。日に二度もお会いできるとはありがたきしあわせ。

ウナギ白焼きで焼いたウナギの香ばしさ、お寿司屋さんの海苔のうまさを再確認。

鮮やかさ、歯ごたえ、甘味、全てがアップする茹でのワザ!なんとおめでたいクルマエビ。カップヌードルに赤いエビを入れた安藤百福さんはやはり天才だ。

え、何コレ。なんとカマスの炙りですか!握りは初めてですが、なぜ今まで食べなかったのか!実に許しがたい!カマスは炙って握りで食べるのが正解、覚えた!

ハマグリ好きだハマグリ。クルマエビに煮ハマグリなんて江戸前のよう。北海道で江戸前で明石前、一軒のお店で色々楽しむことができる喜び。

寿司の総大将ホンマグロ。はい、文句なしです。

そろそろ満腹だけど、蒸しアナゴの甘味あるツメはデザート、つまり別腹なんである。

赤だしでシメ‥じゃないの?大将がまだ包丁を持っているような。

真のシメとして玉子が出た!ちかもちさんちの玉子って初めてじゃない?面白い形で甘くおいしい、こんな見事なシメをなんで今まで隠していたの?

今回は初めて見るモノが多くて楽しかったなあ〜!お盆をすぎても暑いけど、サカナはちゃんと秋仕様になってきているのですね。

9月は半月休んでヨーロッパ旅行だそうで、次回は10月。おフランスインスパイアでキャビア軍艦なんか嬉しいけれど、英国でフィッシュ&チップス握りとか思いついちゃったらどうしましょ。

鮓 ちかもち 兵庫県神戸市須磨区平田町1-1-20 谷崎ビル 1F

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