手打ちそば屋さんのはずが、お客の七割はチャーシューメンを食べている・・なんとそっちも手打ち麺!グミグミなやわ麺がクセになるのよ せとや(邑楽郡大泉町)

大泉町役場の近辺に用事ができました。あの辺は煮干しラーメン・老舗洋食店・手打ちそば・お手頃な寿司屋といったお店があったはず。せっかく行くならお昼時にするか。

どこがいいだろ。ちょっと蒸し暑いので冷やしたぬきでもズズッといくかな。

セブンイレブン仙石2丁目店のお隣、手打ちそばの「せとや」さんにやってまいりました。店舗正面から駐車場に抜ける道はちと狭いので、セブンの裏から回った方が楽チンだと思います。

さすが歴史ある繁盛店、開店直後にもかかわらず先客が2組アリ。テーブルと小上がりがそれぞれ3卓くらいありますが、お一人さまなのでカウンター席をいただきましょう。レジ横に黒電話があるけど現役なのかな。

冷やしたぬきそばと発声しかかったけど、うどんも手打ちだからうずしおなんかいいかもしれない。そばとうどんの合い盛りなんです。

うずしおを注文しようと思ったのに、口が勝手に「チャーシューメンお願いします」って言った。実はこちらのお店、そば屋さんだというのに佐野ラーメンも真っ青の本格青竹打ちラーメンが楽しめちゃったりします

先にカウンターにいた人はチャーシューメン、テーブル席のマダム二人連れはチャーシューメンと天ぷらそば。ぼくがチャーシューメンですでにラーメン率・・いや、チャーシューメン率が75%である。100円しか変わらなければチャーシューにいくよな。

ちなみにカレーもおいしいので、チャーシューメン半カレーという勇ましいコールもしばしば。

麺打ち室から玉を持ってきて巨大な鍋に投入、みるみる内にできあがるマイチャーシューメン。運ばれて来た姿の美しさはどうですか。

スープをひとすすりすればガラと豚の旨味たっぷり、そば屋さんに来たことを忘れてしまう。この豚感はアレかな、そば用の返しではなくチャーシューを煮たタレでも使っているのかな。

スープもうんまいけど真の主役は青竹打ち麺!ズルルっと引き上げれば長くて不揃いでいかにも自家製手打ち、うまそう〜。

この辺りに多い東毛手延べ麺とでもいうのか、コシという概念無しのピロピロでグミグミなやわ麺。歯よりも粘膜が喜ぶ極上麺です。柔らかで頼りないけどなかなか切れない、ついに切れる時のプツンという感じが気持ちいい。長いからソレが何度も楽しめるのよね。

穂先メンマ?知らん!と言わんばかり、シナチクと呼びたいしっかりメンマ。やわ麺の合間にまさにアクセントじゃないか。

後でね・・と右上に配置しておいたチャーシューに満を持して手をつける・・ウソです。だってチャーシューメンだもの。序盤戦から遠慮なくいだきましょう。

脂身ほぼ無しのロースは肉の旨味たっぷりで食感しっとりパサつきゼロ、良い煮豚ですよ〜。なんだかスープとのなじみがバッチリなのはやっぱりタレが共通なのかな。これがたった100円で倍になるから嬉しいね。

香辛料は七味とギャバンの黒胡椒という二刀流。だってそば屋だもの。200円のかきあげ単品をスープに沈めて七味をたっぷりという、そば屋さんならではの大技もアリです。スゲーうまいです。久しぶりなもんで忘れていた。

忘れちゃったもんは仕方ない、胡椒でウェーイ。もちろんあっという間に完食ウェーイ。ごちそうさま!うまかったー!Fuuuuu!

出汁もタレもそば用のソレとはまるで別物でしょ?ラーメン・そば・うどんを打って、ラーメンとそば用の出汁を取って、タレと返しを作って・・チャーシューもメンマも手抜きなしだから、仕込みにどれだけ手間がかかっているのやら。

昼の営業だけっぽいけど、きっと毎朝早くからてんてこまいですよね。大変とは思いますが長く続けてほしいお店です。次回はかきあげも忘れまいぞ。

せとや 群馬県邑楽郡大泉町仙石2-17-5

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