
夏場は月1ペースで通っている軽井沢。鶏の丸焼き・パン・野菜など食材の買い出しで、観光やアウトレットには目もくれません。
旧軽ロータリー付近のお店でパンを買うついでにブランチでも食べようと思ったら、モーニング受付の10時をわずかに過ぎてしまった。ランチの11時まで待つのもなんだし、どうしようかな。

パン屋さんの向かいにある大人気のお店「川上庵」さん、11時開店と思ったらテラス席に人影あり‥あ、夏期は10時開店でしたっけ。
でもすごい行列なんだろ〜なと入口に回ってみると、写真の通り素通り状態。こんなことある?こんな僥倖を見逃すテはない、数年ぶりに名店の蕎麦をいただきましょう。

季節限定の蕎麦前が充実しているのですね。冷製彩り野菜のあげびたしで信州の地酒を決めたいところですが、当然のように車で来ています。見るだけ、見るだけ。

頭付きのでっかいエビ天が名物の一つだったはず。でも蕎麦の時に天ぷらを頼む率が極めて低いぼくは鴨せいろ一択‥
ちょっと待ってください。鴨煮込みせいろってなんですか?説明を見れば「じっくり煮込んだ鴨手羽、焼いた葱‥」おいおい、最高じゃないか。
数に限りありということで店員さんに「まだあります?」と聞いてみればOKサイン。では是非とも願いま〜す。

他メニューをじっくり見ないで決めてしまった。仕方ない、鴨うまいからね。
「よろしければデザートもどうぞ」とメニューは置いていったままにしてくれました。なんと商売上手な‥せっかくのお気遣いなのにデザートのページ撮り忘れたよ。

下界は38度予報なので、さすがの軽井沢もなかなかの陽射し。冷たい蕎麦茶がうまいのなんの。

薬味皿もナシのストロングスタイルで登場、鴨煮込みせいろ!
さすが煮込み、汁の色が濃いね〜!悪魔のように黒く、地獄のように熱い汁。ということは、天使のように純粋な鴨の味‥?

粗挽きで甘皮の色までついた、いかにも香り高そうな蕎麦はさすが名店です。

粗挽きなのになめらかな肌。パラリと綺麗にほぐれて、みずみずしさに満ちながらも余計な水は見事に切れています。
ひゃっこくてシャキッと歯切れ良くて‥清々しい蕎麦ですね〜。久しぶりすぎて忘れていたけど、こんなうまかったのね。並ぶワケだ。

見れば見るほど深淵を覗くが如き黒き鴨汁。醤油のパワフルな香りが漂っていますが、さて。

たぶんチラっとつければ十分だよね。ズルル〜。
ぐはふは、うんめえ〜!ほのかに甘い蕎麦がすすっていくうちに濃厚醤油味に変わり、ちょいと噛むと鴨の風味で満たされる。濃厚、濃厚〜。

おでんのスジ肉くらいトロトロに煮込まれた鴨手羽。素晴らしい味の染みっぷりの上に、汁に溶け出たアブラのモノが違う。蕎麦抜きの汁だけでお酒の二合は軽いんじゃないか?
こんな汁ではせいろの一枚などたちどころ。
店員さん「せいろの追加はいかがですか?」
思わずお願いしそうになる、絶妙のタイミングで声をかけてくれますね。しかし今夜は鶏肉をしこたま食べねばならぬ。残念ですが追加はナシで。

しかしこの汁は残せない。蕎麦湯を入れて完飲してしまいましょう。塩分が気にならないと言えばウソだけど、濃厚鴨ネギエキスと濃厚な返しがハンセンとブロディなんだよ、デタラメにパワフルなんだよ。
もしまた行列がなかった時、またコレを頼む自信がある。

お店で飲めなかった信州の地酒は、帰ってからしっかりいただきました。しかしアレだね、来世には鳥類の祟りがあるね。いや、強盗とかに襲われた時、鳥の化身が助太刀してくれることもワンチャン。
軽井沢 川上庵 本店 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢6-10