見た目は昔ながらの町家、中身は最先端のスパイスうどん!その名は・・? UDON MAIN(うどん メーン)京都市東山区・三条駅

「3月に京都行きましょう!3泊したいけどちょっと厳しいから2泊で!」

おや、絵師のKきゃわさん。京都になんかお目当てでもあるのですか?

Kきゃわ「なんもないっす!お絵かきしたりボーっとしたりしたい」

ほぼ目的なしの京都二泊三日、いいじゃないかとあっという間に決定。そしていよいよ迎えた3月ですが、なんだか出かけにくい雰囲気になってしまいましたね。

Kきゃわ「行き帰りは車だし、お寺さんは開放的だし大丈夫でしょう。ストレス解消も予防のうち!」

そうですね、変な話ですが空いている京都というものにも興味がある。予定通り行くとしましょうか。

渋滞もなくスイスイと進んで、三条駅付近に着いたのは14時すぎ。遅めのお昼はちょっと気になるうどん屋さんでいいですか。

Kきゃわ「おうどんはお腹に優しくてうれすぃ」

気になるお店というのは祇園の新門前通り、ずらりと並ぶ町家の一つ「UDON MAIN」さんです。

Kきゃわ「ウドンメーンと読むのか。ウドンがメインという意味ですかね」

うどんは麺ですと教えてくれているのかもしれない。しかしホントに建ち並ぶ町家のうちに紛れ込んでいますね・・見つけようと思わないと見つからない。

靴を脱いで上がると、間口に対して中は結構広かった。これが京町家のうなぎの寝床というやつか!掘りごたつ式のテーブルが8卓にこれまた掘りごたつのカウンター席が6つ。カウンター席に案内してもらいましたよ。

Kきゃわ「綺麗やな〜。おシャンやな〜。中庭もあるわ〜」

町家の雰囲気を残しつつのリノベーション、素敵じゃないですか。

(撮影:Kきゃわ)

Kきゃわ「これまたおシャンな看板見っけ〜。MAINのロゴもうどんでかわええわ〜」

おお、Aの横棒はノリですかね。店主さんとおぼしき方はイケメンでオシャレとか反則だ。

それではメニューを拝見しましょうか。

Kきゃわ「ペッパー鯖燻製うどん・パクチー味噌鶏赤地鶏団子うどん・ハーブMIX梅とろろうどん・・・?なんじゃいこれ」

こちらのお店は出汁とスパイスを組み合わせたオリジナルうどんのお店らしいのですが、思った以上に尖ったメニューでした。ビックリ。

Kきゃわ「鯖燻製・梅とろろ・ゆず胡椒出汁巻きあたりがめっちゃ気になるけど、トンポーローも面白そうだな〜」

私はペッパー鯖燻製にいこうと思います。鯖好きで燻製好きでスパイス好きなもんで。

Kきゃわ「それな、サバちゃんウマいもんな」

Kきゃわ「あっ、燻製鯖身追加って書いてある。あの〜、これって鯖のうどん以外でもお願いできますか?」

マスター「別皿でお出しできますよ」

Kきゃわ「やった〜い。そしたら出汁巻きさんのおうどんに鯖追加でお願いしまっす!」

なぜかわからんけどうどん屋の本格餃子もあるじゃないか。にんにく有と無でタレが違うのか。

Kきゃわ「にんにく無の方にある酢コショウは俺のいつもの食べ方ですぜ」

もう一つのパクチー味噌が気になって仕方ない。1皿頼んでシェアしましょう。

冷たい水と温かいお茶を選べるのでお茶をお願いしてビックリ、一保堂さんのいり番茶じゃないですか〜やだ〜。

Kきゃわ「スモーキーで面白いお茶ですな。おいひぃ」

そうだそうだ、以前に飲んだ時も大変ビックリ気に入ったんだ。今回は買って帰りたいな‥と思ったんだ。この記事を書いて思い出しましたが、結局買い忘れたぞい。

10分ちょっとでペッパー鯖燻製うどんが登場です。なんとまあ、お店のオシャレさに負けない美しいうどんですよ。

まずは澄み切ったおつゆからいただきましょう。スズ・・とすすれば昆布の旨味がたっぷり、ふわっと香るカツオその他の節軍団。あ〜、ペットボトルに入れて飲みたいわこれ。

うどんは富山の氷見うどんだそうです。氷見うどんといえば稲庭うどんと並ぶ手延べの代表選手。餅のような歯ごたえとなめらかなのどごし。優しい出汁とピッタリじゃないか。

そして鯖の燻製、これがまたウマい。口に入れた時にはなかなかのスモーキーさですが、飲み込むとシュッと風味が消えて次の一口が欲しくなる。

と思ったら粒のままの胡椒がパチンとはじけて、ライムのような鮮烈な香りがわっと広がる!胡椒ってフルーツだったの?し、知らなかった・・!

食べ進むにしたがってツユがどんどん鯖燻製風味に染まっていきます。鯖ちゃんが勢力を広げてきたところで、魚にピッタリのフェンネルがビシっとハマるわけですね。はぇ〜、素晴らしいなぁ。

(撮影:Kきゃわ)

Kきゃわ「俺のうどんの映えっぷりも見てくださいよ」

ゆず胡椒出汁巻きうどんでしたっけ。おおっと、こいつはすごい!信号機も顔負けのカラフル出汁巻きがドーン!

Kきゃわ「出汁巻きにパプリカが刺さってくるとは思いませんでしたわ。見た目もすごいけどめっちゃおいひいから食べてみてください」

(撮影:Kきゃわ)

おお、すまないね。どれ・・あれれ、これはおいしい。優しい出汁巻きがパプリカの香りと歯ごたえで引き締まるじゃないか。

Kきゃわ「たまごさんが芯のある柔らかさでたまらん。毎日食べたいわ〜」

(撮影:Kきゃわ)

Kきゃわ「鯖ちゃんはこういう感じで来ました。ホントに燻製の香りがふわっと広がるけど、後味はシュッと消えちゃうんですな。これは後を引くわ。出汁巻きと鯖で完璧なお弁当になりますやん」

京都に来てにしんそばならぬ鯖うどん、選択肢としてアリアリじゃないか。

餃子はジューシーで下味がしっかりついて、酢コショウに入っているコショウがこれまた鮮烈で・・これはその、一杯やりたくなるじゃないか。危険だ。

Kきゃわ「パクチー味噌も酢がきいてる。パクチーさんは帰りがけにちょっと顔を出してくれる、みたいなさりげなさ」

あ、パクチーさん今日はおうちにいらしたんですね〜という感じですね。ふんわり香ってちょうどいい。

Kきゃわ「うどんも餃子も斬新だけどしっかりおいひいから他も試したいっすね。近所に・・近所に欲しい」

我らがグンマとサイタマの、こういうお店の少なさよ・・おつまみメニューもあるようだし、常連になりたい人生だった。

京都ツアー、しばらく続きます。

UDON MAIN(うどん メーン) 京都府京都市東山区西之町201-1

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