神戸名物みそダレ餃子は初恋の味!? ひょうたん・三宮店(神戸市・三宮駅)

神戸のヘル・ミッショネルズことOさんTさんタッグに案内されてしまう神戸、続きです。

あのー、今活動量計を見たら本日すでに2万歩ほど歩いているのですが、まだ歩くのでしょうか。

Oさん「あ、もうすぐですから。先ほど歩いている時にちょっと言いましたけど、神戸は味噌ダレで食べる餃子の店が多いんですよ」

地元は餃子で有名な宇都宮の近くだし、中華食堂は大好きなので餃子を食べる機会は多いですが、私は酢だけで食べることが多いです。気が向いたら辣油も足すけど。味噌ダレは見たことない。

Oさん「珍しいでしょう?その中でも最もイカす店にご案内します。ペロリと食べられちゃう量ですから、飲み会前でも問題ないすよ」

そうなんですか?では行ってみましょう。

Oさん「こちらがその名店、『ひょうたん三宮店』さん!はい、拍手!」

パチパチパチ〜。三宮店ということは支店ですか。

Tさん「昼間元町を歩いている時に本店の前を通りました。ちょっと説明しませんでした?」

あー、そんな話ありましたね。たしかカウンター数席のみ、かつ死ぬほど狭いので、奥に座ったら最後、お客の波が途絶えない限り脱出できないという。

Oさん「こちら三宮店はそこそこスペースがありますので、餃子店からの脱出なんてゲームにはならないので安心。入りましょう」

入ろうと思ったら、入口に注意書きがありますよ。少々読みにくいですが、餃子しかない、日本酒はない、泡盛と五加皮はある、ということみたいですね。

Tさん「そうだった。日本酒がなくて大丈夫ですか?」

いや、泡盛も大好きなので問題なしです。

入店してみると、カウンター数席とテーブルが4、5脚・・・そしてメニューは餃子と飲み物のみ!あれ、五加皮って漢方酒ですよね?なぜ日本酒がないのに五加皮と泡盛と紹興酒!?独自路線すぎてかっこいい!

お客さんはみんなニコニコと餃子だけ食べている・・これは一見さんと思われてはイカん。どう注文すれば場馴れしているように見えるでしょう。そうだ、今まで人生の難問の答えは常に漫画に教えてもらってきた(でも北斗の拳やキン肉マンなので間違いが多い)。このシチュエーションの正解も記憶の中にあるはず!

えーと・・・おおそうじゃ、つげ忠男先生の傑作「無頼の街」にステキな餃子屋のシーンがあったぞ。

食ったるでェ餃子食ったるウ 進めェ・・・

座る前に「餃子!おっちゃん焼いてんか」こ、これが無頼な男の注文だ!よし、ではさっそく・・・

Oさん「あ、ここは座ると餃子が出てくるので、注文は何人前かだけを言えばいいっす。あとは飲み物」

あら、じゃあ「一人前!おっちゃん焼いてんか」になるのかな?でも焼いている人がおっちゃんと言っては失礼っぽい若さだなあ。いいや、一人前と泡盛を一緒に注文してください。

Tさん「俺は一人前とビールで」

Oさん「じゃあマスター!ここの三人、三人前と泡盛とビール!」

マスター「泡盛はこちら?」

はーい。

ショットグラスみたいな器を置いて、マジックで「泡盛」と書かれたボトルから直接注いでくれます。うおー、表面張力!ビールが届いたTさんと乾杯しようとしたらこぼれた!そりゃそうだ!

ちびっと飲むとこりゃすごい、35度はありそうなリアル泡盛。ちょっと銘柄は不明ですが、強烈!!そっと置かれたチェイサーとしての水がありがたい!

