鱧と鮎に夏を感じて、シメは鯛よりウマい鯛飯!三宮で真の包丁人の技を味わいましょう 人丸花壇 鯛庵(神戸市・三宮駅)

ボカロPのM崎さんと鳴門の大塚国際美術館に行ったところ、全力で芸術ビームをくらいました。さて、三宮に行って夕食にしますか。お店は予約済みなのです。

M崎「Oハラさんも来るんですよね」

そうです。World for Twoという大ヒットゲームのドット絵でゲーム界を震撼させたのは記憶に新しいところですね。ただのプロレスと熟女マニアではなかった。

M崎「プロレスマニアなのは知ってましたけど‥」

あら、「もう店に入ったよ」とLINEが来ちゃった。急いで行きましょう。

お店は三宮駅北側生田新道のすき家のすぐ近く!TAKAI B.L.Dの2階です。とにかくすき家が目印です。

はい到着!「人丸花壇・鯛庵」さん。

M崎「不思議な名前ですね」

明石の人丸という所に人丸花壇という老舗料亭旅館がありまして、そちらの方が独立されたそうです。

わかりにくい立地にひっそりとした佇まい。これはいい感じですね。え〜と、予約したオーヤマですが‥

店員さん「お待ちの方がいらっしゃいますよ。奥のテーブル席にどうぞ」

店員さんというのか仲居さんというのか、とにかく着物姿の感じ良い女性に案内していただきました。おお、Oハラさん久しぶり。

Oハラ「そうでもないわよね」

確かによく会いますね。不思議だ。

Oハラ・M崎「烏龍茶をお願いします」

あら、本日はM崎さんも飲まないのね。私はもう車を置いたのでもちろん飲みます。嬉しいことに日本酒の大半は明石のお酒じゃないですか。明石鯛の純米の冷たいものを2合、願いま〜す。

店員さん「どうぞ、お好きな器をお選びください」

まあ、冷酒に合いそうな涼やかな器ばかり。なんとなくモネの睡蓮っぽい色を選びましょう。見てきたばかりだから。

お酒は片口に入ってきた。この平たいタイプから注ぐと妙にウマそうに見えて好きなんです。

M崎「お料理はコースでお願いしたんですよね」

はい。夜は5500円と7500円のコースがあるようなので7500円の方でお願いしました。ランチは2500円コースとかあるらしいです。

まずは先付。胡麻豆腐・丸十に赤こんにゃく・おひたしですね。良くできている胡麻豆腐は好物ですが‥わーい。すごく良くできている。うまい!

M崎「おいもも美味しいです」

丸十と言われるとおいしく感じる‥が、実際にふっくら甘く仕上げられていて素敵。先付からコレではもう天国一直線な予感がします。

お次は日本料理の花形とされるお椀。パカっと蓋を開けるとほわわ〜んと出汁の香りが広がって、美しい情景が‥!うわ〜い、鱧と冬瓜の吸い物!夏だ〜い!

M崎「‥‥‥思わず無言になっちゃうお出汁ですね‥」

鱧もため息が出るほどおいしいなあ。そしてこの冬瓜、あらゆる旨味を吸った危険な物質になっています!

作りは店名の由来でもある明石鯛に本マグロとシマアジ!なんて高級魚攻勢だ!

Oハラ「シマアジすごいね!」

シマアジというと養殖ばっかりですが、ゴリゴリと言わんばかりの強烈な食感は天然のマッチョシマアジですね!鯛はさすが明石鯛、白身魚にこんなに旨味があったのかと驚かされます。

本マグロは香りの良い赤身でお酒が進むなあ。明石鯛をもう2合願いま〜す。

M崎「なんか緑のものが入ったお皿が来ましたよ」

これは蓼酢ですね。つまり鮎の登場か!

店員さん「琵琶湖産の鮎の塩焼きになります」

まあ、石田三成公の好物とされている琵琶湖の鮎!私も一夏に50尾ほど食べたことがあるほどの大好物です。ああうまい。アユは魚の女王さまだ〜!

M崎「蓼酢でしたっけ?ピリっと辛くていいですね」

鮎以外に使われているのを見ない鮎専用調味料です。どこの天才が考えたんだろう。

鱧と季節野菜の天ぷらが来ました。ここは本来はエビのところをハモに変えてくれたと思われます。

Oハラ「エビはね!ダメなのよね!」

おかげで好物のハモになりましたので結果オーライです。ハモはもちろんですが、ナスがクラクラするほどおいしい。

店員さん「茶碗蒸しです」

おお、鳥獣戯画のフタ。ちょっと欲しい。

Oハラ「茶碗蒸しもウマいわね。やっぱり出汁が違うわよね」

やはり和食のキモはそこなんですね。そして料理が出て来るタイミングも素晴らしい。料理を食べ終わりを見計らって次の料理が来るのですが、それで天ぷらは揚げたてホクホク、茶碗蒸しも完璧な蒸し加減ってかっこいい。

酢の物は明石蛸と夏野菜。おお、明石といえば鯛でもあってタコでもある。ゴリゴリではない、奥歯をムギューっと受け止めてからプチンと切れる歯ごたえが気持ちいい〜!

食事は鯛庵を名乗るこちらのお店の看板メニュー、鯛飯!まずは味噌汁をひとすすり‥ぐむぅ、この味噌汁は好きすぎる‥!ンマーイ!

Oハラ「出汁だなぁ」

M崎「お出汁ですねぇ」

出汁なんだよなぁ。味の背骨だなぁ。

置いてあるだけで素晴らしい香ばしさが漂ってくる鯛飯をいただきましょう。

Oハラ「鯛だなぁ」

M崎「鯛ですねぇ」

鯛だなぁ。いや、鯛よりウマいなぁ。鯛ってこんなに旨味が詰まっているのか‥それを余すところなく吸い取るご飯、やっぱり君こそ日本の食べ物の頂点だ!

グレープフルーツと果物で大変おいしいお時間も終了です。

Oハラ「どれもウマかったね!なんでこの店を選んだの?」

それはですね‥

「お料理はいかがでしたか?」

はっ、包丁人の店主さん。大変おいしかったです。実は来週に本店を予約してありまして、せっかくなら食べ比べようと一足先にこちらに来たのですが‥本店がここまで美味しいか心配になりました。

店主さん「それはもう、その自信がないと店なんて持てませんから」

か、かっけ〜!

Oハラ「惚れちゃうわね」

M崎「惚れますね」

惚れるなぁ。季節を変えてまた来ます!

人丸花壇 鯛庵 兵庫県神戸市中央区北長狭通1-20-2 TAKAI B.L.D 2F

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