大谷石のネタケースの中は栃木に無いはずの海!日本酒や国産ウイスキーも取り揃った竜宮城あらわる 鮨 縁(宇都宮市・東武宇都宮駅)

宇都宮にある日本酒の殿堂「国酒の仕業」さんのインスタをフォローしたところ、宇都宮の飲食店がオススメのアカウントとして出てくるようになりました。

宇都宮の友人と次に飲む時の参考になるじゃないか。色々見ているうちに、昨年の10月オープンという新しいお寿司屋さんを発見。口コミ投稿サイトにもほとんど情報が無いけど、マグロやイクラが非常にうまそうだぞ・・ネット予約もできるのか。よし、行こう!

東武宇都宮駅の東口からすぐにあります「鮨 縁」さん。えん・えにし・ゆかり・・えにしが正解だったようです。

テーブル数卓にカウンターが4席、予約したサイトによると個室もあるらしい。ピッカピカの店内、優しそうな大将、マスクでもイケメンっぷりが伝わるホール係の方と、入って15秒で居心地の良さ確定。よしよし。

磨き抜かれた白木のカウンター席に案内していただきます。ネタケースにはLCLのごとくたゆたうイクラ、鮮やかな茹でエビ生エビ、ホタテにカズノコ・・これは海なし県の海、大谷石に囲まれた竜宮城じゃありませんか。

握りだけでなくおつまみも欲しいので、鮨会席コースをお願いしておきました。

ワンドリンクつきで小鉢・刺身・握り3貫のちょい飲みsetなんかもあるのか。それでスタートして戦力を逐次投入という手もアリかも。

握り8貫で2,800円、ランチタイムは2,200円だそうです。インスタで見た天然本鮪鉄火丼は切身だけでなくトロタクまで乗っていて非常にウマそうでした。アレで3,000円はお値打ちと思うので昼どきに食べたい。

おこのみ鮨も時価じゃないんだね。生雲丹なんて変動が激しいのに大丈夫かしら。

まあ今回はコースですので料理はおまかせ。おとなしく飲み物を頼みましょう。日本酒は惣誉鳳凰美田と栃木の芳醇が揃います。

あ、ビデンの初しぼりもあるからこれにしよう。友人はどうしますか?同じものですか。お酒は一合単位だそうなので二合お願いしましょう。

まあオシャレ、徳利かと思ったらワイングラスにたっぷりだった。一緒に和らぎ水も出してくれるんですか?うれしいなあ。

まずは胡麻豆腐イクラのせ。ねっとりむっちり美味しい胡麻豆腐、坊さんが食べるものといったイメージですが、イクラがちょっと乗るだけで極上のツマミに化けますね。

お造りは青森のヒラメとホタテに天然本鮪。ふは〜、もう本鮪が来た!

ヒラメとワサビ、ホタテとワサビ、甘い身とワサビの組み合わせが好きすぎマンです。早い話がワサビ大好き。

そして本鮪!なんと滑らかで密な赤身、旨味が詰まりに詰まって味皇ビームのエネルギー充填120%だ。

セリと椎茸が入った鍋はなんじゃらほい。登場したのは北海道のタコタコしゃぶか!

この辺で大将が「お酒お強いですね」と。いやいや、うまければうまいほど飲みますんで、酒量が多いとしたらあなたのせいなんですよ。

本ズワイとイクラで冬モード全開・・あ、カニNGと言い忘れていたけど少量ならヨシ、いただきましょう。ウン10年振りのズワイはこんなに甘くウマいもんだったのか。いつか余命宣告でも受けたらカニカニ大合戦をやってみよう。

出汁がポコポコしてきたのでタコを泳がせましょう。生ダコと茹でダコのまさにいいとこどり、もっちりして甘くてこりゃンマイや。

セリを巻いてポン酢を多めにつけるとお酒が一気に減ってしまうじゃないか。大将にオススメ日本酒を聞いたら3本くらいデンデンと置いてくれました。鍋島がありますね、いただきましょう。

焼き魚はブリの幽庵。どこまでもお酒を飲ませようという算段ですね。

しゃぶしゃぶのポン酢も良かったけど幽庵地もすごく美味しい。これだ、これが仕事だ!

なんとまたお造りが出た。エビとカズノコとブリとろ。造りにカズノコは珍しいけど、こっそり好物なんで嬉しい。

ブリとろなあ。寒ブリなあ。うまいなあ。もう一切れあればタコしゃぶの出汁とポン酢でイタズラできたね。

冬季のごちそう、真だらの白子と兵庫の生牡蠣が一つの器で!あれ、今シーズン初生牡蠣じゃないの?美味しいなあ、白子もたまらん。ネタが良くてポン酢が良い、ズルいざます。

油物はホタテと・・この白いのナニ?なんとお餅だ!熱で甘味と香りがパワーアップしたホタテを熱々の天つゆに浸して・・うぅ〜ん、パッシボ〜!今ならなんでもできちゃいそうな多幸感。

衣と油をまとったオモチなんてチート以外の何者でもないじゃないか。今どきな表現をすれば柔らかい生おかきじゃないか。うまい 餅 うまい。

・・ウチの父はこんがり揚げた餅にウスターソースをかけたモノが大好物。あまり追いたくない背中です。

コースを締めるのはもちろん握り!いきなり天然本鮪キターー!

マグロの握りは写真だけでも確実にうまさが伝わってしまいますね。いやはやなんとも。やっぱり鉄火丼を食べる必要があるなあ・・

白身は青森の天然平目。寒平目って言うくらいですから旬の中の旬じゃありませんか。適度な脂と上品な煮切りでお酒を呼ばざるを得ない。

光り物はアジですよ。青魚の香りに赤酢の香りですか。いや〜、合うもんですねえ。

エビはなんと茹でエビの上に生エビというツインターボ。甘い×甘い、ねっとりvsプリプリの海老楽多重奏。笑っちゃうくらい美味しいじゃないか困ったな。

以上8,800円のコースだったはずですが、レシートを見たら6,600円でした。えっ、この内容で?お値打ちどころか安すぎない?

コースは終わりましたが、ズラリと並ぶ国産ウイスキーに友人の目が釘付けとなっていますね。ソレらはキープのボトルなんですか?

大将「いえ、開店に向けてがんばって集めたんですよ。どうぞご注文なさってください」

友人「まさかも?ください!」

友人、久しぶりに響が飲めたからって涙ぐむのはよせ。

海苔が好きなので巻き物も頼みましょうか。せっかくの栃木、特産のかんぴょう巻きをいただきましょう。1本4つで280円はお得だ。

クニっと楽しい食感に優しい甘さ・・おっと不意打ち、ワサビ入りのサビカンだ!チーム助六、弁当の代表かんぴょう巻きがいきなりツマミに変化した!一尚をロックでくださ〜い。

シメに厚焼玉子が出たぞ。注文した覚えはないけどコースのうちなのだろうか。お寿司屋さんの玉子はまことにうまい。

気さくで優しい大将と話しながら食べるお寿司は最高、ここはカウンター席が絶対のオススメですね。正直に言おう、ほぼ毎月来たい!東横インから近いし、なんてエエお店ができたんだ宇都宮・・!

勢いがついてこの後も飲んでしまって、見事に記憶がアレですが、写真フォルダに「サングリアを注ぐ女」がありました。なんだこりゃ。

鮨 縁(sushi-enishi) 栃木県宇都宮市宮園町3-6

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