国際通りのリアル深夜食堂でオキナワンステーキを食べよう 名護そば・まきし食堂(那覇市・国際通り)

ノートとタブレットを何個持ってきているのかよくわからないので、空港の保安検査がなかなか終わらないKさんと行く沖縄、つづきです。

ヤギの玉ちゃんを食べたので私のディナー&晩酌は素敵なものとなりましたが、Kさんがまともに食べたのは結局島らっきょう豆腐にんじんしりしり・・・たしかに沖縄名物ですが、なんと言いますか・・

Kさん「おいしいのは間違いなかったですが、ちょっと精進料理的と言うか・・・端的に言うと、普通の肉を食べたい」

うーん、ヤギは普通カテゴリでなかったか!ではちょっと国際通りを歩いてみましょうか。まだ10時、開いている店などいくらでもあるでしょう。

マクドナルドに肉料理屋っぽいのにステーキ屋。ハイブリッドにもほどがある建物がズラリと並んで、どこも閉まっている様子はありません。

Kさん「ちょっと歩いただけでもステーキ屋さんばっかり!沖縄の人はお酒のシメにステーキという噂は本当っぽいですね」

さらに最近は「やっぱりステーキ」というどこかで聞いたような名前のお店を中心に、格安ステーキ屋さんがバンバンできているという話です。

ですが、やはりゆっくり落ち着いて食べたい(飲みたい)派のわたくしは居酒屋みたいな形式で、しかもステーキを食べさせてくれるお店がありがたい。そんなのあるのか!?とお思いでしょうが、あるのです。

Kさん「88ステーキ・・?」

そこも悪くないのですが、その下。24H営業、名護そば家庭料理という素敵な看板があるじゃないですか!(実は夜の1時くらいまでの営業らしいです)

その名も「まきし食堂」さんです!

Kさん「ものすごくまさし食堂に空目しました」

それは京都の唐揚げ屋ですね・・・でも確かにそう読んでしまった。

Kさん「ロブスターとかステーキとか本当に家庭料理?それよりなにより、模合等中小宴会の意味がイマイチわかりません」

模合とは沖縄独特の風習で、毎月たとえば10人で1万円ずつ出し合って、順番で一人が10万円をもらうという謎のシステムらしいです。内地で言えば無尽ってやつですかね。

Kさん「・・・えっ、イザという時の保険とかじゃなくて毎月?自分で貯めればいいのでは?」

いっぺんに大金が入った気になって嬉しいからかもしれませんが、正体は「毎月の飲み会の口実」ではないかと思われます。

Kさん「なるほど、沖縄っぽい!」

エレベーターで3階に到達。入店すると、なんとなくサイバーパンク。適度な退廃、適度なごちゃつきが美しい・・!

Kさん「これはもう当たり確定です」

ではメニューを見ましょう・・はいいけど、何ページあるんだよコレ!一応名護そばを名乗るお店なので沖縄そばはもちろんあります。そばだけで軽く1ページ。

Kさん「ゆしどうふそば?」

ゆしどうふは完全に固まる前の豆腐のことです。内地で言えば海原雄山が大好きな汲み出し豆腐ですね。

Kさん「それはおいしそうだけど、やっぱり精進になってしまうので今回はやめておきましょう」

おなかいっぱい系をご所望でしたら、丼物も充実。あなご天丼から牛スジ丼まで!

Kさん「す、すごい・・・なんですかここ」

ツマミと沖縄名物の一品もズラリ。ラフテーてびちらっきょうもずく・・・

沖縄といえばちゃんぷるーですかね。そちらも各種取り揃っておりますが、ついでにさばみそとかさんま塩焼まで。

Kさん「あと何ページあるんですか?このメニュー」

うーん、まだまだ4・5ページは残っていますね・・なんでも作ってくれる「深夜食堂」なんてマンガがありますが、ここってまさにそれでは・・?

