プロレス界伝統の湯豆腐と周富徳先生直伝の中華!すっかりハマってしまいました CACC スネークピットジャパン ちゃんこの台所(杉並区・高円寺駅)

力道山より続く、日本プロレス界伝統のちゃんこを味わうことができる「CACCスネークピットジャパン ちゃんこの台所」さん。

湯豆腐・ソップ炊き・キムチ鍋といただいて、毎月レベルで食べないと落ち着かないほどハマってしまいました。

過去2回参加してくれている二名に加えて、ここ数年でプロレスにハマったという友人を誘って4度目のちゃんこ。

お店は高円寺駅北口より環七に向けて徒歩6・7分、ものすごく商業感のないビルの2階にあります。この看板がなければまずわかりません。

入口も昔の団地を思わせるそっけない鉄ドアです。しかしよく見れば、プロレス者の血を湧かせるU.W.F.の文字!

そう、こちらのシェフはUインターの頭脳として名を馳せた宮戸優光さん!

道場主としてビル・ロビンソン氏直伝のキャッチアズキャッチキャンを現在に伝え、包丁人としてプロレス界伝統のちゃんこをふるまう二足のレスリングシューズ。技と食におけるストロングスタイルの伝道師です。

お店は道場直結、店内には我らがアントンをはじめゴッチさんやロビンソンさんの写真がズラリ。料理の師匠である周富徳さんの写真もあったりして。

料理はコースで3,000・3,500・4,000円のいずれか。メインの鍋だけ指定して、あとはおまかせとなります。

今回はプロレス好きの友人のため、伝統の湯豆腐鍋をメインにした4,000円のコースでお願いしました。

コースは決まっているので飲み物だけお願いしましょう。ぼくはいつもの白ワインだ。名物はどんぶりビールですが、この日は頼む人がいなかった。

アントニオ猪木さんが推薦してくれたソムリエ(!)厳選というワインは、ポルトガルのキンタ・ド・コーレイヨ・ダン・ホワイト。お値段からはちょっと想像できないほど美味しい、素晴らしいテーブルワイン。今や自宅の冷蔵庫にも入っています。

不思議なくらい海鮮にも合ってしまうのは海洋王国ポルトガルならでは。

まずはカツオの中華風サラダ。だんだん脂がのってきたカツオ。そこにニンニクや香菜の複雑玄妙な香りによる多重奏。

カツオなんて、脂がのればのるほど薬味を増すのが吉、ニンニク増しならなおヨシですからね。本当に‥うまい!生野菜たっぷりでワインとの相性もググっとアップなんですよ。

お次は蒸し鶏ネギソース。登場率の高い、宮戸味徳シェフのスペシャリテの一つ。

むっちりしっとりでなめらかさ極まりなく仕上げられた蒸し鶏。ネギと生姜のあまりに爽やかな風味。鶏肉好きとしては、これが二皿もあればワイン一本空になること間違いなし。

そして出ました、メインのプロレス道場伝統の味・湯豆腐鍋です。いかにもちゃんこらしい、大きなアルミ鍋にたっぷりの豪快さはどうですか。

湯豆腐と言いつつ、昆布の上に豆腐が鎮座しているだけのソレではありません。とにかく豆腐も野菜もどっさりの具だくさん。なんと言ってもファイターの身体を作る食事ですからね。

(友人撮影)

伝統の最たるものは、この秘伝のたれ。醤油・卵黄・鰹節・青のり等でできている‥はずですが、ネットにあるレシピで作ってもこうはならないんだよな‥

ありがたいことに、公式HPからお取り寄せ可能、さらに在庫があればお店で直接買うこともできるようになりました。

宮戸さん「このたれを使って自宅で食べたら同じ味だなんて言われたら困っちゃうんで、気を入れて作りました!」

なんとありがたい話でしょう。ついでに言えば、味だけでなく量にも気が入っているような‥よし、食べる方も気を入れていくぞ!

それではいただきましょう。ガッとすくった最初の一杯はまさしく湯豆腐なエリアだった。

下のタレを豆腐にちょっとまぶしてパクリ‥ふぉお、鰹節の旨味とガツンと来る醤油パワー!ちと醤油が強いかな‥‥と感じつつ、もう一口豆腐を食べれば‥あらあら、うま〜い!

そう、最初はちょっと濃い。具材を入れていくと出汁によってまろやかになり、鰹節と青のりがその出汁に風味を加えていく。食べれば食べるほどうまくなる魔性のたれなのです。ついでに言えば‥超白メシが欲しくなる。

ちゃんこと言えばお相撲さんのパワーフード。ご飯を呼ぶのが仕事だもんね。力道山先生も馬場さんも猪木さんもこの鍋でメシをかきこんでいたかと思えば、ロマンどころの話ではありません。

三杯目は根菜と葉野菜と鶏肉とつくねと‥これぞちゃんこの完全栄養な一杯となりました。まろやか〜になったたれ!キャベツの甘味!つくねの旨味!

野菜も肉も全てが少し細かめ、親指の頭大くらいの、ひと口で食べるのにちょうどいいサイズ。おかげで大量の具材にも関わらず、テンポ良くホイホイ食べすすんでしまう。

うまいうまい、止まらん。ワインもう一本飲んじゃう‥というわけで、お鍋すっかり食うものなし。出汁を残すのみとなりました。これは雑炊にするため、一旦アルミ鍋は席を外します。

次は初めましてのメニュー、ピータンをのせたダブル卵の中華風茶碗蒸し!茶碗と言っても半ば丼のようなでっかい飯茶碗です。ボリューム満点です。

あっ、これはすごい!すご〜く、うまい!ピータンと香菜以外にどう中華風なのかと思ったら、茶色い醤油あんが‥ものすごく美味しい中華そばのスープみたいな味だ!

ラーメン風味の茶碗蒸しにピータンの豊かな風味がプラス、なんとオリジナリティあふれる一杯でしょう。毎回食べたい勢いで気に入ってしまった。

さらに見たことないメニューが登場、中華風ローストチキン‥でいいのかな。

表面に水飴のようなものを塗って一夜干しにしてから焼くという、非常に手の込んだ一品。ちょっと待ってください。それってもしかして北京ダックの手法では?

そんな高級料理の仕事がなされた鶏を、皮だけでなく全部食べさせてくれるとは!パリリッと小気味良い音を立てる皮!味がぎゅむむむ〜と凝縮された肉!

‥鳥肉大好きで丸焼き・焼き鳥・唐揚げ等々、人より多く食べてきたつもりですが、まだ見ぬ美味しさを秘めているのだなあ‥これを書きながらも思い出しヨダレを垂らしています。

鍋が帰ってきてシメの雑炊です。美味しい出汁に生姜が刻み入れられ、お腹いっぱいでもスルスル入ってしまいます。この後オレンジが出た気がしますが撮り忘れた。

今回も素晴らしかった‥いや、後半の新作中華のうまさは今まででも一番だったかも?食後は宮戸さんもビールを持ってテーブルに来てくださり、楽しいお話を聞かせていただきました。

初湯豆腐だった友人たちはさっそく「湯豆腐のたれ」を購入。湯豆腐はもちろんだけど、とにかく白メシにのせてみたいと。はい、わかります。冷奴でもレンチン野菜でも、何にのせてもメシとお酒がすっとんでいきますからね。

さて次のちゃんこは何にしよう‥味噌炊きかな?

CACC スネークピットジャパン ちゃんこの台所 東京都杉並区高円寺北2-15-1 2階

ちゃんこの王様・ソップ炊き

Uインターのキムチ鍋

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