二日連続で同じ寿司屋に行くヤツがあるかっ!と思うでしょう?ネタごとに変わる繊細な味付けで飽きないの すし屋の城光(氷見市)

和倉温泉の加賀屋さんに思い切り後ろ髪をひかれつつチェックアウトして、車で15分くらいの能登食祭市場で海産系のお土産を買いましょう。

母が「ノドグロの大きいのを全部」とかMJ化しているので他人のフリをして、友人へのお土産を探して・・と、よし頃合いだ、今度は氷見に行きますよ。

能登食祭市場から車で30分、能登から割と近い氷見。「すし屋の城光」さんに到着です。昨日も来たのはきっと気のせいだな。

母「ここのために朝はお粥だけにしてご飯食べなかったんだよ」

そこまで全力出す?まあいいけど。

入店すると大将とおかみさんがニッコリ出迎えてくれます。23時間半ぶりですみません。昨日の反対側、カウンター席の右端二席をいただきます。

昼のメニューはあるようなないような、12貫おまかせ4,400円を二人前願いま〜す。

ちょっと後に来た二人組がおまかせコースのおつまみでシュワシュワしていたのが羨ましくて泣きそうになるなど。日本酒だったら全ぼくが泣いているところでした。

寿司屋のお茶はおいしいぞ!

・・大丈夫、泣いてない。

さて、ホワイトボードが撮りにくい位置なので前日の写真を連続掲載。あまり変わりはなかったはず。

大将「あんまり変わったネタないんですけど、よろしいですかね」

文字通り昨日の今日ですし。そうは言っても地物の珍しいネタがズラリ。しかも一律な醤油味じゃないですからね、ちっとも飽きないです、はい。

キングオブイカのアオリイカでスタート。塩と柑橘でグルタミン酸不在のはずが、なんでこんなにウマいのか。なんでもグリシンという甘味と旨味の成分をたっぷり持っているそうですが・・理屈は知らんが大好きだぞ、アオリ。

超高級白身であるアラの登場です。これまた圧倒的な甘味と力強い歯ごたえ、ほどけの良いシャリと絡まってどうしよう。

少し握るたびに擦るワサビも白身に映える鮮烈な風味だ。消費が減っているのが意味わからんほどうまいよワサビ。

大将「ウスバハギですね。肝をのせましたので、そのままどうぞ」

おお、黒い刺身・・なワケはないよな。とにかくハギのキモは大ご馳走!

アンキモほど脂と荒磯風味のゴリ押しではない、軽めの旨味がウスバハギ流。ポン酢と一味でフグ風に食べさせてくれるのも楽しいですね。

セキモト先生にって・・と、唐突にありもしない記憶が蘇るほどウマい!

毎回MVP候補に挙がる黒ムツ炙り。この世の全ての握りが炙りならいいのにとか思ってしまうほど香ばしく、甘く、旨い。

大将「白エビ甘エビですね〜。今日はミソも卵もイマイチでしたんでのせられませんでした。そのままどうぞ」

これはこれで白エビの美しさ、甘エビの甘さをそのまま楽しめていいじゃないですか。

ここで味噌汁が登場。出汁もつみれも泣くほど沁みて、端的に言えばコレ二杯で三合飲める。

氷見の毛蟹、昨日はミソのクリアな風味に目を見張りましたが、本日は身のしっとり感と甘味が素晴らしい。甘エビのミソといい、個体差って大きいんだなあ。連続で来るとよく分かりますね。

母「今日も来て良かったでしょう?」

そんなドヤドヤされても困りますが、よかったんじゃないでしょうか、はい。

ミシュランにも写真が載っている名物メニュー、バイ貝。コリコリの身と挽きたて胡椒という、早い話がチートです。ズルいです。もっとくれ。

今日も出てくれたぜ生イクラ!この時期だけの生イクラ!わずかな抵抗を示してからたまらず弾ける、この時期だけの快感!飛び出す汁は驚いたことに、すでに鮭の味なんですよ!

ちょこんと乗ったワサビとちょっと敷いてある酢飯がウマさの加速装置だ!丼とレンゲで食べた〜い。

美しい包丁にポン酢が染み渡るアジ。生でも焼いても開いてもウマい天晴れなサカナです。

ブリの控えとは言わせません、氷見の平政。身の歯ごたえはこっちの方がすごいんだから。

大将「おまかせはこちらで最後になりますね、ヒラソウダっていうカツオの一種です。そのままどうぞ」

いかにも地物な白身と青魚が続いたトリは、青いヤツらでも旨味の王様であるカツオじゃないですか。しかも炙り、つまりタタキとな。香ばしく深い旨味・・カツオってお酒を呼ぶんだよな〜。すみません、お茶をもう一杯・・

さて、今日もシメとして一つ握っていただきますか。やはり地物の青いヤツ、大好物の

サバをお願いしました。ほんの少しの酢、ほんの少しの煮切りでサバの旨味が極限まで広がる。あああ、うまい 青魚 うまい。

母「ほんとおいしいねえ。また明日も来ようか」

あなたが言うと冗談に聞こえないからやめてください。

・・・でも朝イチで家を出てここでお昼を食べて、その後に車で10分もかからない

氷見牛専門店 たなか」さんでステーキ用のヒレを買って晩飯にするという日帰りドライブもアリなんじゃないだろうか・・片道400キロだから無茶な話ではないよね。

母「氷見牛は安くておいしいもんね〜。連れて行くんだよ」

いや、やりませんよ?・・やりませんとも。

すし屋の城光 富山県氷見市間島1-50

氷見牛専門店 たなか 富山県氷見市朝日ヶ丘3931-1

能登食祭市場  石川県七尾市府中町員外13-1

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