深夜食堂の表メニューは豚汁定食のみという設定ですが、こちらも当たり前のように「みそ汁定食」があります。

Kさん「へちま定食そば定食・・!どんな定食か見当もつきませんが、どちらもみそ汁定食と同価格というのがまたさらに謎が深まるばかりです」

写真を見るとポーク玉子までつくのが定食で、タマゴなしはライス・スープ付きという表記になるのか・・すごいルールだ。

でもなんだかんだ言って、やはり沖縄の夜はステーキです。石垣牛サーロインとかロブスターとかファビュラスなメニューもありますが、やはり沖縄のステーキといえば和牛でなく、アメリカンなステーキと思いませんか?

Kさん「よくわかりませんが、そうなんですか?」

もはやアメリカンを通り越してオキナワンと言ってもいいくらい定着しているはずです。というわけで、200gでライス、スープ、サラダ付き1100円という素敵な価格のステーキを二つ注文しましょう。

Kさん「リブロースかサーロイン・・では私はサーロインを」

そんではこちらはリブロースでいきますかね。レアで願いま〜す。

あと忘れてはいけない!泡盛だ!

Kさん「さっきも山ほど飲みましたよね。せっかく沖縄に来たんだからオリオンビールとか・・」

断じて泡盛です。あれれ、ボトルばっかりだな。一合で頼めるのは二種類なので両方いきましょう。久米仙とザンシロ(残波白)をくださーい。ロックで。

あっ、琉球グラスカラカラで来た!しかも久米仙の方、カラカラが専用モデルですよ!

Kさん「これは風情がありますね」

うれしいからポーク玉子も頼んでしまいましょう!玉子焼きとスパム!なんと美しい組み合わせだ・・!

Kさん「スパムメールの語源はこのスパムですよね。アメリカのCMで連呼がしつこかったから、しつこく送りつけられるメールをスパムと・・・」

古代PCヲタクとご飯食べると、いらん情報が手に入るな!

ステーキのオマケ、サラダとスープが来襲しました。サラダはいかにもオマケな感じですが、このスープが謎のおいしさです。シチューとスープの合いの子のようなトロみで、あまり馴染みがない風味・・あれ?これってもしかして、豚骨?

Kさん「たぶんそうですね。さすが豚肉首都沖縄です・・」

豚の話をしていたら、牛が来た!おおー、網状の焼き目にレモンバター!そして付け合せもまさしくステーキのそれ。すごい、こんなに教科書通りな様式美のステーキがまさかの1100円?21世紀の奇跡!!

・・と思っていたら、Kさんのサーロインのフォトジェニック度、おかしくないですか!?みんなが夢見ているビフテキそのまんまの色、ツヤ、迫力!

Kさん「いや、HUAWEI P9のカメラのおかげですよ、ウフフ・・・」

大丈夫!リブロースもこんなにウマそうですよ。いただきまーす!

・・・あれ、味はレモンバター以外どうなっているのかしら。

テーブルの上を見たら、みんな大好きA1ソースがあるじゃないですかーやだー。こいつがいれば全てのステーキはウマくなる!前田慶次が殿軍をやってくれているような安心感です。

ギシギシと切って焼き色を確認。まあ、なんと美しいレア。ではガブーッと食らいつきましょう!・・・うん、少々・・・

Kさん「ちょっとゴム状といいますか、アゴが丈夫になりそうですね」

まあ肉の旨みは噛みしめた時の味ですから、それがずーっと楽しめると思えば夢のようです。実際に旨味あふれる赤身で、これは好みのタイプ。

Kさん「下味もしっかりついてますから、A1ソースも出番なしですね」

ご飯にも泡盛にも合います!肉といえば「やわらか〜い」という、インチキグルメレポーターの真似をしたい方にはちょっとアレですが、アメリカンでオキナワンなステーキはまさにコレ!

Kさん「肉々しくて素敵ですよね。300gもいけたかな。でもよかった、バッチリ満足でホテルに帰れます・・」

満足で帰ったはずが、ホテルのフロントでブルーシールアイスを販売という反則技。

Kさん「これは食べざるを得ない、といったところですか・・・」

 

名護そば まきし食堂 沖縄県那覇市牧志3−1−6 勉強堂ビル 3F

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