酒を大量に飲むくせに甘いものも多少はいけるわたくし、信玄餅を食べてニヤニヤしていたところ‥
「そういえば信玄餅いつも食べてません?」
誰かと思えば同人ゲーム作家で絵師のKきゃわさんじゃないですか。いや、言っても年に2・3回ですよ?その時たまたま遭遇しているだけですよ?でもきなこと黒蜜ですからね。これはもう仕方ない、鉄板。
Kきゃわ「実はウチのオカンが格安バスツアーに当選しまして、メインが石和温泉の風呂と桔梗屋信玄餅の工場見学なんですが、行きません?」
ふおっ?
Kきゃわ「あ、こんなツアーです」
パンフを見せていただくと‥
ワインの酒造見学と試飲・宝石庭園観光・石和温泉でバイキング昼食と風呂・信玄餅の工場見学をバスで連れていってくれて税込5980円‥?安すぎないか?今どきのバスツアーってすごいな!うん、行きますよ!
Kきゃわ「もちろんオカンもいますけど」
こちらは全く気にしません。むしろ私の不審な外観を見たお母さんが心配ですが‥
Kきゃわ「大丈夫と思いますが、中の人は安全と伝えておきましょうww」
7時に某駅に集合、そして出発〜。さっそくお弁当だ〜!
Kきゃわ「お弁当?なにか買ってきはったんですか?」
チップスターとハイボール〜〜〜!
Kきゃわ「あっ、ダメなドラえもんやわ」
いつも自分の車で移動なので、バスツアーって何年ぶりもわかりませんが、そうですよ…車内で昼酒をキメてOK!なんで今まで気がつかなかったんだ。田園風景を眺めながらのハイボールは楽しい。
Kきゃわ「まだ出たばかりだから近所の景色ですが」
いいんです。心の中では雄大な富士が見えています。
本日が初マイクという初々しいにもほどがあるガイドさんと、トーク術に長けた講師役のベテランガイドさん。一台のバスに二人のガイドさんという贅沢な陣形で進みます。そして配られたのは‥バスで買えるお土産リスト。
Kきゃわ「海なし県の山梨ツアーなのに炙りほたるいかまでありますぜ。取りこぼしないっすね〜!」
Kきゃわ母「まあバスじゃ買わないよね」
あっ、さすがバスツアーのプロ。やっぱりそうなんですね?
Kきゃわ母「信玄餅を持ち切れないくらい買わないと」
そういうツアーですもんね〜。
談合坂SAでトイレ休憩をとり、バスはスイスイ進みます。ぶどう狩りシーズンは目も当てられない渋滞の名所ですが、今は春、そして平日なので快適な道路状況。
ややっ、富士山が見えたぞー!あれっ?誰も見ちゃいないぞー!
Kきゃわ母「みんないつも見てるから」
あっ、そうなんだ‥バスツアーの常連さんたち、恐るべし。一人で富士山に乾杯‥あれ?
Kきゃわ「どうしました」
持参ハイボールがもうなかった。千慮の一失に候。
桃の畑が出て来たぞー!山梨感がズンズンと上がってまいりました。
Kきゃわ母「綺麗!写真撮らなきゃ」
見慣れた風景では‥?
Kきゃわ母「桃の花満開の時期に来ることなんて滅多にないもの」
‥ははー、季節イベントは確実に押さえるわけですね。
ガイドさん「インターを降りたところで休憩になります」
またなんですね?お年寄りが多いからトイレ休憩多めなのかしら。
と思ったら、休憩スポットの店員さんがバスに入ってきて謎のサービス券をくれた‥なるほど、コースの一環か。
Kきゃわ「ちなみにこの紙を見せなくてもいきなり3つで1100円でしたぜ」
‥買ったのか。そしてこの紙なくても同じなのか。私も「ふりかけるワサビソース」を買ってしまったよ‥伊豆のワサビだったけど気にしないことにするよ‥
そこから10分で最初の目的地、「宝石庭園・信玄の里」さんにとうちゃく〜。
Kきゃわ「やっぱり休憩の必要なかったんじゃ‥あれっ?」
バスから降りると同時に拡声器を持った男性がやってきました。ああ、いきなり案内が始まるのか。そりゃトイレに行くヒマもないから、さっきの休憩は正解。
洞窟の中は木の化石や珍しい石で掘られた千手観音像などがズラリ。おやKきゃわさん、説明も聞かずにどうしましたか。
Kきゃわ「いや〜、見てくださいよあの子。かわえ〜」
なんだこの丸いコ‥金魚?
Kきゃわ「水が浅いからか、横になったり後ろ向きに泳いだり面白いんですわ〜」
へー、面白いなー。なんて見ていたら、他のお客さんも金魚に寄って来た。ちょっと、ガイドさんの説明を聞いてあげてください。私は2回目だからいいけど。
Kきゃわ「2回目、とは」
実は数年前、自分の車で来たんですよ‥ここ。
Kきゃわ「個人でここに?珍しい人ですな〜!」
ガイドさん「こちらはあらゆる宝石を使った毘沙門天、冠には大変高価な‥」
へー、信玄の里でライバル謙信公の毘沙門天を飾るんだ〜‥って、Kきゃわさんはトラばかり見ておりますな。
Kきゃわ「このトラさんかわえ〜ですわ〜。売ってほしい〜」
どうも視点が違う人だなあ‥ちなみに3mくらいあるからとんでもなく高額と思いますし、バスに載りませんよ。
洞窟から出ると、色とりどりの石を敷き詰めた宝石庭園が広がります。どれが何て石かと豊富なネタを交えながら説明してくださるのですが、気がつけばKきゃわ親子がいない。
あ、二人とも屋根付きの休憩所にいた。ふおぉ、この柱すごい!