マスター「はい、こちら二人前ね!そちらのお兄さんは一人前ですみません」

あら、二人前と一人前を別盛りという謎サービス。確かにカウンターで三人前一皿では食べにくいですもんね。

でも餃子ってフォトジェニックな食べ物ではないですよね。こちらもやはり見た目は平凡というか、まあ・・・皮のツヤツヤとプルプルはなんとなく感じますが、とりあえず餃子だなあという外観。

Tさん「そう見えますか?そのサングラス、度が合ってないのでは?」

・・そうなんですか?では神戸流の食べ方を教えてください。

Tさん「その大きいのがメインの味噌ダレです。それだけでも充分ですが、いちおう醤油と酢と辣油もあります。味噌ダレにちょい酢とちょい辣油がいい感じかと」

ちょい酢、ちょい辣油。ちょいちょい、ですね。

おお、これが噂の味噌ダレ。どれ、まずコレだけなめてみましょう・・・へー、八丁味噌っぽい旨味と渋味の強い味噌にひき肉が入っているのかな?見た目から甘味or辛味があるのかと思ったら、そうではなく本当に味噌なんですね。わかりにくく言うと、甘くない沖縄のあんだんすー(肉味噌)。

では餃子につけることを考えて、少々の酢と辣油を足してみましょうか。あれ、辣油は自家製かな?ちょっとなめてみると、おお、うますっぱくてピリリとした良きタレっぽくなりました。

べちょーんとつけて・・・

ハフッハフッ  ウ  ウ

ウ、ウマーイ!!!

すごくウマいこれ!ほとんど水餃子のような厚くてもっちもちの皮は官能的とも言える食感で、口腔にセクシー極まりない刺激を与えます!

焼き餃子のパリパリ感が好きな方にはどうかと思いますが、水餃子大好きな人からすると、水餃子のあの食感にほんのり焼き餃子の香ばしさがプラスされた感じで、非常にウマい!!

そしてあんまり肉肉しさはないのに、なぜかむやみやたらとジューシィな中身・・渋くて旨味たっぷりの味噌ダレ・・!これはギョーザライス用ではない、ポコポコ何個でも食べることができるオヤツorツマミ餃子の決定版ですね!!すんげえーーー、うめえ!!

Tさん「喜んでもらえて良かった。ニンニク抜きもあるそうですが、このえげつないニンニクがまたウマいですよね」

まさしくその通りです。そして安い。餃子と泡盛で620円とか夢じゃないのかしら。そしてあのー、一つ気になりすぎたことがあるのですが。

Oさん「どうしました?ここで不満があるなら取り返せる店はあまりないのですが」

いや、あのですね。カウンターの女性ですが・・・あの方はミス神戸とかなんかなのでしょうか?

Tさん「はあ?」

悟られてはイカんので餃子を食べながらボソボソ言いますが、カウンター真ん中で味噌ダレを持ち帰り用ミニ醤油さしに移している女性、とにかく好みど真ん中なんですがががが。

Tさん「・・・まあ色白でキレイといえばそうですかね。でもハーバーランドとか行けばいっぱいいそうな気も」

そんなところには連れて行ってくれなかったくせに。

Oさん「・・・細身でスッキリした人とは思いますが、若すぎやしませんかね?」

熟女マニアは黙っていてください。

Oさん「でもマスターと親しげに話してるし、普通に考えて嫁さんでしょう」

いや、妹です。そうに決まっています。困ったなー、都市伝説と思っていた一目惚れは実在した・・・!これだ!これが初恋だ!!

Tさん「あ、これもうアカンやつや」

このバカウマい餃子、そしてうつしよに顕現せし美の女神が座したるこの店・・・通わねば。何回くらい通えば恋愛フラグが立つのかしら。

Tさん「・・・画面内の女性としか話したことないみたいだから教えてやる。キモヲタが何度会ったところで、恋愛フラグはおろか好感度パラは下がる一方だ」

・・・そうだったのか!今までどの選択肢を選んでも好感度アップのチャイムとか一切鳴らないと思ったら・・なるほど、勉強になりました!

Tさん「救いようのないゲーム脳だが意外と打たれ強いな」

Oさん「しかもキモヲタであることは認めるんだ・・さて、そろそろ飲み屋の予約時間です。行きましょうか」

つづく

 

お店の情報はこちら

ひょうたん 三宮店 兵庫県神戸市中央区北長狭通1-31-37

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