
ちゃんこ食べたい、ちゃんこ。ついでに中華風ローストチキンも食べたい。
「CACC スネークピットジャパン ちゃんこの台所」で食べることができる、プロレス界伝統のちゃんこと周富徳先生直伝の中華にすっかり魅せられてしまったようです。
今回は都内・宇都宮・京都の友人たちを召喚して、5人で予約を入れました。

高円寺駅を出て、北東の環七通り方面へ歩くこと5・6分。こども公園みたいな所を過ぎたところにあります、商業施設とは縁がなさそうな素ビル。その2階に聖地はあります。

いにしえの団地のような鉄ドアに輝くU.W.F.の文字!
ビル・ロビンソン氏直伝のキャッチアズ・キャッチキャン(CACC)と、力道山から続くプロレス界伝統のちゃんこを現代に伝える奇跡の道場。道場主にしてシェフは、Uインターの頭脳と呼ばれた宮戸優光代表!

道場手前のスペースを食堂風に改装した店内。
我らがアントニオ猪木会長をはじめ、高円寺の人間風車ビル・ロビンソン先生にプロレスの神様カール・ゴッチ氏、料理の師匠である周富徳さんなど、男の星座のような写真が飾られています。
先日亡くなった小林邦昭選手も加わりましたね。虎のマスクを引き裂いていた頃は、本当に極悪人と思っていたものです。
メニューはちゃんこがメインのおまかせコース。予算は3,000・3,500・4,000円。鍋は湯豆腐・味噌・醤油・塩・キムチ・豚しゃぶ等から予約時に選ぶことができます。
今回は4,000円コースで、鍋はちょっとした裏メニューであるソップ炊きをお願いしました。

料理はおまかせなので、お店で選ぶのは飲み物だけ。アントニオ猪木氏推薦のソムリエが厳選したというワインをいただきましょう。今回は飲まない人が多いのでしたね。何を飲みます?
宮戸さん「猪木さんが好きだった炭酸水がありますが、いかがですか?」
それは面白そうとノンアルのみなさん一致。そういえば猪木さん、何かのインタビューでガス入りの水を頼んでいたような。

いつものポルトガルワインは、魚介も鶏も醤油までも問わないパーフェクト・テーブルワイン。安いうまい万能と、猪木さん専属ソムリエの腕が光ります。気に入ってしまって、ウチの冷蔵庫にも常備してあったりして。
そして炭酸水の方は‥目で見てわかる超強炭酸!デカい泡がボカスカ立ち上っていきます。飲んだ皆さん「すごくうまい」とおかわりしていました。さすが猪木さん、飲む水ですら他の人とは一味違う。

まずはカツオの中華風サラダ。薬味が多ければ多いほどうまくなるカツオに、強烈な薬味の双璧である香菜とニンニクがたっぷり。カツオなのに不思議なくらいワインが進む、万能で最強なおつまみサラダです。ちゃんこの台所名物「どんぶりビール」にもバッチリだろうね。

お次は冷奴。豆腐の上にのっているのは、なんとプロレス界伝統・秘伝のタレ!湯豆腐鍋に使われている物です。
ごく普通の冷奴に見えて、醤油と鰹節と青のりがガツンと来るたまらない美味しさにより極上のおつまみと化しています。初めて食べた友人がタレを買ってしまったのは言うまでもないのでした。

4,000円コースでお願いすると、ほぼ確定で登場するのが蒸し鶏ネギソース。
しっとり蒸しあがった鶏肉にサッパリこの上ないネギソース、ふわっと香る香菜。コレで飲む白ワインがうまいんだなあ。大好き。

こちらは初めましてですね。ひき肉の広東風だそうです。

ひと口食べた友人曰く、ものすごく美味しい肉まんの中身。中華風の蒸しハンバーグというところでしょうか。ひき肉の旨味が引き出されてムッチムチの食感で、こいつはとんでもなく美味しいですね!
宮戸さん「これはね、ご飯にのせてもすごく美味しいと思うんですよ」
いやホントにメシどろぼう間違いなしですよ。もっと流行っていい中華メニューだなあ。広東風蒸しロコモコとか広東ハンバーグ定食とか、そんな感じでランチを出してくれるお店が欲しい!
周富徳先生が後ろで腕組みしてニッコリ見守っていそうな、うますぎ中華の連チャンが続きまして、いよいよちゃんこの登場です。

はい、本日はちゃんこの王様と言われるソップ炊き!
丁寧に取られた鶏がらスープの鍋。ある程度の量と時間が必要なので、四人以上限定の隠れメニューとなっております。

一杯目は野菜根菜油揚げがバランス良く入ったぞ。
ひと口食べると、けんちん汁みたいなあっさり味。さらに食べ進むと、たっぷり根菜と野菜の甘味に鶏ガラスープの旨味が広がっていく。五臓六腑に染み渡るとはこのことか。
野菜のシャキシャキでポコポコな食感が良い塩梅。最高のタイミングで出してくれるんだから最高だなあ。

二杯目三杯目にはトリ団子や豆腐が入ってきて、旨味も滋養もさらにアップ。こんなに健康的な食材をこんなに美味しく食べて身体を作るんだから、プロレスラーやお相撲さんが強くなるのも納得であった。
スネークピットジャパンでは練習後にこのちゃんこをふるまってもらえるそうです。技だけではない、食べ物による身体作りまで伝承しているのだ。

ちゃんこの後は、これまた特別にお願いしておいたメニューです。前回食べて目まいがするほどおいしかった中華風ローストチキン!下ごしらえした鶏に水飴を塗って一夜干しにして‥そう、まさにあの高級料理、北京ダックの技法で焼かれた鶏肉。
パリッパリの皮だけでなく、しっとり極上の肉まで楽しめる。白ワインなんて水のように進んでしまいます(いつの間にか二本目も終盤)。

ソップ炊きの極上スープでシメの雑炊。し、しあわせだ‥!

デザートにオレンジまで切ってくれました。高円寺駅より徒歩6分ほどの好立地で、こんな美味しく満腹のコースが4,000円ってどういうことでしょう?控えめに言ってバグでは?
毎月のように食べたい。次は味噌か塩ちゃんこかなあ‥と思いつつ、またソップ炊きで予約しちゃった。ちゃんこの王様だからね、仕方ないね。

おいしいちゃんこをいただいて約1週間後、再びスネークピットジャパンを訪れました。今回は食事ではありません。なんとCACCの大会が開催されるのです。
高円寺でCACCを伝えること二十数年、三十周年に向けての最終章として、満を持しての大会開催!ビルロビンソン氏と共に決意を語る宮戸代表。

あまり楽しみで最前列の席を取ってしまいました。いや〜とんでもなかった。文字通り目の前で繰り広げられる濃密なレスリングの攻防。
鈴木みのる選手はさすが、入場だけで客席を虜にしてくれます。足関節の取り合いなどもあってUWF者感涙じゃないか。
ルールで禁止のパイルドライバーを試みて、宮戸レフェリーが身体を張って止める名シーンもありました。

一番右の赤いパンツの戸津選手。ちゃんこを食べている時にいつも練習していて、挨拶もしてくれる方なんですが、前半のアマチュアレスリングマッチで見事優勝!おめでとうございます。なんだか甥っ子が甲子園に出たような誇らしさだ。
最高のちゃんこ、最高の中華、そして原点にして最高のプロレス体験。どうしよう、年に何回高円寺に来ればいいの?CACC最終章、ひとたびも見逃すまいぞ。
CACCスネークピットジャパン ちゃんこの台所 東京都杉並区高円寺北2-15-1 2階