Kきゃわ「この柱のかっこよさに思わず寄ってきてしまいました」
Kきゃわ母「これはケヤキだね。削ればメープルシロップが取れるかもしれないよ」
ケヤキですか!メープルシロップのモトですか!博学ですねぇ。
Kきゃわ母「そこに書いてあるだけ」
ああ、なるほど。コブの隙間に硬貨を差し込むと幸せに‥どこも取りこぼしがないなあ。10円玉でもはさんでおこう。
なんだかんだですごい庭ですよね。観光地として最適化を目指しただけはあります。
Kきゃわ「ちょっと盛りすぎ感はありますが、綺麗ですねえ」
あれ、パシャパシャ写真を撮っていたら、我々の団体さんが建物に入っていっちゃいましたよ。ついていきましょう。
どうやらガイドさんが真に案内したかった場所である宝石売り場のようですね。
Kきゃわ「うほーい!いきなりクリーチャーが!」
えっ、ナニこの生き物‥まさか紫水晶ですかーやだー。
Kきゃわ「すごい旧支配者感!かわえーですな!!」
か、かわいいか‥?
Kきゃわ「火炎放射直前のシンゴジっぽさもあってよくないですか?」
本当だ…うん、正直に言おう。欲しい。でもこの口みたいなところの中、水晶の結晶でしょ‥?頭つっこんだら本当に血まみれだよね。
旧支配者からなんとか逃れたところにセーブポイントがありました。
Kきゃわ「ボス戦の後。順番が逆ですな」
ところがここが真のボス戦直前でした。数十分間のトルマリンセミナー開催!今回のツアーに限り極上トルマリンネックレスが〇〇円!なんとあの遠藤関もここのトルマリンネックレスを愛用!だそうです。そうか、三役になったのはトルマリンの力‥?
Kきゃわ「洗脳されてる、されてる」
アフィブログならここでトルマリンネックレスを貼るところです。
いや〜、うっかり石を多用したブレスレットを装着していたので、バッチリつかまったぜ‥
Kきゃわ「石好き認定されたようで、相当囲まれてましたね〜。まあ水でも飲んでゆっくりしてください」
やあ、すみませんね。ところでこの水は‥?
Kきゃわ「トルマリンと麦飯石パワーの浄化水!身体の中からキレイになりましょう」
OOPS!またトルマリンか!‥うん、冷たい水だ。ウマい。
Kきゃわ「巨大な信玄公もいるから記念撮影しましょう。同じポーズで堂々と座ってください」
いやー、ここまで来てなんだけど、ワイ実は謙信公信者だからな〜。
Kきゃわ「あらら、異教徒でしたか」
信玄の里をあとにしてバスで‥あれ、3分?
Kきゃわ「余裕で歩けましたな」
あっという間にたどり着いたのは「モンデ酒造」さん。国産ワインの名門にして、いち早く缶入りワインを完成させた酒造さんということです。缶ワインの生産ラインを見学させていただいたのですが、当然と言いますか、撮影不可。
タル貯蔵庫だけは撮影オッケーということです。雰囲気があっていいのですが、落ち着かないことこの上ない。そわそわ。
Kきゃわ「ご心配なく。そろそろお目当の場所です」
はい来ました、ワイン売り場!なんと試飲し放題!!まずは「モンテリア ロゼ」からいただきましょう。うん、こいつは甘くていくらでも飲めてしまう。危険だ。
こちらの「ワインの旅 宙(そら)」は華やかな香りですっきりとした辛口。KFCのお尻ピースをかじった後に飲んだらさぞかし合うことでしょう。
Kきゃわ「お酒でないぶどうジュースがめっちゃめちゃおいひーですよ!ヒンナ!買ってかえるぅぅぅ」
あっ、本当だ。うまいなー。でもやっぱりワインかお酒がいいなー。
もものお酒にいちごのお酒、お茶のお酒といったリキュール類もある。お茶のお酒が信じられないくらいお茶だ‥!もものお酒もこれでもかとももだ‥!面白いから買おう。ついでに3杯くらい試飲しよう。
Kきゃわ「とばしますなあ」
ハイボールが切れら恨みを試飲で晴らすのです。
ここの記念撮影スポットはコレかな?
Kきゃわ「ベンチに寝転んで注ぎ口から流れ落ちるワインを直飲みするポーズを取ってください」
Kきゃわカメラマンは注文が厳しいな!ほら、試飲しすぎてもうバスの時間。おもしろ写真を撮っている時間はないですよ!
Kきゃわ「ざんねん」
帰ってから缶の白ワインを開けてみたところ、キャップがコップになる優秀な造りでした。スッキリさっぱり万能のお味。もう5・6本買っておけばよかった。そして写真は撮り忘れましたが、ワインビネガードレッシングがすごくウマかった‥もう7・8本買っておけばよかった。
というわけで、後編につづく。
宝石庭園・信玄の里 山梨県笛吹市石和町窪中島122-1
モンデ酒造 山梨県笛吹市石和町市部476